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【西武ライオンズ 今日の見どころ】佐藤龍世 球団6人目の月間出塁率5割なるか 今井は有原と 今月無敗同士の投げ合い

●9月22四球 出塁率.495  打線の中心にいる佐藤龍世   

【29日◇ホークス‐ライオンズ25回戦(PayPay)18:00】
残り2試合となった9月は、現在14勝8敗。すでに今年4月以来、じつに5ヶ月ぶりの勝ち越しが決まっている。

ライオンズ 月別成績

得点力不足に泣かされ続けてきた1年だったが、9月は1試合平均4.05得点。平均得点が4点を超えた月は、これまでなかった。ようやくつながり始めた打線の中心にいるのが佐藤龍世だ。

20日のファイターズ戦では、自身通算5本目にして本拠地ベルーナドームで初めてのホームラン。27日のイーグルス戦では、8回裏に決勝のタイムリー三塁打など、勝利に直結するバッティングを続けている。

佐藤龍世  月別打撃成績

特筆すべきは、その出塁率の高さだ。8月29日のイーグルス戦からスタートした連続出塁こそ、24日にバファローズの山本由伸に、19試合で止められてしまったが、今月は22試合に出場して出塁がなかったのが、この24日の1試合だけ。9月だけで22もの四球を選び、出塁率は.495と、ほぼ2打席に1度の確率で出塁しているのだ。

ライオンズの打者の月間の最多四球は、2002年8月のカブレラと、14年5月の中村剛也が記録した27。佐藤からすると、残り2試合で5四球なので、難しいが、けっして不可能なレベルの数字ではない。

また、これまでにライオンズで、月間の出塁率(100打席以上)が5割を超えた選手は、カブレラ(02年8月)、清原和博(1994年5月)、栗山巧(13年4月)、鈴木健(97年8月)、石毛宏典(86年8月)の、5人しかいない。

ライオンズ打者 月間最多四球
ライオンズ打者 月間出塁率5割以上(100打席以上)

きょう、あすの2試合で、佐藤龍世が9打席で5度以上の出塁をすれば、栗山以来10年ぶり6人目の月間出塁率5割に到達するのだ。こちらも手が届くかどうか、ひじょうに微妙なラインになっている。それだけに観る側にとっては、最後まで眼が離せない打席が続いていく。

●今井 9月4連勝すれば 今年2度目の月間MVPの可能性も

今月の成績で言えば、きょうの両チームの先発、今井達也と有原航平も好調だ。どちらの投手も、9月は3試合に先発して3勝0敗。今月4勝目を懸けての直接対決となる。

防御率では今井の2.01に対して、有原が0.82と、上を行かれている。ほかに月間MVPを争う投手としては、今月3勝1敗ながら防御率0.60で、9日にノーヒットノーランを達成している山本由伸がいる。

パ・リーグ 9月 月間MVP投手部門 主な候補選手

各球団のローテーションを見ていくと、今月4勝目をあげる可能性のある先発投手は、今井と有原、それに明日(30日)の先発が予想される平良海馬くらい。今井が今シーズン2度目の月間MVPを獲得しようとすれば、まずは有原に投げ勝って、少なくとも4勝0敗と、勝利数で山本を超えておいた上で、防御率も1点台にしておきたい。



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