LITALICO研究所ニュース|2019年7月12日号
「LITALICO研究所」は、”障害のない社会をつくる” というビジョン実現に向けて、社会課題に対するさまざまな研究活動を展開しています。
「LITALICO研究所ニュース」では、2~3週間に一度、障害のある人を取り巻く環境や支援に関する研究・政策の動向を中心に、LITALICO研究所スタッフが気になったニュースをピックアップしてお届けします。
*障害
障害がある人の消費者トラブルについて、消費者庁が事例集を作成しました。
視覚障害がある人のために、選挙のビラの点字版を作成したニュースです。
重度障害がある人が、仕事中も介護サービスを受けたいと訴えています。
重症者を担当するときの手当が廃止されたことに対し、看護師らが提訴しました。
*雇用
仕事でのハラスメントを禁じる条約が、国際労働機関(ILO)で初めて採択されました。
民間企業で働く障害者数が、過去最多を更新。5年前から19万人増加したとのこと。
障害者雇用について、不正防止を柱とする改正障害者雇用促進法が成立しました。
雇用する外国人への日本語学習支援を、事業主の責務とする法案が成立に向かっています。
*LGBT
都道府県で初めて、茨城県が同性パートナー制度を導入しました。
性的少数者の記述を載せる、小学校の教科書が出てきたそうです。
*子ども・学校
アメリカの教育番組セサミストリートが、学校向けプログラムを提供しています。
特別養子縁組の対象年齢が、6歳未満から15歳未満に引き上げられました。
子どもの自殺原因を、厚生労働省が分析しています。
外国人の子ども向け教育支援策を、文部科学省が公表しました。
夜間中学の設置が促進されています。
*虐待
児童福祉法改正案には、子どもの側に立って本音を聞く仕組みついて盛り込まれました。三重県では、意思を代弁するアドボケイト制度を導入しています。
一時保護の対象にならない子どもの避難先、子どもシェルターを作る動きが広がっています。
虐待通告から48時間以内に子どもの安全確認行うルールなど、厚生労働省が徹底を呼びかけました。
父親向けの子育て支援冊子、パパカードを看護師らの協会が作成したとのこと。
親権者の体罰禁止を明記した、改正児童福祉法が成立しました。
改正児童福祉法では、児童相談所で「介入」と「支援」の担当を分けることも記載されました。
性的虐待をめぐる判決を受け、刑法改正を求める署名が法務省に提出されました。
*不登校・ひきこもり
ひきこもりの子どもを連れ出す「引き出し屋」について、実態把握が始まります。
神奈川県が、ひきこもりの現状について報告書をまとめました。
岐阜市が不登校特例校を新設するとのこと。
*教育費
給付型奨学金を利用するためには、7月末ごろまでに手続きが必要。児童養護施設などで暮らしていた人は、親ではなく本人の年収が考慮されます。
最長10年間設けられていた奨学金の猶予期間が、今年から順次終了していきます。
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ひきこもりのきっかけ、というニュースがありました。この「LITALICO研究所ニュース」を作成していても、それぞれのニュースは分類しきれるものではないと感じます。出来事のつながりを考えながら、これからもニュースを追っていきたいと思います。
それでは。(M・M)
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