杞憂

私が自由に表現したいだけのアカウント@furongfurong

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マガジン

  • アダルトチャイルド、その窓を覗く

    アダルトチャイルドを否認しつつ疑いつつ回復を目指してワークブックをする記録。

  • なんや、お前生きとっ短歌、ワレ

    もったいないから頭の中からかき集めた短歌

  • 両親亡きあと、私を探す

    両親が死んで、自分の生き方を整理するまでのお話し

最近の記事

6 アダルトチャイルド、その窓を覗く~家族の問題と自分の問題

 父のアルコール依存症の安心して過ごすことのできない環境で過ごしてきたことが、私にどんな影響を与えたのか、そして母の姉に対する共依存、難病の介護で私にどんな影響を与えたのか考えてみる章。 この人は突然怒り出すかもしれないという認知のゆがみ  高校の時、父が飲んでON(妄想や暴言が飛び出す状態)かOFF(返事はしないが静かに飲んでいる状態)なのかを敏感に察知するアンテナがあって、それは私にとって便利なものでもあった。新卒で採用された会社のお局様や上司、そのあとの同僚にもそん

    • 5 アダルトチャイルド、その窓を覗く―私は私が傷ついたと認めていい

        …というわけなのよ~。いやいや全然。大変だったなんて思ったことはないし。悩みなさそうって言われるし、全然。面白体験したって感じ。もっと大変な人たくさんいるもの。  私は割と自分のことを人に話すけど、だいたいの人にはこんな風に答えてきた。15年前、留学していた時にロシア人のハウスメイトに言われたことがある。「あなたはいつもハッピーで笑顔が素敵だけど、こんな時くらいハッピーにしなくてもいい」でも私はハッピーにすること以外の方法を知らなかった。大変な時がいくつもあったはずだ

      • 4 アダルトチャイルド、その窓を覗くー私の家族に何が起こっていたのか

         私は4人家族の末っ子で例えるならちびまる子やあさりちゃんの家族のような家だった。父が買った一軒家、台所に立つ母、ちょっと怖い姉、ちょっと頼りないけど夜はビールの父。昭和の典型的な核家族だったのではないかと思う。私が小学1年の時に父は単身赴任になり、私が6年生になるまで戻らなかった。私はこれがうちの家族最大の失敗だったと思っているし、そういう事情で現在夫の転勤により海外に住む選択をした。我が家に問題が起きたのは、父が単身赴任から戻り、認知症の祖母との同居を始めてからで…いや、

        • 3 アダルトチャイルド、その窓を覗くー共依存チェック

           例にもれず、コロナコロナで幼稚園がお休みになりなかなか着手できずにいます。 アダルトチャイルドのチェックリストはできたけれど、同じ章の中にある「共依存のチェックリスト」がもはや自分のことだなと思ったのでチェックした項目を書いて、今後どうしていきたいかをこちらも書いてみようと思う。 ー他人の問題に振り回されていないかチェックするー ・自分を犠牲にして、相手を助けたり、世話をしたりする 幼稚園の時から友達に傘をあげて濡れて帰ったりするような子供でした。結婚してから、自分

        6 アダルトチャイルド、その窓を覗く~家族の問題と自分の問題

        • 5 アダルトチャイルド、その窓を覗く―私は私が傷ついたと認めていい

        • 4 アダルトチャイルド、その窓を覗くー私の家族に何が起こっていたのか

        • 3 アダルトチャイルド、その窓を覗くー共依存チェック

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        • アダルトチャイルド、その窓を覗く
          6本
        • なんや、お前生きとっ短歌、ワレ
          3本
        • 両親亡きあと、私を探す
          12本

        記事

          2 アダルトチャイルド、その窓を覗く~チェックリスト

           前回、1~きっかけでアダルトチャイルドのワークブックをやることにした経緯について書いた。ウェブ上のACの自助グループでも激しく同意!!と思うこともあれば、それは同意できないと思うこともあって、まさに私がACだなんてただの杞憂ではないだろうかと今も疑いを持っている。今までいろんなことがあったけど、精神的にやばい!という時は運動したりして何とかストレスを逃がしてきたけど、もしかして向き合わなきゃいけなかった?と思う私もいる。以前書き溜めていた「両親亡きあと、私を探す」のカウンセ

          2 アダルトチャイルド、その窓を覗く~チェックリスト

          1 アダルトチャイルド、その窓を覗く~きっかけ

           高校生の時に父のアルコール依存の相談で母とカウンセラーのもとへ通ってから、「機能不全家族」「アダルトチャイルド(以下AC)」という単語に幾度となく触れてきた。私はカウンセラーに「機能不全家族で育った子はあなたのようではないのよ。どうしたらあなたのようになるのか先生に教えて頂戴」と言われて、ずっと私だけは違うと思ってきた。  父はおかしな宗教にはまって女性問題を起こして破門されたかもしれない。酒におぼれたかもしれない。最後は酒のせいで妄想がひどくて孤独死したかもしれない。母

          1 アダルトチャイルド、その窓を覗く~きっかけ

          両親亡きあと、私を探す-7回忌

           母が亡くなって6年になりました。父は2年後に23回忌です。私は見えないところに湿疹を作っていました。七回忌を迎えたくなくて。母の介護が始まり、結婚して家を出てから、疎遠になった姉と顔を合わせるのが嫌だったのです。姉の夫とも。  私と姉は仲のいい姉妹でした。そういうものだと育ったからです。私は子供の頃、喧嘩になればすぐ負けて、「豚、ブス、こんなこともわからないなんて馬鹿じゃないの」と言われていました。私は姉の後を追い、姉はこっそり隠れて置いて帰ったりして、それでも私は後を追

          両親亡きあと、私を探す-7回忌

          「怒ってる」「悔しかったよ」「言えなかったね」 私が私を認めておけば チロチロ燃える火種は消える

          「怒ってる」「悔しかったよ」「言えなかったね」 私が私を認めておけば チロチロ燃える火種は消える

          発熱にうなされし子の見る夢は 「目があうと夢が溶けて消えるの」|高橋杞憂 http://www.utayom.in/poems/479416

          発熱にうなされし子の見る夢は 「目があうと夢が溶けて消えるの」|高橋杞憂 http://www.utayom.in/poems/479416

          ウエストを引き締めしこのコルセット 私の脂肪はなくなりはしない|高橋杞憂 http://www.utayom.in/poems/479146

          ウエストを引き締めしこのコルセット 私の脂肪はなくなりはしない|高橋杞憂 http://www.utayom.in/poems/479146

          スルー部とスルーしない部

          認知のゆがみと心の傷「空気を読む」なんてことに必死になりすぎて言葉の裏には何かあるんじゃないかと思ってしまう、私の認知のゆがみ。そして何か言われたときに頭真っ白になってしまって、何も言い返せない私。だけど言い返さなかったから私はうまくやったんだと自分で自分を慰める。無駄に自分だけ疎外感を感じたり、好かれないと思っていたり、人よりできないと思っていたり、迷惑をかけると思っていたり、たぶんこれも認知のゆがみ。私は専門家ではないけどたぶん人よりそういう気にしすぎな部分があるなと思う

          スルー部とスルーしない部

          両親亡きあと、自分を探すー1年後

           「両親亡き後自分を探す」と銘打ってブログを書いておきながら放置して一年が経過してしまいました。私は仕事を始めてカウンセリングに行くことが難しくなり、ブログは書かずとも「自分と向き合うってなんだろ」と思いながら毎日を過ごしていました。 とりあえず、いいと思うことをやってみる。 まず、仕事を始めることで、「問題から目をそらす」ことになるんじゃないかなと不安になったのですが、タモリが「40分も歩けば嫌なことは忘れる」と言っていたので、最初にやってみたのは徒歩です。往復40分の徒

          両親亡きあと、自分を探すー1年後

          「過去のこの日をさかのぼる」

           SNSがさかのぼって同じ日の写真を見せてくれる。私がSNSを初めて8年。母が難病になって15年。母が寝たきりになって在宅で生活して、介護したり仕事したり、震災があって、結婚して、急変して入院して家に帰ってきて…昨日のことのように思い出を反芻させられる。それが何年も何年も続いている。これが結構辛い。  過去の母を否定するつもりもなければ、過去の母を賞賛するつもりもないけれど、思うのはどんな状態でも、恋しくて会いたくて戻りたくてたまらなくなることだ。子供がいて夫がいて、今のこの

          「過去のこの日をさかのぼる」

          母の日の憂鬱

          「お母さん、やっぱりカーネーションがないとさみしいわ」 お小遣いをもって自転車でちょっと遠い花屋さんへ行って、小学生にはちょっと高額な、みたことのない青い花の鉢植えを母の日に買った。歩道の段差がひどくて鉢植えが自転車の籠から舞い上がっては落ち、きれいな紙に包まれた鉢植えから土がこぼれてしまった。母は花が好きだからきっと喜ぶと自信満々で買った日、母が欲しかったのはカーネーションだった。  お母さんを亡くした子供は白いカーネーションを母の日に送るんだそうで、私も例にもれず、4

          母の日の憂鬱

          両親亡きあと、私を探す-06

          ざわざわの正体ー勉強会最終 私には小さな子供がいる。「両親亡きあと」なので幼稚園が休みの日に預かってくれるような人もいない。なのでこの勉強会の日は夫が私を会場まで送った後、ファミレスに行ったり公園に行ったりして私が終わるのを待ってくれている。夫も私のカウンセリングの件は賛成で、必要だと感じるならやりたいくらい受けたらいいと言ってくれている。しつこいようだが、この勉強会にどんな人が来て、どんなことを話したのかは守秘義務があり、もちろん夫にも話すことはない。3回目にもなると、顔な

          両親亡きあと、私を探す-06

          「あ、全然興味ないです(*^-^*) 」

           サークルの後輩がマルチ商法にはまって、ある時はごま油、ある時はベビーローション、ある時はコチュジャンなんかをお土産にくれるようになった。彼女の結婚式でも、お見送りの挨拶では自分たちでラッピングしたその会社のハンドクリームを配布してくれた。一人1200円x100人…。この利益は誰に行くのだろうか。  大学を卒業してそれほど仲が良かったわけでもない友人が「久しぶりに会おう」と連絡してくるとだいたいマルチの勧誘だった。ランチ食べて、喫茶店に行ったら知らない人を呼んで、商品の良さ

          「あ、全然興味ないです(*^-^*) 」