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【西武ライオンズ 今日の見どころ】4連勝中の隅田 プロ初登板以来となる宮城との投げ合い

●宮城との初対決は 隅田のプロデビュー戦

【24日◇ライオンズ‐バファローズ20回戦(ベルーナ)18:00】
隅田知一郎と宮城大弥。若き両左腕の投げ合いは、今回が2度目になる。初対決は昨シーズンの3月26日、開幕2試合目に隅田がプロ初登板初先発した試合で、このときの相手先発が宮城だったのだ。

試合は1回裏に山川穂高の3ランで、いきなり失点をした宮城に対して、隅田はバファローズ打線を7回1安打に抑えて、記念すべきプロ初勝利をあげている。

ただ、この1勝が隅田のプロ1年目にあげた最初で最後の勝利となったのは、周知のとおり。そのあと勝利から見放され、結局10連敗でシーズンを終えることになった。

●二桁連敗した翌年に5連勝した投手は 過去5人

そんな長いトンネルを抜け出した隅田は現在、7月10日のホークス戦から4連勝中だ。

2リーグ制以降、これまでにシーズン二桁連敗をした投手は、隅田までのべ23人いる。このうち、連敗した次のシーズンに、5連勝以上した投手が5人いる。

二桁連敗した翌シーズンに 5連勝以上した投手

1952年に10連敗しながら、翌シーズン9連勝して雪辱を果たした長谷川良平(カープ)をはじめ、78年に11連敗した山内新一(南海ホークス)が、翌79年に6連勝したのが最後。きょうのバファローズ戦で隅田が勝利して5連勝となれば、44年ぶり6人目となる。
 
5月21日の時点で隅田は、1勝5敗と最大4つの負け越しがあったが、この4連勝で、星勘定を五分に戻した。きょうも勝って8勝7敗となれば、初の二桁勝利も見えてくる。

●1勝以下の1年目からの二桁勝利は 過去ライオンズ4人

これまでにライオンズには、プロ2年目までに二桁勝利した投手が20人いる(外国人投手を除く)。このなかで、プロ1年目は1勝以下に終わりながら、2年目に10勝以上あげたのが、河原明、東尾修、森山良二、涌井秀章の4投手だ。

ライオンズ 入団2年目までに二桁勝利した投手

もし、隅田が今シーズン二桁勝利をあげれば、2006年の涌井以来、球団17年ぶり5人目の大きな飛躍となる。

今回のバファローズ戦、ライオンズ打線の得点は、2試合あわせて西川愛也のプロ初本塁打による1点だけ。きょうも相手先発からすると、打線の援護はあまり期待できない。

隅田にとって自身のデビュー戦以来となる、宮城大弥との投げ合い。相手先発より1点でも少なく、1イニングでも長く。昨シーズンの自分との違いや成長を示すには、格好の舞台だ。

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