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【西武ライオンズ 今日の見どころ】イニング先頭打者の出塁が致命傷になるライオンズ投手陣

●連敗の延長戦 いずれもイニングの先頭打者の出塁許す

【25日◇バファローズ‐ライオンズ6回戦(京セラ)18:00】
大幅な打順変更の荒療治が、9回表にようやく実ったか、と思ったのも束の間。同点止まりで延長に突入しては敗戦と、お決まりの負けパターン。

昨年6月15日から始まった延長戦の連敗は13に伸び、2015年4月12日から翌16年4月19日までに13連敗した横浜DeNAベイスターズと並ぶ、2リーグ制後の最長タイ記録となった。

ただ、以前にも紹介したが、ベイスターズの13連敗は途中に引き分けを挟んでいる(11連敗のあと、1試合引き分けて、また敗戦)。引き分けを挟まない延長戦13連敗は、2リーグ制後最長になる。いずれにせよ、ひじょうに不名誉な記録更新となった。

糸川亮太、豆田泰志、アブレイユ、増田達至、本田圭佑と、今シーズンに入ってからの延長戦で、決勝点を与えた投手の顔ぶれはバラバラなのだが、彼らには共通点がある。いずれもブルペンからマウンドに向かって対戦する最初のバッター、イニングの先頭打者の出塁を許していることだ。

それが安打であろうと四球であろうと、先頭打者の出塁が40%程度の確率で点数につながることは、すでに広く知られている。にも拘わらず、これだけ同じことをくり返している以上は、ブルペンでの過ごし方や、マウンドでの投球練習、いわゆる試合の入り方について、チームとしていま一度見直すべきことがあるのではないだろうか。

●両先発とも 前回対戦では先頭打者の出塁から失点

きょうの試合、ライオンズはボー・タカハシが今月4日のオリックスバファローズ戦以来2度目の先発。あらためて来日3年目での初勝利を目指すことになる。

ご存じのように、ボーはブラジル・サンパウロ州出身の日系ブラジル人3世。過去NPBで勝利をあげたブラジル国籍の投手には、玉木重雄(広島東洋カープ)、ラファエル・フェルナンデス(東京ヤクルトスワローズ)がいる。ボーが勝利すれば、彼らに続くことになる。

(なお玉木、フェルナンデスの両投手はNPB入りする前に、一定期間以上日本に居住して、日本の社会人野球や大学に在籍していたため、野球協約上、外国人枠の制限を受けず、ドラフト指名されてプロ入りしている)

前回のバファローズ戦、ボーは6回2失点に抑えたものの、打線の援護に恵まれず、負け投手になっている。一方、バファローズ先発のカスティーヨも、今月2日ライオンズ相手に先発した試合では、5  2/3回を2失点にまとめながら敗戦と、内容、結果ともひじょうに似通ったピッチングだった。

さらには、ボーが失点した3回表と6回表、カスティーヨが失点した2回裏。このいずれもイニングの先頭打者を出塁させてしまっていたのだ。いまさらながらの野球の定石ではあるが、いかに先頭バッターを出塁させないか。きょうの試合のポイントになりそうだ。



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