5日目+α:バドミントンのラケットを作る
いろいろとありまして、間が空いちゃいました。が、3Dモデリングを諦めたわけではねぇのです。
一つ前の記事の通り、バドミントンのラケットを作ることになったわけなんですが。フレームはぎりぎりなんとか作れたんですが、問題はガット。
ラケットのネットが張ってあるところですね。
実際には、ガットをフレームの穴に通していって、パンっと張ったネット状態にするみたいです。
そこんとこを、どうやったらいいのか。
考えだしたら寝落ちするレベルで悩みました。
試行錯誤
初心者だし、考えても無駄だからやってみることに。なんとかの考えってやつですしね。
ネット=格子状であるわけなので、まずは格子を作ろう。
交差しているのはガットなので、線が円柱状(=糸)になるようにするためにはsweep機能を使わないといけない気がする。
とはいうものの。
上図はまだ2D(厚みがない状態)のネット部分をつくったところです。これを立体化するために直径円を指定してあげなくちゃいけないわけなんですが、この操作が……できない!
ほんとはできるのかもしれないけど、うまく選択範囲が取れなくて、どうしても厚みがとれなかった。そもそも、交差しているところはどうしたら立体にできるのか、見当もつかない。
ということは、この方法はよくないということなんじゃないか。見切るときは見切らないと、先に進めない。
でもでもどうしたら……?
Blenderという選択肢
ネット(格子)の作り方を検索していると、名前だけは知っていたBlenderでの制作事例を見つけることができた。
同じことができないものかと試行錯誤したのだけれど……。
Blenderにうつればいいんでは?
と、唐突に閃いたのでやってみました。
blender2.8の使い方や説明はすてきな動画やサイトがたくさんあるので、わたしがあれこれ言うまでもないです。
が、後々の自分のために、どうやって作ったか、メモしておきますね。
1:寸法(前出)の通り、基本のオブジェクト(メッシュ)をつくる。
・グリップ(円柱から)
・シャフト(円柱から)
・フレーム(円から)
2:ガットにあたる網をつくる
・グリッドを追加して、上図の選択範囲を削除
・残ったグリッドをボックス選択して、Wのなみなみを作る
(見えにくいですけど、なみなみした黒いものがあります)
・なみなみを「メッシュ→カーブ」変換、ベベル深度を適度に
・なみなみを「カーブ→メッシュ」変換
・なみなみに「配列」モディファイヤー
・なみなみを複製、角度を90度ずらして、接着
※網の細かさは最初に作成するメッシュ面の大きさによる。
細かい網の場合はグリッド数が大きいほうがいいような気がする
3:フレームにあわせて網をカット
4:全体を結合させる
※フレームとシャフト、グリップはモディファイヤーで結合してからの
ほうが自然なつながりかたになる気がする
このバドミントンラケットデータは早速相方に納品しました。
実際のまんが作品に使用されています。
どんなふうになったかは、『君はパーフェクトNEXT LEVEL』第五話をごらんください!(web公開は10月16日なので、更新されたらリンクを貼りますね)
なんだかんだ、バドミントンラケットを作るのに1ヶ月くらいかかったぽいです。それでもなんとかできたのでよしとしましょう。
そしてあっさり、Blenderに乗り換えて次にいってみましょー
つづく
10/12追記
ネット(網)の作り方について
上で説明しているなみなみを使う方法と、もうひとつの方法を書き留めわすれました。なみなみ法だと使用時に網目に妙な模様が見えてしまうことがあって、単純ネットのほうが使い勝手がいいこともあります。
なみなみ法と違うところは、Wを作らないでそのままいくところです。
チェッカー選択をしない2本のラインをカーブ化→深度弄り(太さをつける)→メッシュ化して、適当な回数配列した後に複製、回転させて網目をつくるだけです。
あと、自慢。
いろいろ触って、ここまでできるようになりましたー いっえーい!
つづくのだった
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?