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fewsというバンドのインストアライブを見た話。





かえりみちは、最後に聴いた曲が頭の中に残っていて、それが減衰して消えていくまで何も聴かずに歩いた。






何気に出向いたタワレコ茶屋町店のインストアライブスペースが開いていた。

JPOPコーナーを素通りし、洋楽の新譜を試聴してワクワクして、邦楽の新譜コーナー(ammoがメジャーデビューして店頭に並んでいるのが流れを感じる)まで足を運んでふと、その事に気がついた。


fewsについてはあまり知らなくて、名前だけ知っているくらい。
でも昨日たまたま聴いていたラジオでお知らせしていたからRADIO INFINITYのゲストがfewsだったことだけ覚えていた。




インストアライブスペースは最高だ。
そこには今までライブをしてきたアーティストのサインが所狭しと描かれた壁があるから。
ライブの日しかお目にかかれない壁。


今はもう誰もが知るメジャーバンド達のサインもあるけれど、きっともう消滅しているバンドやアーティストのサインもあるのだろう。
どんな思いでライブをし、どんな思いで解散して行ったのか。今は何をして暮らしているのだろうか。。。
壁を見ると毎回サインひとつひとつにその人の人生を感じられる気がする。



1番上の四角い箱(何に使うんだろう)の側面にはsumikaのサインがある。
ここに4人が立った証。ここで演奏して笑っていた証だ。隼ちゃんのサインもいつも通り元気に、そこにあった。そうそう、それが見たかった。


たくさんのミュージシャン達の思いが交錯してうずたかく積まれたような場所で見るライブで、心を動かされないわけが無い。

fewsの編成はドラム、ベース、キーボード、ギターボーカルだった。
キーボードの人がsumikaのキーボードのおがりんの、昔の姿にそっくりだった。

なんだかsumikaみたいな4人組バンドで、その姿を重ねながら聴いていた。


前に赤ちゃんを抱っこしたお母さんがいて、ボーカルの人が「インストアライブならではだねぇ☺️」と触れていたけれど、「このお母さんの元に育ったらやっぱり音楽好きになったり楽器始めたりするのかな」なんて考えが及んで、
私がライブを見始める前は洋楽のレジェンド達(ローリング・ストーンズとかGreen Dayとか)の新譜(!!)を試聴していたのもあって、音楽と関わる世代の広さを思った。

昔から変わらず、ずっとこうやって音楽は続いていく、鳴らされていくんだな、と。

鳴らす人が変わっても、曲の流行りが変わっても音楽を楽しむ人達が集まって、演奏する人がいてその人のファンがいて、という構図はきっとずっと変わらなくて、
その中に洋楽レジェンド達だったり、今メジャーにいるsumikaだったり今好きなインディーズのバンドたちだったり、今日のfewsだったり、聴く方としても曲を作る方としても私も、きっと含まれているんだ、音楽という大きな流れの中に入っているんだなぁと。




なんだかやたらと感動して、気がついたら30分丸々そこで楽しんでいた。

ありがとうfews、がんばってね。

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