優しい眼差し

あなたはいつも何も言わず見守ってくれている
たまに厚い雲のような存在が遮って直接届かなくても
その上から変わらず優しい眼差しで見守ってくれている
そのことに私は気づいている

ときにはポカポカとなる温かさで
ときにはギラギラとした熱さで
ときにはフワフワとした柔らかさで

サッササッサとした歩き方が好き
無造作に残る寝ぐせが好き
いつもピンと伸びた背筋が好き
怖いくらいの仕事中の眼光の鋭さが好き
靭やかに動きまわる機敏さが好き
休憩中のホンワカした雰囲気が好き
知らぬ間に目で追っている自分に気づきはっとする

そんなあなたを私は気分次第で遮ってしまう
元気なときは窓を開放し
ちょっと眩しいときはレースのカーテンを引き
ウザいと感じたときは厚手のカーテンを更に引き
そんな私を責めもせず
あなたはいつも変わらずにいてくれる
そのことに私は気づいている

わたしの本当の気持ちに
あなたは気づいているのかしら
聞きたいけど今は聞けない こわくて
聞かないほうがいいのかも まだ

いつか伝えることができる日がきたら
何と伝えればいいのだろう
今から考えるだけで胸が苦しくなる
どんな顔をすればいいのだろう
それは決まっている
とびっきりの笑顔で
わたしの最高の笑顔を見せられれば
それだけで上出来だ
受けとめてくれるだろうか
その日のことを胸に秘め今日を生き抜こう

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