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①「ゼロ」から「イチ」へ。



0. 早2ヶ月。

¡Hola!

世界で4番目に殺人率が高い国、ホンジュラスに飛び立つ前日に自分の思いを綴って↓から、早2ヶ月が経ちました。

生活面や何気ないつぶやきはInstagramに(リンクはプロフィール)、
Noteでは、仕事のことや大事だと思った考え、気づきなどを残していけたらと思っています。

1. まずは「知る」から

ホンジュラスに到着して最初の5週間は首都でオリエンテーションや語学研修を受けていたので、任地に到着して仕事を始めてまだ2週間。

自分のいる街の風景。高地なので朝晩は冷えます。

まず始めたのは、「現状把握」。

「何があって何がないか」

の調査を始めました。

具体的には、

  • 公立小学校を3校周り、英語の授業観察

  • 教育事務所(教育委員会のような存在)の人たちや先生にインタビュー

現地の小学校の授業の様子。日本人に興味津々。

2. 現状:100分のゼロ

・なにもない

今いる街の英語教育のシステムは、ゼロ

ホンジュラスは、2018年から小学校での英語教育が義務化されましたが、
現状は

教科書ない。
カリキュラムない。
研修ない。
研究会ない。
先生たちは英語喋れない。

だから、英語の授業の時間は、
崩壊していたり、
他の授業やイベントの準備に充てちゃってたり。

何から始めて良いのかわからず、この2週間は呆然とするだけだった。

先生の指導案。写真撮ってGoogle翻訳先生の力を借りる日々。

・「同志」もいない

協力隊には大抵、配属先に自分と一緒に活動していく「カウンターパート」と言う人がいるけど、教育系隊員は実質いない。

なんなら、自分の要望調査票を出した人はもう退職しているので、
現状を知っている人もいない。
(要望調査票については前回の記事に書いてます)

事務所の人たちも、自分と一緒になって考えてくれる姿勢でもあまりない。

そんなわけで、今の所一人で行動している。

シンプルに、心細い。

・散りばめられているヒント

こんなカオスな状態だけど、キラッと光るヒントを見つけられる時がある。

例えば、意欲的な先生を見つけた時。

英語の授業の仕方がわからなくても、
「英語の授業ができるようになりたい」と思っている先生は、授業でわかる。

学校によっては、専属の英語の先生がいたりするし、
以前教科書を編成しかけた人もどこかにいると聞いた。

宝探しみたいに、いろんなところにキーとなりそうな人が散らばっていそう。

3. 「ゼロ」を「イチ」にすること

・未経験

思えば、今まで自分は「与えられたもの」をどう料理するか、
要するに「10を50にする」だったり「50を80にする」ということをやってきた。

例えば、

・与えられた楽譜をどう上手く演奏するか
・与えられた教科書、カリキュラムをどう授業するか
・生徒の持っている個性をどうやって最大化するか

一方で、自分は「ゼロをイチにする」という経験はほとんどない。

・弱さの中で

そんな時に、不安と共に自分の弱さが見えてくる。

前に性格診断を試したときに、
「正解を探してしまう」
と書いてあって、ハッとした。

図星だと思った。

他の人の意見を求め、
「それでうまくいったなら私もそうしよう」と流れてしまうことが多い。

だから、「自分はどうしたいのか?」聞かれた時に、困ってしまう。


他人の真似をして引き出しを増やすことももちろん大事。

だけど、自分の中の小さな声に耳を澄ませて、
それを信じて行動してみる訓練が私には必要だと思っている。
前回の記事に書いたように。

出国の時に、父からもらった手紙に書かれていたこと。

「今ある自分」は、数えきれないこれまでの無数の経験と知識から成り立っています。今、この時に頭をよぎる直感は偶然ではありません。「これだ」と思ったら自信を持って行動してください。(ただし慎重に、注意深く)

自分に必要な言葉だった。

すでにいろいろなものが普及しまくっているこの世界において、
何かを「ゼロ」から「イチ」にする経験ができるって、
普通に貴重すぎる。

これを、自分を大きく成長させられる絶好の機会にしたい。

4. 今後への思い

・「同志」を見つけたい。

地球の反対側から来た若造が突然「英語やれ」って言うのは、
ただの押し付けにしかならない。
現地の人たちにとっての良い活動には、現地の人たち自身の存在が大前提。

同じ目的とゴールを共有して一緒に活動できる仲間が見つかりますように。

・poco a poco

=スペイン語で「少しずつ」

知り合いに「ほんまにゼロからのスタートでしんどいです」って言ったら、
「それって逆に何をしても活動進んだことになっていいじゃん」
って言われて、すごく腑に落ちた。

今日できなかったことより、できたことを明日につなげる。

立ち止まって、自分の声を聞く時間を惜しまない。

ぼちぼちゆるっとやっていけたらと思います。

街の中心。カラフルな傘がかわいい

¡Hasta luego!


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