通学路。

近くても遠くてもいやなこと

それは学校と家の距離

中学までは気にもならなかった

高校に通うようになり

とたんに気になりだした

いや、君と付き合うようになってから

とたんに気になりだした

君は電車通学

僕は徒歩通学

君の通学時間は約1時間

僕の通学時間は約10分

最寄り駅までのおしゃべりが楽しくて

わざと遠回りしようと何度も言った

そのたびに君は

遅くなると親が心配するからと言い訳した

さすがに僕は

その台詞を言われたら何も言えなかった

そう、まだ子供だったから

電車通学に憧れていると言ったら

君は覗きこむようなしぐさで「なぜ?」と聞いた

僕は顔を真赤にしながら

電車の中でもおしゃべりできるからと答えた

君は笑いながら「そう」と一言だけ言った



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