【9月16日】

 今日の読書は『しのばずエレジィ』と『マイ・スマート・ホーム』。

『しのばずエレジィ』は、不忍池で出会ったおじいちゃんと若者の話。ぱっと見は見すぼらしいおじいちゃんだけど、実は大恋愛の末に強く生き抜いてきた人で、若者が感化される。

 情景がキレイなだけに、「これは何々の話です!」って言い切りにくいのが惜しいなーって思った。べらんめえなおじいちゃんはカッコイイし、やれやれな感じで生きてた若者がおじいちゃんに憧れちゃうのもわかる。それだけにねー、時代考証とか構成とか細かいところが気になっちゃった。

『マイ・スマート・ホーム』は、スマートフォンが重要な役割を持つようになった近未来が舞台で、役所でスマホの持ち主が死んだ時の情報を管理している主人公と、そこに亡くなった兄のスマートフォンを持ってきた女の子の物語。

 いちおうSFになるんだとは思うんだけど、時代も遠くないし小道具も真新しいのが出てくるわけじゃないから、すんなり読める。短編ドラマとしてちゃんとできあがってたと思う。

 これからスマホが進化したら、スマホにも人格があらわれるみたいなこと、普通にありそう。Siriとかが、もっと自由気ままにしゃべり出したりとかさ。そう思うとすっごくドキドキした。



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