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ニーチェの「神は死んだ」とは何か?

今日はニーチェの「神は死んだ」のお話です。

勉強、スポーツ、ゲーム、なんでもがんばるデキすぎる人、クラス1人はいますよね。

このデキ君は、自然となんでも頑張れるので、どんどんデキるようになっていきます。

どんどんできるようになっていくデキ君を「超人」とよびましょう。

デキ君はやればやるほどできるようになっていくことに喜んでいて、さらにやります。この姿勢を「力への意志」と名付けましょう。

一方、勉強、スポーツ、ゲーム、なんにもがんばらない、ノビてしまっている人もいます。

このノビ君は、なんにもやらないので、なんにもできるようになりません。

ここではノビ君を「弱者」としましょう。

ふと、ノビ君が、デキ君を見ます。そこにいたのはできることがどんどん増えて、毎日楽しそうに学ぶ優等生でした。

このとき、ノビ君の中に、ある感情が芽生えます。

「デキは楽しそうでいいな、そのうえどんどん能力が高くなっていっている、羨ましいな。」

「だけど、僕には到底できないな。同じ人間なのになんでこんなに違うんだろう。不公平だ、妬ましい。」

弱者が超人に感じる嫉妬のことを「ルサンチマン」といいます。

ノビ君はデキ君に対する嫉妬を解消する方法が思いつきません。

そこでネコ型ロボットに助けを求めます。そのネコ型ロボットが出した秘密道具の名前が

「神」

道具を出したネコは説明します。

「神は全知全能だから、あらゆる分野ですべての超人に勝るよ。嫉妬する心が湧いてきたら、この巨大な神を登場させて、『デキ君は神に比べると全然できないね』とつぶやくと嫉妬心を少し抑えることができるよ」

ニーチェは、神は弱者が自身のルサンチマンの解消のために作り上げた幻想ですよと説明しました。

つまり、神はもともといなかった、そしていまもいない。当時の神を信じる人からすれば、いるはずの神が突然いなくなったわけですから

「神は死んだ」

ことになりますね。


ニーチェは弱者を切り捨てたように見えますがそうではありません。

たぶんこういうこと。

ルサンチマンを神でごまかすことをやめよ。「力への意志」を持てる好きなことみつけて、いっしょに超人をめざそうぜ!

by ニーチェ





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