自分って別に良いお客さんにはなれないという話

家電量販店に勤める中で思うのは良いお客さんに出会うのはなかなか難しいということだ。
値引きでどうこうと言って話が通じない人、上から物を述べて対等に話そうとしない人、なぜか常に怒っている人。

色んな人が来るからこそ、良いお客さんという存在にはなかなか会えないのは色々と販売員には言わないだろうし、文句も漏らさずにゆっくりやって下さいと促すに違いない。
しかし、問題は私の性格だ。

基本的に声が小さく、あまり自信がないように話す。
良いお客さんというのは寛容且つそこそこ明るいものである。

「いいですよ」と打ち返し、笑顔で迎えてくれるような方が良いお客さんなのだ。
故に私は人畜無害ではあるものの、明るくもないので単純に何も影響力がない人になる。

私という人間はそういう存在だ。
傍から見れば変人で、良いお客さんとも言えない。
実際、私は買い物というのが苦手だ。
正しい注文方法とかを考えてあたふたしてしまう。

オシャレな店に入るのは緊張するし、飲食店でも店内で食べるとなれば心がザワザワする。
人と接することに慣れて来なかったが所以だろう。

遊び盛りの小学校でも、公園以外で遠くに行ったのは映画館1回だけだった。
幼少期から人と関わることに苦手意識を感じていた。
好きだったアーケードゲームも、後ろの人に見られて嫌味を言われると怯えて順番を譲ったことなんて代表例だ。

よく自分を曝け出すって言うけど、私の場合は接することに難儀するというのが一種の自己表現だと思う。
良いお客さん。私にはきっと不可能な領域、まさしく神様みたいなものなのだろう。

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