Lisa Kogawa

🇺🇸🇯🇵 Illustrator / Doodler in LA 主に絵について自分を分析…

Lisa Kogawa

🇺🇸🇯🇵 Illustrator / Doodler in LA 主に絵について自分を分析しながら文を書く練習をしています。lisakogawa.com

最近の記事

ピース・オブ・イレギュラー

前回はロサンゼルスタイムズについて書きましたが、全ての依頼が記事のようにスムーズに終わるわけではありません。今回は自分にとってイレギュラーだった依頼4件を、忘備録的な意味も込めて書こうと思います。(と言ってますが実際はクライアントあるあるです。天上人の先輩方は後輩の失敗を暖かい目で見てください。)今回も長いです。7500文字あります。 ーーーーーーーーーーーーーー りんご事件 「ロサンゼルスタイムズに載った私」に書いた記事の後も、有り難くロサンゼルスタイムズからの依頼が

    • ロサンゼルスタイムズに載った私

      「15分以内に返信。納期は数時間。予算は300ドル。記事の内容は次期大統領選について。できるなら2時間以内にラフを送ってくれ。」の世界。 前回私が書いた「ニューヨークタイムズに載れなかった私」の後日談。仕事内容をもっと個人的に詳しく書いたものとなっております。長いです。 ーーーーーーーーーーーーーー Even Better 2年後。ニューヨークタイムズに載れなかった私だが、イラストレーターとして初めてロサンゼルスタイムに載れる機会を頂いた。経由としては、私が大学時代に

      • ニューヨークタイムズに載れなかった私

        Op-Edという名の壁 アメリカのイラストレーターたち(少なくとも私の周りでは)が憧れる、ニューヨークタイムズの”Op-Edイラストレーション”というものをご存知だろうか。まずアメリカのイラスト業界にいないと聞かない言葉であるのは確である。(いやどうだろう、ヨーロッパでも同じような言葉があるのか?) Op-Ed (Opinion Page Editorial) は日本の新聞で言う天声人語のような、 「いまと向き合う」ことをテーマに書くコラムのことだ。そこには毎回必ずイラ

        • 大きなロボットと小さな心 2

          前回に引き続き自分とギャラリーの成長記録について。長いです。 次にGiant Robotからお誘いを頂いたのは、2016年の終わりだった。いつもの20−30人単位のグループ展ではなく10人ほどの参加者がいるだけの小さな規模の展示。大学を卒業してから迎える始めての新しい年だし、気合いだ!!と喝を入れ、入念に考えて描いた。ちゃんと考えた。自分だったら欲しい絵と思うようなをイメージして、落ち着いて、焦らず、深呼吸をしてペンをとった。シリーズもので、サイズも大きすぎず、自分の強みで

        ピース・オブ・イレギュラー

          大きなロボットと小さな心

          ギャラリーに関しての話。まだ数えるほどしか参加してないので、専門的な見解というよりは個人の感想というか成長記録的なものです。過去の作品を載せるのは恥ずかしいですが、供養として載せます。ぐだぐだ長いです。 初めてギャラリーを通して作品を売る、ということに参加したのは大学二年生だった2014年頃の冬だった。講義を受けたこともないMark Toddと言う先生からお誘いのメールが来て、Giant Robot というサンタモニカにある小さなギャラリーが毎年恒例でやっている「Post

          大きなロボットと小さな心

          メモ帳のはし切れ3

          今年ゆるくやりたいことリスト、今月やることリストを以前書いたので今回は次の数ヶ月のうちにやることリストを。個人的なメモです。 本当はスケッチについてとか、世界観2についてなどについて語りたかったんですが。最近インプットを増やしすぎて、刺激を受けるのは良いことなんですけどちょっと焦りが生じてきてしまったので、今回一回落ち着いて自分のやるべきことをもう少し細かく整理しようかと。深呼吸〜! 当たり前なんですけど周りが凄すぎるとか、好きすぎるというかでも自分は自分、比べてもしょう

          メモ帳のはし切れ3

          ピンクの角

          以前に書いた記事の通り、私の制作過程を写真に収めて見た。どっちかというと日常風景に近い。自分でイメージボードを描いて撮ってもらったのをメインに私も数枚パシャりと。写真ってすごい。そんな感じの日記です。 初めての方もそうじゃない方も、こんにちは。自分はカルフォルニア州西海岸のロサンゼルス郊外にて活動しているイラストレーターのリサと言います。普段はほとんどデジタルワークなのでスタジオという名のこの小さな島にて作業している。 使い勝手が良いペンと、サボテンと枯れかけの葉っぱの奥

          ピンクの角

          価値観というピザ

          今日は価値観について書きます。みんな種類が色々あって違うのも美味しい。けど好みに合う合わないはある。過去話がメインです。 わたしは小さい頃からいわゆるおませちゃんで、高校生時代には結婚式のことや結婚するべき相手の要素、夫婦円満のコツなどを徹底的に調べていた。なので私は計画を立てた。母と同じ25歳で結婚したかったからである。もちろんお互い愛し合っているのを大前提に結婚する相手の三大要素を自分の中で決めた。それはまず相手と自分の「お金・生活・デザイン」の価値観が一致するかどうか

          価値観というピザ

          広いようで狭い業界

          広いようで狭い業界

          オリジナルの破片

          自分の世界観について(今日こそは)短く書きます。個人的な呟きというか脳内を掃除中、という感じの文です。ぐだぐだです。自分らしさとは。 「オリジナル」という言葉があるが、あまり当てにしていない。そもそもこの世に「オリジナル」なものなど存在しないと思っているからだ。とは常々に思っているがクリエイターである以上、表現する際には使わずにいられない単語だ。わたしが日常生活で用いる「オリジナル」と言う表現は「独特。その人らしい、又はその人のものだ!とわかる道しるべ」という意味合いでゆる

          オリジナルの破片

          息のライン

          絵を描く上でそれを表現するのに好きなフレーズがある。しかしその意味合いを人に説明しても、今のところ同感してくれる人が現れず7年ぐらい経ってしまった。今回はそれについて文を短く書こう。少し英語も出ます。 いき【息】 を 引(ひ)く  ① 息を吸う。息をする。 ※申楽談儀(1430)音曲の心根「『津の』の『の』と、『国の』の『の』との間に、いきを引やうに云」 (コトバンクより) という言い回しがある。「線を引く」が好きな自分は「息を引く」というフレーズとかけて絵に対する

          息のライン

          メモ帳のはし切れ2

          前回の描きたいリストの続きです。自分の整理用メモ。今年中描きたいものリストというかやることリストというか。「今年中」と描くとおざなりになりそうなので個展の準備が終わり次第、タイムスケジュール作ります。 「描く」ということが大事なのは大前提ですが、それを違う方向でも有効活用できるんじゃないかな。もっと色んな角度で物事を見ようかと。 ① メイキング動画   自分の制作過程をいつもtumblrにラフ画と共に載せるということはやっているのですが、長年考えていた動画にも挑戦しようか

          メモ帳のはし切れ2

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          ヤマモモと紫陽花

          ヤマモモと紫陽花

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          メモ帳のはし切れ

          年も明けましたし、今年の抱負と言うほど大層なものではないですが描きたいことリストを。長めだった冬休み(クリスマス、そして年末に親戚が来たり、旅行に行ったり、旦那の先輩に挨拶にし行ったり)がやっと終わって久しぶりに自宅に帰宅。やっとずっと悶々その間に考えてたことを整理し始めます。メモ帳の端に書くようなゆるい感じでつらつらと。 1月中にやること ① 個展の準備  実は戦友たちに少し紹介した友人達とサンタモニカの小さなギャラリーで個展をすることになったのでその準備を。いつもギャ

          メモ帳のはし切れ

          自分が多すぎる

          自分は何がしたくて、何が描きたくて、何者かもわかった。だけどそれを他者に正確に伝えられるかは別の話。自分の「カテゴリ」を分析してみた。 漫画のネタにも書いたが、自分はこの人生25年間の間で色んな経験をしてきた。実体験を元に漫画を描きたいとは常に思っている。(早くしろ!)でもその前に自分はどんなやつでどの視点で描けば良いのか?とすぐ迷う。コミックエッセイではよく「初めまして!xxxです。xxxな事してます、こんな者です。」から始まりそのあとの数コマは自己紹介に繋がることが描か

          自分が多すぎる

          紙の指輪

          美大生の集まりでプロポーズのハードルが高くて考えられないという会話が出た時にじゃあプレゼンとして考えればいいのでは?となった話。 私は今年で25歳になった。周りも同じような年齢である。そして大抵の友人達は大学を卒業して仕事を始め数年たち、人生を共に一緒に過ごしたい相手ができてきた。私のSNSのタイムラインは去年頃から怒涛の婚約ラッシュだ。早い人たちはすでに子供が生まれてたり、離婚していたり、結婚式をあげてたりするのだが、今年は婚約した友人が異様に多かった。(私も去年婚約して

          紙の指輪