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子育てと発酵が似ていると思った話。

どうも、リキッドです。
僕の中で菌活がブームになっています。菌活というのは菌による活動、すなわち目には見えない細菌を利用してよりよい暮らしを送っていこうという一連の活動のことだと思っています。
例えばみそづくり。これも立派な菌活ですね。僕は来月中旬ごろかな?自宅でみそを作ります。大豆と米麹を買ってきて、それを材料に自家製味噌を作るんです。どのように作るかは、また来月お知らせしますね。
これから先、菌のチカラというか、菌の魅力はどんどん広がっていくと思っています。菌活ブームの予感です。

ちなみに話は変わらないようで変わりますが、僕の出身地、香川県の丸亀市というところは、方言で語尾に「きん」がつきます。なにか、縁を感じますね。
そんな毎年恒例でやっじょる自家製味噌づくりやけどなぁ、作っていて思ったことがあったきん書いていくわな。(さぬき弁です)
それは何かと言うと、子育てと味噌づくりって似ているなぁと感じたことです。どういうことかというと、味噌って作り方は簡単で、大まかにいうと、大豆を煮て、つぶして、麹と塩を混ぜて、樽に入れて寝かせる。これで終わりなんです。あとは、3か月後ぐらいに、天地返しといって、一度味噌樽の中を混ぜてやるぐらいです。後は待つだけ。だいたい半年ぐらい待ってやります。

僕が思う味噌の作り方の作業割合は、味噌を樽に入れるまでが2:待つが8 です。みそづくりの80%は「待つこと」なんです。あみんですね。わかるかなぁ?わかんねぇ~だろうな。
ただ、ここで一つ重要なポイントがあるんです。それは「信じて待つ」ということです。初めて味噌を作ったとき、特に感じたのですが、味噌づくりって不安なんです。それは、作ってすぐに結果が出るわけではないからです。仮に、味噌を樽に入れて2日後に味噌ができたか、どうか?の結果が分かるのであれば、何も不安なことはないでしょう。
ただ、味噌づくりには時間がかかります。味噌を樽に入れてから待っている間、つまり、発酵させている間は、ほぼ、変化がありません。なので、お花などのように、毎日水やりをする必要もなければ、野菜のようにお日様の光が必要なわけでもありません。ほんとに待つだけ。信じて待つだけ。だから、表立っては変化がありません。
これって不安なんです。どうなっているのか?何が起きているのか?わからない。ただ、どんな結果になるかはわからない。だからこそ、よりよい未来を見据えて待っててあげる。この気持ちこそが最大の養分となるんですね!

一方の子育てはどうでしょう?子どもは成長します。ただ、一日経って身長がいきなり30センチも伸びるわけないし、昨日までしゃべれなかった子が、今日になって急に「毎日、お仕事ご苦労様でございます。ささっ、まずは一杯。おとととっ」なんてしゃべれるわけがありません。そうなんです。言われてみると当たり前だけど、それがなかなか気づかないこと。子どもの成長って見えないんです。見えないけど確実に育っていっているんです!
「見えないモノ」また「見ることができないモノ」に対して、多くの人は不安という感情を抱きます。確かにそうですよね?僕も分かります。不安に思うからこそ、「それはダメ!」とか「もっとこうしなさいっ!」など、子どもに対していろいろとモノ申したくなるんですよね。すごく共感できます。
ただね。僕がこの文章を興味を持って読んでくださっている方に提案したいのは子どもって「口で言わなくても、見守っていてやれば、時間はかかるけどちゃんとできるようになる」ってことなんです。
例えば、靴を履くということ。最初は僕の子どももできませんでした。できないから「はやくしなさいっ!」といって僕が代わりに靴を履かせてやることは簡単なんです。しかしそれをすると、もしかすると子どもは「自分には靴を履く能力がないんだ。」と感じてしまうかもしれません。そのマイナス思考はクセとなり、もしかすると将来起こりうる様々な状況に対して常に悲観的な考えを持つ子どもに育つかもしれません。これって本末転倒というか、子育ての本意じゃないでしょう?そう思いませんか?

僕ね、自慢じゃないんですけど、今まで3回味噌を作っていますけど、失敗したことがないんです。まだ、3回だけなんですけど、ど素人が作りますから3回のうち1回は失敗しそうじゃないですか?それが、うまくできるんです。うちの自家製味噌はめちゃめちゃおいしいんです!これがホンマの手前味噌な話ですがねっ!
味噌づくりって麹菌という人間にとって良い菌が大豆と混ざり発酵してできます。だから、味噌って体にいいといわれるんですね。しかし、味噌って誰が作ってもかならず「味噌の表面はカビが生える」らしいんです。まあ、表面なのですくって取ってやればまったく問題ないのですが。
子育ても、これと同じで、基本的に見守ってやる。そのなかで、不適切な行動や、危ない行動、また子どもから援助を求めてきたときには協力し力を貸して「ひょいと救ってあげる。」これぐらいでちょうどいいんだと思うんです!味噌を、わざわざ、毎日見ては、かき回して、毎日見ては、かき回して、いちいち手塩にかけて育てていたら、「たぶん腐ります。
逆に言うとほっておくから勝手においしくできるんですね!

子育ても味噌づくりも、気長に待ってやることが大切です。そりゃ、完成するまでは不安な気持ちもありますが。でも、だからこそ、きっといい味に出来上がる。そう信じて見守ってあげることが大事なのではないでしょうか?
芋焼酎をソーダで割って飲みながら、そんなことをふと考え
小腹がへりつつ「あぁ、〆に味噌ラーメンでも食べようかな」と思う、少し小腹の減った深夜なのでした。

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