講演3@RMIT Universiy HCMC編 Future of Work
今回は、RMIT Universiy HCMCでの講演について紹介。RMITは、オーストラリア系の大学のHCMC校である。そこで、日本語を学ぶベトナム人学生に向けての講演である。講演内容は、"Future of Work" である。
今回のキーワードは、コンセプチャルスキルの重要性である。
講演目次:
リベラルアーツ系の学部生向けということもあり、リベラルアーツの価値も含めて、劇的に変化する技術イノベーションの産業の中で、どのように若者はキャリアを考えればよいのか?というお題(リサーチクエッション)を頂いた。
産業構造の変革
以前は、大企業中心の持続的イノベーション時代。現在は、スタートアップ中心の破壊的イノベーション時代である。
思考方法
「知識」の重要性と共に、「コンセプチャルスキル」の重要性を説いた。つまり、工学的視点ではなく、物理学的視点である。例えると、犬を「犬です」と理解するのではなく、犬は「動物である」との視点である。
コンセプチャルスキル
例えば、川と血液の流れが一緒であるとの視点は、物理学的視点であり、工学的な視点ではない。
カッツ・モデル「3つの能力」(多少編集)
テクニカルスキルとは、業務遂行能力のこと。担当している業務を問題なく遂行するために必要な知識や技術のこと。マニュアルに書いていることを忠実にこなす定型業務能力など。
ヒューマンスキルとは、社内外のあらゆる関係者と円滑な意思疎通をはかり、良好な人間関係を築く能力です。基礎的なコミュニケーション力や相手の意見を理解する傾聴力、チームを率いるリーダーシップや後輩を育成するコーチング力などもヒューマンスキルに含まれる。
コンセプチュアルスキルは、目の前の状況や情報を客観的に分析し、その本質をとらえて最適解を見出す能力のこと。具体的には、筋の通った思考で論理的な説明をするロジカルシンキング、物事を多角的に考察するラテラルシンキング、想定外の出来事に対して臨機応変に対応する柔軟性や応用力、より高度な知識やスキルを身に付けようとする探求心や知的好奇心など。
リベラルアーツとカッツモデル
専門は、あくまでテクニカルスキルの補助である。リベラルアーツは、ヒューマンスキルを中心に学ぶことになる。その先には、数学・物理・哲学的などのコンセプチャルスキルの補助になる学問も学ぶことになり、ヒューマンスキルとコンセプチャルスキルの両輪を持つ人財になる。
イノベーター
下記のビジネスパーソンは、リベラルアーツ的な学問を学んできている。専門バカにならず、顧客である人間をきちんと理解しているからであろう。ヒューマンスキルとコンセプチャルスキルの両輪を持つ人財は、非常に価値であることを共有した。
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