企画力第二弾

『企画力』売れる企画を作るための3つのアイデア〜基礎編〜

どうも、ぴっぴです。

今回のnoteは『企画力』というテーマでお届けしているnoteシリーズの第二弾になります。

まず、第一弾のnoteをお読みだいたき、有難うございました!

第一弾のnoteを公開後、本当に沢山の方からコメントやRT、いいねなどをいただき、多くの方が2本目のnoteの公開を楽しみにしていてくれたことが、僕自身とても驚いていると同時に、とても嬉しく思っています。

第一弾のnoteの投稿が10RTされなかったらこの企画はお蔵入りにしようと思っていたのですが、このnoteを公開した時点で、フォロワーさんが700人にも関わらず、

RT41件、いいね142件、インプレッション10,000以上。

これだけ反響があったのは、このアカウント始まって以来の初めてのことです。

前回のnoteを公開後にいただいたコメントを少しだけご紹介させていただくと・・・

などなど。

コメントくださった方は勿論、RTしてくださった方やいいねをしてくださった方々、noteをお読みいただいた方々も、本当にありがとうございます。

沢山の期待を感じながら、かなり気合を入れてこの2本目のnoteを書きあげました!

かなり具体的に企画づくりのノウハウを書いた結果、大部分を省いたものの18,000文字を超える文量になってしまいました。

「この内容なら、最低でも10,000円くらいで売った方がいいんじゃないか?」と思うくらいのものですが、今回は"全編無料"で公開します

というのも、これまで、Twitter上であまりきちんと情報発信をしていなかったし、特にノウハウについての話などはほぼしていなかったので、

「そういえば、ぴっぴってフォローしてたけど誰だっけ?」

という人もいるかと思います。

なので、そうした方への挨拶代わり、という意味も込めて、今回のnoteは無料で公開致します。

要するに、

「今回のnoteで、僕の実力を測って下さい」

ということです。

「面白いな!」と思っていただければ嬉しいし、もしそう思っていただけたなら、これからももっと面白い情報を発信していくので、今後の発信も是非楽しみにしていただければな、と。

というわけで、このnoteは、今後有料化することも考えているので、興味を持っていただけた方は、お早めにお読みください。

楽しみながら読んでいただければ幸いです^^


〜まえがき〜


・DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)
・コピーライティング
・ファン化
・自動化
・仕組み化
・ステップメール
・影響力
・マインドセット
・本質
etc…


こういったものをどれだけ学んだところで、売上を作ることはできません。なぜなら、こうした知識は結局「どうやって伝えるのか?」の手段の部分でしかないからです。

どれだけ伝え方を学んだところで、伝えるものそれ自体がなければ意味がありませんよね?

伝えるもの×伝える力=結果(売上)

になるわけですから、どれだけ伝え方の力が大きくなったところで、伝えるものが0であれば、売上は0円です。そして、この"伝えるもの"こそが、まさに今回のテーマである"企画"そのものになるわけです。

今回のnoteでは、

・情報発信で稼ぐ
・Twitterを活用して30万円をマネタイズする
・リストを100以上集める

ことを目的として、特に"商品企画"に焦点を置いて企画の作り方をお伝えしてきます。

実際に自分事に置き換えて読み進めていった方が学びが多いので、「自分が有料noteを販売するしたらどういう企画をつくればいいのか?」ということを考えながら読み進めるのをオススメします。

その商品企画を使って実際にnoteを販売してもいいし、その企画をプレゼントにしてリストを集めてもいいでしょう。

「ダイエット」「恋愛」「勉強法」「オンラインサロン」「情報発信」「投資」「資産運用」「ビジネス」「電子書籍」etc…

例え、どんなジャンルであったとしても、「企画づくり」の根本は変わりません。今回のnoteの内容を実践するでも、30万円を売り上げる・リストを100以上集めるための商品企画を作ることは十分に可能です。

今回のnoteは三章構成となっています。

まず、第一章では、「誰でもできる企画づくりの大原則」というテーマで、企画を作る人が必ず知っておくべき基本的な考え方についてお話します。

第一章を読むことで、企画をつくるときに「まず何から手を付ければいいのか?」という状態から抜け出し、企画づくりの第一歩を踏み出すことができるようになります。

第二章では、「正しい企画のパクり方」というテーマで、企画をつくるための思考法についてお話します。

全くの0の状態から新しいものを作っていくのは非常に大変ですが、ある程度の企画づくりの指針があれば、新しい企画をつくっていくことも非常に簡単になっていきます

そこで、第二章では、どんな指針の元に企画を作っていけばいいのか?ということをお話していきます。

第三章では、「FPIの法則」ということで、企画をつくるための具体的なテクニックについて解説していきます。

第二章でお伝えする企画づくりの大枠となる指針を踏まえた上で、具体的にどうやって企画をつくっていけばいいのか?というテクニックを知ることで、手触り感をもって、自分の企画づくりをイメージできるようになるはずです。

本noteを読んでいただくことで、企画づくり初心者の状態から抜け出し、売れる企画を作るための土台となる考え方や、具体的なテクニックを身につけることができます。

更に、このnoteで学んだことを元に企画を作っていけば、売れる商品を作ることや、メルマガやLINE@のリストを集めることは勿論、今後どんな情報発信をしていけばいいのか?という方針をも得ることができるようになっています。

繰り返しになりますが、本noteは、

・情報発信で稼ぐ
・Twitterを活用して30万円をマネタイズする
・リストを100以上集める

ことを目的として、特に"商品企画"に焦点を置いて企画の作り方をお伝えしてきます。

是非、このnoteの内容で学んだことを活かして、あなただけの商品企画を作っていってくださいね!

それでは早速、第一章から読んでいきましょう。


※第一弾のnoteをまだお読みになっていない方は、こちらからご覧いただけます。


第一章:誰でもできる企画づくりの大原則
〜どうやって新しい企画をつくるのか?〜


■企画づくり初心者が知っておくべき心得

「企画を作ってみましょう!」

と、言われた時に、

「そもそも何から手を付けたらいいの?」

となってしまう方が多いのではないでしょうか。

広告代理店などに勤務されている方であれば話は別ですが、このnoteを見ている大半の人には、そういった経験はないはず。

新しいことを勉強する際には、まずはその全体像を知ることが鉄則です。

なぜなら、全体像を知らずにいきなり枝葉のことを勉強しても、学んだことの繋がりや有機性を理解できないからです。知識というのは、断片的に理解しても定着させることは難しいです。

しかし、色んな要素の繋がりが見えてくると知識は定着しやすく、学習の効率が飛躍的に上がります。

全体像を知る、というのは、例えるなら、迷路を上空から眺めること。

「入り口はあそこで出口はあそこで、あの辺には罠があるから近づいちゃいけないな」

というを知ってから、迷路に入っていった方が効率よく迷路を攻略することができますよね?

企画づくり、という迷路に迷い込んで迷子になってしまわないためにも、まずはじめに、第一章では"企画づくりの大原則"というテーマで、企画づくりの全体像を掴んでもらいます。


■企画づくりの大原則

まず、最初に言っておきたい、極めて重要なことの1つは、


「企画づくりは、誰にでもできます」


ということです。
・・・非常に大事なことなので、もう一度言いますね。


「企画づくりは、誰にでもできます」


なぜわざわざこんなことを言っているのか?というと、きちんと理由があります。それは、企画づくりをするときには、

"完全オリジナルの企画"を考える必要はない。

からです。いいですか?

"完全オリジナルの企画"を考える必要はない。

これは、普段から企画づくりをする人や広告業界にいる人にとっては常識ですが、そもそもアイデアというものは、既存の要素の組み合わせでしかありません。

アメリカ広告業界の巨塔、ジェームス・ウェブ・ヤング著の『アイデアのつくりかた』(原題:A Technique for Producing Ideas)という、本があります。

この本は、タイトルの通り「どうやって新しいアイデアを作るのか?」ということについて解説してくれている本で、ある広告会社では、新入社員全員に配るところもあるくらいの名著です。その本の中にも

「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

とはっきり記されています。

つまり、新しいアイデア=企画を作るということは、"要素の新しい組み合わせ方を見つける"ことに他なりません。

「いや、自分は全く新しい革新的な企画を作りたいんだ!」

というチャレンジングな方もいるかもしれませんが、本当に全く新しい企画、というのは基本的に人々から受け入れられません。なぜなら、人は全く新しいものを理解できないからです。

ヒットする企画というのは、どこか新しいように見えて、実は既出の企画のリバイバルであったり、再解釈をしたような企画だったりします。世界を革新させたAppleのiPhoneだって、

「携帯電話+音楽プレイヤー+インターネット」

でしかありませんよね?各々の要素は既にもうあったものなわけです。ただ、その組み合わせが斬新で、人々が欲していたものだったからこそ大ヒットしたわけですね。


■企画づくりの始めの一歩

さて、ここまで解説したことろで、あなたが企画を作るときに、まず最初にやるべきことがわかったでしょうか?

解説した内容が少しだけ噛み砕けば、自ずとその答えは見えてくるはずです。何をすべきか、少しだけ考えてみてから続きを読んでくださいね。


・・・


考えてみましたか?それでは答え合わせです。

まず、企画づくりをする上で、一番最初にやるべきことは、あなたがこれから発信をしていこうと思っている業界において、

・今、どんなアイデアが流行っているのか?ウケているのか?
・過去、どんなアイデアが流行っていたのか?ウケていたのか?

を知ることです。

「新しい企画とは、既存の要素の新しい組み合わせ」でしたね。なので、そもそも、どんな要素があるんだろうか?あったんだろうか?ということを知ることから全てが始まります。

「なんか面倒くさそうだな」

と思った方もいるかも知れません。断言しますが、この工程をすっ飛ばす人は、余程の天才でもない限り、売れる企画を作ることはできません。

なぜなら、しつこいようですが、「新しい企画とは、既存の要素の新しい組み合わせ」でしかないからです。

そもそも、本当に天才の方であれば、こんなnoteなんかは読んでいないとは思いますが。

僕自信も含めた大半の人は、残念ながら天才ではありません。なので、まずは色んなアイデアを知ることから始めていきましょう。

新しい企画は、そういった「アイデアの種」を元にして作っていきます。


「新しい企画とは、既存の要素の新しい組み合わせ」

まずは、これをしっかりと覚えておいてくださいね!

それでは、以上を踏まえた上で、具体的にどうやって企画を作っていくのか、ということを第二章で見ていきましょう。

第二章はかなり大事な内容を詰め込んであってボリューミーなので、メモを取りながら、何度も読み返してください!


■第一章のまとめ

・企画づくりは、誰にでもできる
・新しい企画を作ること=既存の要素の新しい組み合わせ方を見つけること
・企画づくりの第一歩は、今あるアイデアとこれまでにあったアイデアを知ること


第二章:正しい企画のパクり方
〜イノベーションサークルから考える3つのアイデア〜


■「時代の流れを読む視点」を手に入れる方法

本章では、いよいよ、どうやって企画を作っていくのか?という、『企画力』の肝の部分の話に入っていきます。

いきなり、メインディッシュともいえる内容で、気合を入れて執筆したので、しっかりと読み込んでくださいね!

本章を読めば、企画の作り方を知ることは勿論ですが、世の中の見え方が変わってくるはずです。

「なんでこの本は売れているんだろうか」
「なんでこの企業はいきなり伸びてきたんだろうか」
「なんでこの歌手は売れてるんだろうか」
「なんでこのアカウントはいきなり伸びていったんだろうか」

そういったことを、この章でお伝えする見方を元に分析すると、世の中の色んな出来事の関係性や時代の流れ等を理解することができるようになります。

色んな事例を分析しながら"企画脳"を養っていくことで、どんどん売れる企画をつくることが出来るようになっていきます。

本章の内容は、単なるお勉強としても十分に面白い内容ではあります。ですが、是非、新しいモノの見方を手に入れる、という気持ちで読み進めてみてください。

そうすれば、より深く、企画づくりの考え方を学べるはずです。

それでは、本題に入っていきましょう!


■どうやって企画をパクるのか?

第一章で「新しい企画とは、既存の要素の新しい組み合わせ」とお伝えしましたが、第二章では、既存のヒットした企画を元にして、どうやって新しい企画を作っていくのか?ということを解説していきます。

企画の正しいパクり方、ということで、"新しい企画を生み出すための3つのアイデア"というものをご紹介します。

つまり、今までヒットした企画にこの3つのアイデアを掛け合わせることで、新しく企画をつくっていきましょう。ということですね。

一度ヒットした企画をベースにして新しい企画をつくるわけですから、当然高い確率でヒット企画を作ることができます。

そこで重要になってくるのは、どれだけ既存のアイデアを知っているのか、ということです。なので、第一章でお伝えした、

・今、どんなアイデアが流行っているのか?ウケているのか?
・過去、どんなアイデアが流行っていたのか?ウケていたのか?

ということは、面倒くさがらずにしっかりと調べてくださいね。

このネタの仕入れ、ができれば、新しいヒット企画はできたも同然。このネタの仕入れこそが、企画づくりの一番重要な部分になるので、是非、日頃から企画のネタ探しをしてみてください。


■"イノベーションサークル"とは?

では実際に、企画づくりをするためにはどんなアイデアがあるのか、ということをまず紹介しておくと、

「強化系」
「変化系」
「カウンター」

という3つのアイデアがあります。この3つのアイデアを図にしてまとめたものを"イノベーションサークル"と呼んでいるのですが、図にして見てみると、非常に理解がしやすいです。

この図を見ただけで、各々のアイデアが意味するところが、なんとなくイメージができましたか?

これからの解説も、この図をイメージしながら読んでいくとより理解しやすいので、この図をしっかりと覚えておいてください。

それでは、1つの目のアイデア"強化系"から解説していきます。


■1つ目のアイデア"強化系"

"強化系"とはどういった企画のアイデアかというと、文字通り、既に出ているアイデアを更に強化する、というものです。

強化系の企画のキーワードは「要素のインフレ化」

ヒットした企画を因数分解してみたときに、どの要素をインフレさせていけばいいのか?というのを考えていくのが、強化系の企画の作り方です。

本noteでは、身近でわかりやすい事例として「Twitterの運用」をテーマに、企画を生み出す3つのアイデアを考えていきます。

各々のアイデアのパートで、事例解説を挟んでいくので、具体的な事例を通して、企画の3つのアイデアを実際にどうやって活用していくのか?というイメージを掴んでもらえればOKです。

では、早速、事例解説にいきましょう。

■フォロワー増加メソッドのヒット事例

既にブームは過ぎ去りましたが、以前は「フォロワーを増やしていこう!」という主張のnoteが流れ星のように現れては消えていきましたね。

沢山のフォロワー増加メソッドが生まれた(同じような内容を焼き回していただけなのかもしれませんが・・・)わけですが、

ここでは、るってぃ@プロ無職(@rutty07z)さんの『1週間で1,000人増!Twitterのフォロワーを増やすためにやった16のこと【完全保存版】』という企画を元に、強化系のアイデアで新しい企画を考えてみます。

(参考)るってぃさんのブログ記事は下記


この記事は、毎月5〜6万人に読まれている記事らしく、大ヒット企画と言っていいでしょう。

強化系のキーワードは要素のインフレ化でした。るってぃさんの企画でインフレさせられる要素といえば、

「1週間」「1000人増」

の2点ですね。つまり、強化系のアイデアで新しい企画を考えるならば、

「たった3日で1,000人増!」

という企画や、

「1週間で3,000人増!」

という企画が考えられるわけです。

どうでしょうか?企画をつくる、って意外と簡単な感じがしますよね?

勿論、その企画が実現可能かどうかは、一旦脇におきます。

しかし、「1週間で1,000人増!」という企画が大ヒットしているのは事実であり、このコンセプトは必要とされているものであったことは間違いありません。

なので、この数値をさらにインフレさせることができれば、高確率でヒットする企画になるはずです。

強化系のアイデアは語感通り、一番マッチョでストレートな企画方法といえるでしょう。

企画の方向性が明確に見えているため、新しい企画を作っていくのは非常に簡単です。


■一体、誰がインテリか?

インフレ化させる要素は数値だけではありません。

東大卒の講師が教える受験勉強必勝法」よりも「ハーバード卒の講師が教える受験勉強必勝法」の方がなんとなくすごそうな気がしますよね?

1つ目の企画のアイデア、強化系では、ヒットした企画を元に「どの要素をインフレさせればもっと凄そうな企画に見せることができるのか?」ということを考えて新しい企画をつくっていきます。

ただし、強化系のデメリットとしては、企画をつくる分野において、かなりの実力や実績がなければならない、ということです。

当然ですが、既にヒットした企画を作っている方も、それなりの実力や実績を持っている方であることが多いはず。

その方の企画をインフレさせて新しい企画をつくるわけですから、特定の要素を見た時に、元企画以上の突出した実績や実力をもっていなければならない、というのが、強化系の一番大きなデメリットといえます。


■強化系の企画づくりのまとめ

・キーワードは「インフレ化」
・メリット:企画の方向性が明確なので、実力や実績さえあればヒット企画をつくるのは超簡単
・デメリット:ヒットした企画を上回る程の実績を得ることや実力をつけるのは大変


■2つ目の企画のアイデア"変化系"

この"変化系"は、3つの方向性の中でもかなり汎用性が高く、色んな場面で使いやすいものです。

企画初心者の方は、まずこのアイデアを自由に使いこなせるようになることが大切です。

変化系とは、その名の通り、これまでにヒットした企画の要素を別の要素に変化させる、つまり要素を"ズラす"ことで新しい企画をつくります。

変化系のキーワードは「要素の足し算」と「要素の置き換え」

では、どんなふうに要素を足したり、置き換えたりしていけばいいのか?ということを、事例解説でみていきましょう。

■「ファン化の教科書」のヒットの秘密

先程取り上げたフォロワー増加メソッドの主張は「頑張ってフォロワーを増やしましょう!」ということなわけです。

そしてフォロワーを増やす目的はなにか、というと「Twitterをビジネスに活用しましょう」というところに落ち着きます。

これを確認したところで、変化系の企画の事例をを見ていきます。

変化系の企画で取り上げる事例は、ゆりにこさんの『【700部突破】今日からできる!ファン化の教科書!』

(参考)ゆりにこさん著。『ファン化の教科書』はこちら。
https://note.mu/yurinico/n/n353781f47a78

このnoteを公開時点で、700部以上販売しているnoteということで、これも大ヒットした企画といっていいでしょう。


「ファン化の教科書」の主張を簡単にまとめると、

フォロワーだけが増えても意味ないですよ。
フォロワーにどれだけ行動してもらえるかが大事なんですよ。
つまり、フォロワーのエンゲージメントを高める為にファン化が大事なんです!

ということでしょう。あえて一言でいえば、

「フォロワーを増やすのは大切だけど、他にも大事なことってあるよね」

という主張なわけです。

このファン化メソッドも、フォロワー増加メソッドと同様に「Twitterをビジネスに活用していく」という最終的なゴールは変わりません。

ですが、フォロワー増加メソッドに「ファン化」という新しい要素を加えることで、新しい企画を生み出したわけです。

変化系の企画では、既存のヒットした企画を元に、何かの要素を足したり、置き換えたりして企画の方向性をズラすことによって、新しい企画をつくります。

最終的なゴールは同じだけど、そこにたどり着くための道のりを少しアレンジしてみるのが、変化系の企画ということです。


■「食べるだけダイエット」の成功事例

要素を足して新しい企画をつくったのが「ファン化の教科書」なわけですが、要素を置き換えて新しい企画を作った事例も取り上げます。

以前「食べるだけダイエット」というのが一大ムーブメントになりましたね。

「朝バナナダイエット」というのが一番流行ったと思いますが、これをずらして新しい企画をつくったのが、「きゅうりダイエット」であったり、「はちみつダイエット」だったりするわけです。

何を食べれば痩せるのか?という要素を置き換えてずらしていくことで、新しい企画を作っていったわけです。

「そんなことでいいの?」

と思ったかもしれませんが、大丈夫です。

この置き換えの手法はかなり簡単です。変化系の企画の一番のメリットは、ヒットした企画を因数分解して、置き換えられる要素を考えてみれば、誰でも簡単に新しいヒット企画をつくることができることです。


■変化系の企画まとめ

・キーワードは「要素の足し算」と「要素の置き換え」
・メリット:アイデア次第で誰でも簡単にヒット企画が作れる
・デメリット:特になし


■3つ目の企画のアイデア"カウンター"

ここまで取り上げた、2つのTwitter運用メソッドを振り返ってみると、その企画の根幹には「フォロワーを増やしていこう!」という主張がありましたね。

カウンターという方向性は、文字通り、これまでの常識となっている主張にカウンターを撃ちにいくことで企画をつくるというものです。

カウンターのキワードは「逆張り」

3つの企画のアイデアの中でも、一番破壊力があり、超大ヒットを作ることができるのが、このカウンターの美味しいところです。


■フォロワー3桁でも月収30万円!

カウンターの企画づくりでとりあげる事例は、やばみさん(@yabami_list)です。

今は、アカウント名から肩書はなくなっていますが、やばみさんがTwitterに現れた当時の肩書は「フォロワー3桁で月商30万」でした。

つまり「Twitterをビジネスに活用していくのに、沢山のフォロワーって要らないよね!」という、これまでの常識とは真逆の主張をすることで、一躍人気のアカウントになっていったわけです。

やばみさんが開催していた講座には、累計で1,000名近い方が受講していたようです。これも大ヒットした企画といって間違いないでしょう。

「頑張ってフォロワーを増やしていこう!」と躍起になっていた人達にとっては、「フォロワーが3桁でも月商30万円を稼げる」というのは、まさにエポックメイキングな主張だったはずです。

「あれ、フォロワー増やすのって意外と難しいし、できなくね・・・?」

と多くの人が思い始めていたタイミングで、この企画を打ち出していったからこそ、大ヒット企画となったわけですね。


■なぜRIZAPは大ヒットしたのか?

他の事例も見てみましょう。

ダイエットの事例をみてみると、RIZAPはカウンターを撃ちにいって見事に成功した企業といえるでしょう。

それまでのダイエット、というのは、簡単に言えば

「どれだけ楽に痩せられるのか?」

というのが至上命題だったわけです。

「食べるだけダイエット」というのはその最たるものでしょう。

ところが、RIZAPはその真逆の位置を取りにいって大ヒットをした企業ですね。

RIZAPのダイエット方法は、

運動してもらいます。
炭水化物は抜きです。
毎食何を食べたのか必ず報告してください。
めちゃめちゃきついです。けど結果にコミットします。

という、めちゃめちゃハードなものでした。その代わり、結果にコミットしますよ、と謳ったわけです。

恐らく、当時のダイエット業界からは「いやいや、そんな大変なのがウケるわけないでしょ」と冷ややかな目で見られていたと思います。

ですが、簡単お手軽なダイエットを実践してみたものの、結局痩せることができなかった人達の頭の中には、「やっぱり運動とか食事制限とかやらないと痩せられないよね〜」という漠然とした感覚が渦巻いていたのでしょう。

そういった人達の、声なき声を形にして打ち出したのがRIZAPだったということです。その結果はご覧の通り、ということですね。

カウンターの一番のメリットは、なんといっても一気に市場を独占できることです。

「簡単お手軽ダイエット」という市場は、競合で溢れかえっていました。

ところが、その逆位置にあった「超ストイックなダイエット」という市場はガラ空きだったわけです。

そこにRIZAPは一人で乗り込んでいった。

当然、「超ストイックなダイエット」という市場にはRIZAPしかいませんから、どうやったって目立つ存在です。自動的に、オンリー・ワンでありナンバーワンの存在になることができます。

つまり、業界の常識と真逆の位置を取りに行けば、自動的に市場を独占できるということです。

そういった意味でも、3つの企画のアイデアの中で、一番破壊力があり、大ヒットを生み出すことができるのがカウンターのアイデアです。


■効果的なカウンター仕掛け方

ただ、このカウンターは、格闘技のカウンターと同じで、仕掛けていくタイミングが非常に重要になります。

このタイミングを間違えてしまうと、大ヒットどころか誰からも見向きもされずに終わってしまう可能性があります。

このカウンターを仕掛けていくにあたって意識しなければならないのは、時代の揺り戻し現象

ある方向性のブームが頂点に達し、下り坂に入っていったタイミングこそが、このカウンターを仕掛けにいくべきタイミングです。


振り子をイメージしてほしいのですが、「簡単お手軽ダイエット」と「超ストイックなダイエット」というのは対極に位置するもの。

「簡単お手軽ダイエット」という方向に振り子が振れている状況では、逆位置にある「超ストイックなダイエット」という方向に振り子を振るのは、かなり強引なパワーを掛けなければなりません。

言ってみれば、時代の逆風を受けている状態です。

しかし、「簡単お手軽ダイエット」の方向に振り子が振り切れ、「超ストイックなダイエット」に向かって振り子が振れているタイミングであればどうでしょうか?

さっきの状況とは一変して、今度は時代の追い風を受けている状態です。

このタイミングで、カウンターを仕掛けにいくからこそ、大ヒットとなる企画をつくることができるわけです。

「簡単お手軽ダイエット」が大ブーム真っ只中の最中では、RIZAPのような「超ストイックなダイエット」を打ち出してみても、ほとんど反応は得られなかったはず。

RIZAPは、前時代のブームが過ぎ去ってきたタイミングで仕掛けにいったからこそ、新たしいダイエットブームを席巻することができたということです。

カウンターを撃ちにいくには、兎にも角にもタイミングが重要。

このタイミングを間違えてしまうと、ただの空振りに終わってしまうので注意しましょう。


■カウンターの企画のまとめ

・キーワードは「逆張り」
・メリット:タイミングを間違えなければ市場を一気に独占できる
・デメリット:タイミングを見極める選球眼が必要


■第二章のまとめ

・企画の作り方を知ることで、世の中の見え方が変わる
・企画をパクる3つのアイデア「強化系」「変化系」「カウンター」
・それぞれのアイデアのメリットとデメリットを理解して企画を作るのが吉


第三章:FPIの法則
〜バレずに企画をずらすテクニック〜

■結局どれを使って企画をつくればいいの?

第二章では、企画づくりの全体像を掴む、ということで、売れる企画をつくるための3つのアイデアというものを見てきました。

「強化系」「変化系」「カウンター」

という3つの方向性があるよ、という話でしたね。

本章では3つのアイデアのなかでも「変化系」について、焦点を当てて解説をしていきます。

というのも、「強化系」と「カウンター」というのはイメージがしやすいと思いますが、「変化系」というは少しイメージするのが難しいと思うからです。

そして、この「変化系」を独立した章で扱うのは、もう一つ重要な理由があります。

それは、「これから企画をつくっていこう!」となったときに、3つのアイデアの中で最も重要になるのが、この「変化系」のアイデアだからです。


■なぜ「変化系」がオススメなのか?

「強化系」というのは、何らかの分野において圧倒的な実力や成果を出している必要があります。真正面から戦っていく猪突猛進型の戦略だともいえますね。

なので、都合よく真正面からの戦いに勝てる分野が見つかればいいですが、なかなかそういう分野は少ないのではないでしょうか。

そして、「カウンター」。

これは、前章でも解説した通り、いつでも打ち出していける企画ではありません。

カウンターの企画を打ち出すのに一番美味しいタイミングは、「フォロワーを増やせー!」というような、ある方向へのブームが頂点に達してきたようなタイミングです。

勿論、逆位置のブームが真っ只中の最中に企画を出していってもある程度ヒットはする可能性はありますが、どうせなら一番破壊力の出せるタイミングで打ち出していったほうが美味しい企画です。

なぜなら、このカウンターの企画を打ち出すことができれば、一番簡単に市場を独占できるから。

となったときに、3つのアイデアの中で、一番汎用性が高いのが「変化系」となります。

即ち、企画を「ズラす」ためのテクニックをマスターすることが、ヒットする企画を量産するための近道だということです。


■ズラシ方はテクニック

そして、この「ズラシ」のテクニックというのは全く難しくはありません。

今回、3つのズラシのテクニックを紹介しますが、どれも汎用性が高く、活用がしやすいものになっています。

このテクニックをマスターすることで、売れる企画を簡単につくれるようになるので、是非マスターしてください!

第三章でも第二章と同様に、各テクニック毎に、事例解説を挟みながら進めていきます。

本章では「ダイエット方法」についての企画を元に、ズラシのテクニックを考えていきますので、自分の企画を作る際に、どうやったらこのテクニックが使えるかな?という視点で読み進めていってくださいね!


■1つ目のズラシの視点"Focus"をズラす

まず最初に紹介するのは、"Focus"をズラす、つまり、企画の"着眼点"をズラしてしまおうというテクニックです。"Focus"というのは、カメラなどの"焦点"のこと。

これはズラシのテクニックの中でも、一番わかりやすく、初心者向けともいえるテクニックになります。

具体的に解説した方がわかりやすいと思うので、早速、事例解説に移りますね。


■「朝バナナダイエット」からみるズラシの視点

先程も取り上げた、朝バナナダイエットですが、この企画を元に、Focusをズラすことで、新しい企画を考えてみましょう。

Focusする要素は2つあります。

「朝」と「バナナ」の2つ。つまり「朝バナナダイエット」というヒット企画を元に考えてみると、

「"夜"バナナダイット」

「朝"リンゴ"ダイエット」

といったような企画も考えられるわけです。実際、夜バナナダイエットというものも、爆発的な流行はしませんでしたが、テレビなどで取り上げられていましたね。

このFocusを変える、というテクニックは、ヒットした企画を因数分解して要素ごとに並べ、その要素を何か別のもので置き換えてみる、という企画方法です。


■何にFocusすればいいの?

「時間」「使用するモノ」「場所」などなど。

Focusする要素はいくらでもあります。

場所にFocusをしてみるなら、「お風呂ダイエット」なんていう企画もありでしょう。

とにかく大事なことは、ヒットしている企画の要素を分解して考え、どの要素をどんなふうに置き換えたら面白くなるだろうか?ということを考えてみる視点です。

置き換える対象や、それを何に置き換えるか、ということに正解はないので、これは面白そう!と思えるネタを考えてみましょう。

■2つ目のズラシの視点"Problem"をずらす

人が何か商品を購入するのは、何かしらの問題を解決するためです。

水を買うのは、喉が乾いたという問題を解決するため。
ダイエット食品を買うのは、普通の食べ物では太ってしまうという問題を解決するため。

お客さんは、「あなたにはこういった問題があるので、その問題を解決するためにこの商品を買った方がいいですよ」と伝えることで、その商品の必要性というのを初めて理解し、商品を購入を決断します。

つまり、お客さんには何かしらの問題があって、それを解決してくれるからこそ、商品を購入するわけです。

商品の必要性を理解しない限りは、人は何かを購入するということは基本的にありません。

なので、何かの商品を販売するためには、その商品が解決してくれる"問題点"というのを、お客さんに明確に示す必要があります。


■人を動かす4原則

そして、人が抱える問題=悩みというのは、基本的には4つしかないと言われています。

その4つの悩みの頭文字をとってHARMの法則というものがあるので、簡単に紹介しましょう。4つの悩みを列挙すると、

Health・・・健康
Ambition・・・夢・自己実現
Relation・・・人間関係
Money・・・お金

です。

「なんだ、そんなの知ってるよ」

と思ったかもしれません。確かに、このHARMの法則というのは、かなり有名なものなので、知識として知っている方は多いでしょう。

ですが、その知識を正しく企画づくりに使えてる人がいるのか?というとそうではないわけです。

HARMの法則を、単なる知識として知っていても、活用方法がわからなければ、正直宝の持ち腐れ。

一体、どれだけの人がHARMの法則を活用して、自分のビジネスに役立てよう!と思ったことがあるのでしょうか?

このパートでは、HARMの法則を活用して企画の打ち出し方をずらす、というテクニックについて解説していきます。


■HARMの法則の正しい使い方

ここでもダイエットを例に考えていきますね。

先程、説明したように、お客さんに商品を購入してもらうためには、何かしらの問題点を伝える必要があります。

なので、ダイエットをしないと、どんな問題が起きるのか?ということを色んな切り口でお客さんに伝える必要があるわけです。その切り口を考えるときに非常に有効なのがHARMの法則。

ということで、色んな打ち出し方を見た方が、実際の活用方法のイメージが湧くと思います。

なので、かなり淡白で簡単ではありますが、HARMのそれぞれの要素について、どんなふうに問題点を伝えていけば良いのか?ということを、箇条書きで書いていきます。

自分がやっていく企画だったら、どんなふうにHARMの法則を活用できるかな?ということを考えながら読んでいってくださいね。


1つ目は「Health=健康」
ダイエットをした方が、健康的にいきていけるよ。もしくは、不健康にならないよ。ということを打ち出していきます。

今のままの体重だと、あと5年もしないうちに糖尿病になってしまいますよ。
もう少し痩せないと、膝に負担がかかって、老後は歩けなくなってしまいますよ。


2つ目は「Ambition=夢・自己実現」
ダイエットをした方が、より幸せな人生を送れる可能性が高いんだよ。もしくは、ダイエットしないと不幸な未来が待ってるよ。ということを打ち出していきます。

ダイエットをして、細くて可愛いワンピースを来て街を歩いてみたくないですか?
ダイエットをして可愛くなって、あなたのことをデブだと笑った人達を見返しましょう。
ダイエットという成功体験を積むことで、自分に自信が持てるようになりますよ。


3つ目は「Relation=人間関係」
ダイエットをした方が、人間関係が良好になるよ。もしくは、ダイエットをしないと、人間関係がうまくいかないよ。ということを打ち出していきます。

太っていると、周りの人から「自己管理ができない駄目な人だ」というレッテルを貼られてしまいますよ。
「あなたが好きなA君は、痩せてる人の方がタイプなんだって」
太っていて汗っかきな人は、不潔な人だと思われてしまいますよ。


4つ目は「Money=お金」
ダイエットをした方が、お金が手に入るよ。もしくは、ダイエットをしないと貧乏になっていくよ。ということを打ち出していきます。

太っていると「自己管理ができない駄目な人だ」と思われてしまって出世することができませんよ。
痩せていて可愛い子の方が、いい会社に就職できて、お給料も高くなるよ。
沢山食べてばかりいると、食費がかかって勿体無いですよ。


・・・いかがでしたでしょうか?

かなり淡白な説明ではありましたが、HARMの法則を活用すれば、同じダイエットの企画だったとしても、色んな視点から企画の打ち出し方を作ることができる、ということがわかったと思います。

勿論、打ち出し方を変えたからといって、他の企画の中身をそのままパクってはいけませんが、打ち出し方を変えることで、全く別のお客さんにアクセスすることができるし、全く別の企画だと認識してもらうことが可能です。

これから企画を作っていく際に、「どうやって企画を打ち出していけばいいのか?」と悩んだ際には、必ず今回学んだHARMの法則の活用方法を思い出してくださいね。


■本の帯に隠れている、ヒットを作るための小さな秘密

あ、そうそう。そういえば、今度、電車に乗った時に自己啓発系の本の広告があったらぜひ観察して欲しいのですが、

「仕事」「健康」「お金」「恋愛」「人間関係」「目標達成」にも効果的!

といったような文言が、帯に書いてある本ってかなり多いんですよね。

これはまさしくHARMの法則を活用した企画づくり。こういった要素に悩んでいない人は基本的にいません。

なので「こんな人にオススメ!」と言っているようにみせかけて、あらゆる人をターゲット層として取り込もうとしているわけです。

本のマーケティングというのは、ネットのマーケティングとは違って、マスに届かなければなりません。

noteは1,000本売れたら大ヒットかもしれませんが、ビジネス書の話に限れば、3万部売れて初めてヒットといえる作品です。

つまり、それだけ多くの人に届ける必要があるし、そのためにどうすればいいのか?というと、HARMの法則を活用したりして、より多くの人に届けるための工夫をする必要があるのです。

日常のあらゆるところに、本noteで紹介している企画づくりのテクニックは活用されているので、普段の生活の中でも、今回学んだことを意識して、色んなものを観察してみてくださいね。

新しい発見が沢山できて、楽しいですよ!


■3つ目のズラシの視点"Image"をズラす

さて、いよいよ最後のテクニックになりますが、これは上級者向けの少し難しい話になるのでサラッと触れて終わりにしようと思います。

テクニックというよりも、プロデュースに近い観点の話になりますが、これが意図してデザインできるようになると、誰にも真似できない、オリジナルの企画をつくることができます。

冒頭でも強調してお伝えしたように、厳密にいえばオリジナルなんてものは存在しません。全てのアイデアは既存の要素の組み合わせでしかないので、オリジナルなんてものはありませんから。

ただ、オリジナルだと思われてる企画は存在するわけです。

そして、企画を作るとなった際に、誰が一番儲かるのか?というと、結局オリジナルの人なんですよね。

何かの企画をオマージュしたようなものでは、オリジナルの企画を超えるようなヒットを生み出すことは不可能です。

勿論、オリジナルになれなくても、企画をつくることはできるし、生活に不自由することのない売上をつくることだって可能です。

それを踏まえた上で、「更に上を目指していきたい!」という人に向けて書いていきます。

というわけで、少し活用するのが難しい上級者向けのコンテンツでなので、サラッと解説ですが、是非読んでみて下さい。


■"印象操作"で企画を売る

「何を言うかよりも、誰が言うかの方が大事」

という言葉は聞いた事があると思います。これは結局、誰が言ってるのかによって、お客さんが受け取る"印象"が異なるということを言っているわけですね。

つまり、お客さんに与える"印象"を意図して変えることができれば、今までに少し似たような企画があっとしても、「全く別の企画だ!」と思ってもらうことができるわけです。

3つ目のテクニックは、お客さんに与える"印象"をズラシて新しい企画を作っていくためのテクニックです。

ズラす部分は、「誰が」という要素に限りません。

・企画の名称
・プロフィールの写真
・パッケージのデザイン
・映像のテイスト
・発信をする媒体
・話す口調やテンポ
・文章の硬さやテンポ
・住んでいる場所
・着ている洋服
・身につけている時計
・交友関係
・好きな音楽や映画の趣味

などなど。

あらゆる要素が、お客さんに与える印象を作っていきます。こうした要素を意図する方向にデザインすることで、新しい層のお客さんにリーチしたり、新しい企画を作ることができるようになるのです。


■なぜロレックスの金のデイトナを選んだのか?

1つ事例を紹介しておきましょう。

累計10万部以上を販売したベストセラー『クビでも年収一億円! (角川フォレスタ)』の著者である、小玉歩さん。

この本の帯や広告の素材には、↑の画像に掲載されている小玉歩さんの写真が使用されていました。

さて、ここで問題です。

Q.小玉さんが付けている腕時計は、ロレックスの金のデイトナです。年収一億円もあれば、これよりも高額な時計も沢山持っているはずなのに、なぜ、わざわざ、この時計を選んだのでしょうか?

少しだけ考えてみて下さい。


・・・


どうでしょう?なんとなく答えはわかりましたか?

それでは正解です。

※正解とは言っても、小玉さん自身や、この本の編集者の方に直接聞いたわけではないので真偽は定かではありませんが、十中八九間違ってはいないはずです。

A.答えは簡単で、この本のターゲット層が「会社員」だからです。

"クビ"という単語が含まれていることからもわかるように、この本の企画は、「会社員」の方をメインのターゲット層に捉えています。

そこで、「会社員」の方の多くが、無意識に憧れを抱いている「ロレックス」というブランドの影響力を借りてきているのです。

金のデイトナという、わかりやすいロレックスの時計をあえて選ぶことで、ターゲット層の方がこの写真を見た時に、「お、ロレックスだ」となってしまって思わず目が止まる、という仕掛けなわけです。


■破茶滅茶に企画にならないために

ターゲットに考えている層によって、企画の見せ方というのは、大きく変わってきます。

若い女性向けの美容クリニックなのに、HPに汚い格好のおじさんが院長として紹介されていたら行きたくなくなりますよね?

これは流石に極端な例ですが、そういったところが破茶滅茶になってしまっている企画というのは往々にしてあります。

こういった部分の整合性を取ることは勿論、企画の要素をズラシていくことによって、全く別の層のリーチすることもできるし、新しい企画を作ることだって可能です。

少し難しい視点だったと思いますが、、企画を作る際にはこうした点も意識してみてくださいね。


■第三章まとめ

・売れる企画をつくる為には"変化系"のアイデアをマスターせよ
・FPIの法則を使って企画をズラす


〜あとがき〜


長文お読みいただき、ありがとうございました!

『企画力』というテーマでお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?色んな具体例も交えながら解説したので、かなり企画づくりについてのイメージが湧いてきたんじゃないかと思います。

今回解説した内容は、あくまで企画づくりの概論の部分になります。

勿論、このnoteの内容だけでも売れる企画をつくることは十分可能ですが、分量の都合上、お伝えしたいことの大部分は省略させていただきました。

なので、実はまだまだ続きの内容があるんですね。

次回のnoteでは"売れるコンセプトを作る7つの技術"や"売れる企画に必要な3つの要素"等についてお話をしていくつもりです。

もし、本noteの投稿が100RT以上されるようであれば、次回のnoteも公開しようと思いますので、「続きを読みたい!」という方は是非RTしてくださいね!

追記


※100RTを超える反響がありましたので、第三弾のnoteも執筆致しました!

かなり気合を入れて書いたので、4万文字を超えてしまいましたが、今回の内容を踏まえ、より実践的な企画作りノウハウを詰め込んだので、是非こちらも合わせてお読み下さい。

それでは、第三弾のnoteで、またお会いしましょう!

ぴっぴ

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