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【LITTERA TALK vol.2】Ritsuko Ichikawa calligraphy

Ritsuko Ichikawa Calligraphyとして活動しているRitsukoさん。ライフスタイルに自然と織り込む美しいカリグラフィーが人気で、文字だけでなく季節のおもてなしと合わせたトータルコーディネイトも得意としている。お会いすれば一目でわかるRisukoさんの柔らかく繊細な雰囲気は、声や言葉、そしてカリグラフィーも同じ。誰もが魅せられる世界観をもつRitsukoさんのカリグラフィーとの出会いなどを聞いてみた。


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-- Ritsukoさん、今日は素敵な空間にお招きいただき、本当にありがとうございます。この空間すべてが「Ritsukoさんの世界観のすべて」ですね!素敵すぎる!!さて、早速ですが今回はRitsukoさんのカリグラフィーとの出会いからいろいろとお聞かせいただけますか?

Ritsuko - 子育てとこれからの仕事あり方、そのバランスを模索していたときに目にした島野真希さんの何かの記事(lifestyle系)に共感を覚え、モダンカリグラフィーの存在を知ったのがきっかけといえばきっかけでしょうか。その記事の中で、真希さんの前職の会社がPlan Do Seeだとを知ったことも惹かれたところかもしれません。もう15年以上前になるのですが、Plan Do Seeがプロデュースされていた都内の一軒家レストランでウエディングパーティーをしていたのもあり、親近感を覚えたというか。もともと、紙ものは好きで、招待状などのペーパーアイテムにも拘ったのですが、文字をエンボス加工にしたり、オリジナルのシーリングスタンプを作りたくて伊東屋さんにお願いに行ったり、の頃。当時はまだウエディングに手書きやモダンカリグラフィーを取り入れる流行はなかったので、真希さんの手書きの美しい文字を目にした時に、「これ!私も取り入れたかったなぁ〜♡」と、ときめました。

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▲銀座の伊東屋さんでフォントと型を選んで製作してもらったオリジナルのシーリングスタンプを、1つ1つ蝋を垂らして丁寧に押した思い出のレセプションカード。

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▲新婚旅行先のフィレンツェで出会った文具店「IL PAPILO(イルパピロ)」のレターセット。欧米の紙文化にこの時とてもときめきました。ここぞという時に使ってきましたが、数セット今も手元に残しています。

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▲2017年 hand written showcaseで真希さんと。

それからしばらくして、Paper Treeで開催された初心者向けの1day lesson、その翌月に開催されていたhand written showcase でのWSに運よく参加でき、真希さんのように私もポインティッドペンで流れるように文字を奏でられるようになりたい!と思い、Paper Treeさんでの定期コース開始と同時に本格的に学びはじめました。


-- そうだったんですね!文字を見てではなく、まずモダンカリグラフィーの第一人者である島野さんの記事がきっかけなんですね。今はご自宅のサロンでレッスンを開講されていらっしゃいますが、やはり学び始めた当初は難しいこともありましたか?

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Ritsuko – 第一は、練習時間の確保ですね(苦笑)。

-- わー、子供がいるママたちは同じことをおっしゃいます!

Ritsuko – 真希先生の文字に憧れて、子供がまだ0歳と3歳の時に勢いだけで飛び込んでしまったので(夫は単身赴任中でワンオペ。笑)、レッスンの課題についていくのに必死でした。

初級コース終了後、そのまま中上級コースに進んだのですが、コースの途中で東京に戻ってくると思っていた夫が海外赴任となり、更に自分のために使える時間の確保が難しくなる中で迎えた卒業制作。今思えば当時の精一杯なのですが、その時は納得のいく作品を残せなくて同期の作品を見て凹んでいました。

それでも、目の前のチャンスを大切に、ウエディングのライブ筆耕案件にチャレンジ。このお仕事を経験したことで、自分の中でスイッチが入ったというのか、お客様の目の前で描き、手渡し、喜んでいただけたり、「ありがとう」といっていただけたりするのがとても嬉しくて。これからも研鑽を積み、もっと上達をしたい、と強く感じました。スクリティエ試験の頃も、日常生活で色々なことが重なり日々を送るのがいっぱいいっぱいで試験を受けるのを躊躇したのですが、ここでも目の前のチャンスは大切に!の精神で試験を受けて、今に至ります。

今振り返って思うのは、自分の好きなこと、やりたいことを、思うようにできなくても諦めなくてよかった、亀の歩みでも続けてきてよかった、と感じています。


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▲お気に入りのホルダーはTom's studioのもの。finetecのインクは絶妙なパールが美しく、よく使います。


-- そんな状況の中で時間を見つけ、向き合ってきて今がある。それでも続けてこられたということは、本当にカリグラフィーが好きなんですね。Ritsukoさんの今感じる難しいことはなんですか?

Ritsuko – 今は、フローリッシュのバリエーションを増やすことが課題ですね。

-- 確かに、Ritsukoさんも文字は優美なものが多いので、さらに深みがある、素敵な文字が増えそうですね♡想像するだけでワクワクします!Ritsukoさんのようにご自身の文字が確立されている今、文字を書くモチベーションはなんですか?

Ritsuko – そうですね・・・私が書いたものを見て「可愛い!素敵!」と言ってもらえたとき、とても嬉しいと感じ、もっと手にした方の心を豊かにできる文字を描けるようになりたい!とモチベーションが上がります。


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サロンドール@salondorstyle )よりご依頼い頂いた母の日用のタグ。


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▲写真提供:サロンドール@salondorstyle )2021年3月 亀恭子さんの第三子ベビーシャワー


-- なるほど!お誕生日やベビーシャワーなどカリグラフィーを添えると特別感が増すイベントなどに役立てていらっしゃるんですよね?

Ritsuko – はい、あと、ギフトにプラスするミニカードやパーティー用のミニピックなども。シーリングスタンプも大好き、それもよく使いますね。これらをプラスするだけで、とても喜んでいただけます、それがとても嬉しくて。

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▲ラッピングアイデア。トレーシングペーパーに白インクで文字をのせて、クルンと巻いてリボンを結んだだけの簡単なもの。カードを添えるように、包紙にメッセージをさりげなく綴るのもステキ。

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▲日常のワンシーン。花束をオーダーした際にいただいたお花屋さんのカードに、手書きで一言メッセージを添えて。

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▲こんなカジュアルなシーンにも!一言、手書きが加わるだけでとっておきのギフトに。


-- 以前わたしもRitsukoさんに焼き菓子を頂いたときに、素敵なラッピングはもちろん、カリグラフィーで彩られたカードが添えてあり、驚きと共にとても嬉しかったんです!

Ritsuko – え!そんなことありました?!

-- ありましたよー♡受けとった側の私は覚えていますよ。その節はありがとうございました。(今更・・・)今後どのようなアイテムをお作りしていく予定ですか?

Ritsuko – まずひとつはケーキトッパー。ダイパーケーキとの組み合わせても素敵かなぁ…なんて思い巡らせています。そして、ホームパーティやベビーシャワー等に映えるミニピック作りに使えそうなシールやステッカーを作る予定です。

-- わぁ!素敵ですね、やはりRitsukoさんはベビーシャワープランナーをされていることもあり、べビー関連のアイテムが増えていきそうですね。カリグラフィーもプラスされたベビーやキッズイベント!とても素敵!


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▲オーダー(受注生産)でお受けしているダイパーケーキ(おむつケーキ)。タグにイニシャルのシーリングスタンプを押しています。出産祝いならお子様のお名前を書いたカードを添えるのも素敵!妊娠・出産シーンでのモダンカリグラフィーの活用も構想中です。


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今後はモダンスタイルとトラディショナルスタイルを書き分けられる、双方向から文字の魅力をお伝えできるカリグラファーになりたいと話してくれたRitsukoさん。
クライアントの世界観を最大限表現できるように研鑽を積んでいくため、先生方の下で今もしっかりと学びを続けている。
Ritsukoさんの表現する世界観はどれも繊細で優しい雰囲気のものばかりだが、Ritsukoさんの文字への思いや信念はしっかりと持って形となっている。

これからRitsukoさんが作り上げる空間や商品がとても楽しみなのは、きっとみなさんも同じですよね。


instagram : https://www.instagram.com/ritsukocalligraphy/


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