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【西武ライオンズ 今日の見どころ】隅田球団左腕最速タイの二桁勝利へ 山本由伸の壁を乗り越えられるか

●二桁勝利が4人でBクラスだと 球団73年ぶり2度目の珍事

【24日◇バファローズ‐ライオンズ23回戦(京セラ)18:00】
2年目左腕の隅田知一郎が10勝目を目指して、パ・リーグ王者のバファローズに挑む。

勝てば、平良海馬、髙橋光成、今井達也に続いて、チーム4人目の二桁勝利に。ライオンズで同時に4人の二桁勝利投手が誕生するのは、最後に日本一になった2008年以来、15年ぶりになる。

これまでにライオンズで二桁勝利投手が最も多かったのは、1963、83、92年の各5人。4人以上のシーズンが17度あるのだが、そのうち優勝したシーズンが10回。Bクラスだったのは、セ・パ2リーグ分裂1年目、まだ球団名が「西鉄クリッパーズ」だった1950年の1度だけだ。

ライオンズ 二桁勝利投手4人以上シーズン

隅田が10勝目をあげて「二桁勝利カルテット」が誕生するのは、喜ばしいのだが、反面、このまま順位がBクラスで終わると、球団73年ぶり2度目の、複雑な心境のシーズンになる。

●プロ2年目での二桁勝利は ライオンズ左腕2人目

また、70年を超えるライオンズの歴史のなかで、じつはプロ1年目に二桁勝利をあげた左投手がまだいない。最も早く二桁勝利をあげた左腕は三井浩二で、入団2年目の02年に10勝をあげている。

つまり今シーズン隅田が10勝をすれば、三井と並ぶ球団左腕で最も早い二桁勝利達成となる。こちらは手放しで喜びたい。

ライオンズ 左腕投手  初の二桁勝利

隅田にとってバファローズは、昨年3月26日にプロ初登板初先発初勝利をあげた相手。だが、その勝利を最後にバファローズ戦は現在3連敗中。今シーズンの対戦防御率も8点台と、最も良くない球団だ。

隅田知一郎 今シーズン対戦球団別成績
隅田知一郎 バファローズ 対戦成績

しかも相手先発は、3年連続投手4冠を狙う山本由伸だ。2019年に先発転向してから、山本由伸はライオンズ相手に14勝4敗と圧倒している。この5年間、ライオンズの投手で山本に投げ勝ったのは、髙橋光成(3度)と今井達也のふたりだけだ。

隅田が山本と投げ合うのは、今回が初めて。越えるべきハードルはかなりの高さだが、日本のエースに投げ勝っての二桁勝利となれば、間違いなく相当な自信になるはずだ。

球団左腕最速タイの二桁勝利、自身のバファローズ戦の連敗ストップに京セラドーム初勝利、チームの5連勝、対山本由伸…と、さまざまな栄誉や重圧の懸かる一戦を制することで、投手として大きくステップアップしてもらいたい。


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