好きになる気持ちは水色に似ている

好きになる気持ちは、水色に似ている。

透明なのに甘くて、どこかゼリーのように柔らかくじんわりとつめたい。
嬉しいのに悲しい、そんなアンビバレント。

好きになる気持ちは水色に似ている。


さっき食べたばかりなのにまたすぐに食べたくなるから、見つからないようにそっと小箱に閉まっておかなければいけない。

多分、駆け足で飛んで行ってまた食べたくなるのはきっと、最後の隠し味に寂しさの粉を振りかけておいたから。

秘密にしておきたくても、多分ばれてしまうね。だって今しがた、しあわせのアイスクリームを食べたみたいな顔をしているもの。



世界でいちばん美味しい飲み物は喉がからからに渇いた時に飲む透明な水だと信じているあなたの、
いちばんに、わたしはなれたのかな。

好きになる気持ちは水色に似ている。



海や川や湖よりもずっときっとわたしを見てほしい。夢ふくらませて色をぬった水色の空。

泣きはらした赤い目で染めた夕焼け。
火を灯した星たち。
消えないように、そっと風から守った。

だけど、


どんなに深く見つめても青空は青空。
そして水色は水色。変えられない色。

ひんやりとしてどこまでも続いていきそうな
つやつやとした秋空に、


黒色のコスモスが揺れる景色が、
まだ夏の終わりだというのに見え隠れしたら、

届かない場所へとそっと、手を伸ばした。

好きになる気持ちは水色に似ていた。

どこまでも行っても分からなくて
どこまでも行っても透明過ぎたの、

好きになる気持ちは。

Ver.2018.08.27
Copyright by Little Mom

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