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「誰かの心に明かりを灯す文章を書く」ためにnoteをはじめました。2018年5-7月に…

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「誰かの心に明かりを灯す文章を書く」ためにnoteをはじめました。2018年5-7月にかけてスペイン巡礼をしてました。ふたご座。🐶が好きhttps://www.amazon.co.jp/dp/4909044272/

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歩く速さは、変えられない。-スペイン巡礼で出会った私-

スペインと言えば?と聞かれると以前なら「ガウディの建築」「パエリア」くらいのイメージしか浮かんでこなかった。でも今は迷わず「スペイン巡礼!」と答えるだろう。スペイン巡礼とは、スペインの北部を東から西へと約800km歩き聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すものだ。いわば、スペイン版お遍路。本来はクリスチャンの為の巡礼路ではあるが、宗教や国籍、年齢や性別は問われることはなく、どんな理由であっても歩くことができるのがこの巡礼路の特徴だ。近年では道の整備が進み、宿の数も増え世

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      好きな漫画家さんが亡くなったと知ったのは、帰り道の地下鉄のホームでのことだった。 その漫画家さんについては、その頃、いわゆるネットニュースで様々な情報が流れていた。 「色々大変なんやな。」記事に目を通すたび、そう思っていた。 記事とは別に、語気の強い、誰かを一方的に責める言葉が多く書かれていた。 そういうとき、いつも 「何かを悪いというのはとても難しい」 という、椎名林檎の声が頭に響く。 そんな矢先の出来事だった。 ホームでニュースのタイトルが目に飛び込んできて すぐ

      • There is

        日曜日、くるりのライブに足を運んだ。 今年の7月にもライブに行ったので 5ヶ月ぶりにくるりに会いに行った。 フェスを除いて、1年に2回くるりのライブに参加するのは初めてのことだった。 7月のライブに行った日の帰り道に 「今年中にもう一度、くるりのライブに行きたいな」 と強く思ったこともあり 年内にアルバムツアーが始まると知った時は すぐさまチケットを入手した。 くるりのライブには、コロナ真っ只中の2020年以外は 2016年から毎年、観に行くようにしている。 それはつま

        • 美人じゃない魔法もない

          どんなに困った時でも 誰かを救いたい時でも 幸せになりたいと切実に願っても。 私たちは未だ、魔法を使うことができない。 時代が進んで、もしかしたらAIやら素晴らしい技術と科学が融合して 魔法に近しいものが使えるようになるのかもしれない。 けれども、さして器用ではない私が、他の人ができたからって 魔法が使えるようになるとは、到底思えない。 だけど、現時点で使える魔法がたったひとつだけ、私にはある。 それは、手紙を書いて、送った相手を笑顔にすることだ。 「出会った瞬間、

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        歩く速さは、変えられない。-スペイン巡礼で出会った私-

          季節は実る

          髪が伸びた。 頭皮の痒みが気になりだしてから、カラーするのをやめている。 1年は頭皮を休ませてあげよう、と思っているので あと半年ほどはカラーしないでおこうと思う。 数ヶ月前から、ドライヤーの前に ドラッグストアで買ったお手頃価格のヘアミルクと 無〇良品のホホバオイルを併用するようになって 本当に、どうしてこれまで、このやり方をしなかったのだろうと思うほど 髪に艶が出るようになった。 確かインスタか何かで、美容に敏感な方 (=私とは縁遠い方)が この方法を教えてくれていた

          季節は実る

          おじいちゃんの生まれた町に、行ってみた。

          「松阪の人はのんびりしてる」 おじいちゃんの話をする時、決まって母はそう言うのだった。 私のおじいちゃんは、三重県松阪市で生まれ、29歳でおばあちゃんと結婚して大阪に移り住むまで、松阪で暮らした。 おじいちゃんは、ユーモラスで、子煩悩で、芸術的センスのあるモダンな人だった。 78歳で人生の幕を下ろすまで、私の「おじいちゃん」でいてくれた。 そんなおじいちゃんが生まれた町を、ずっと知りたかった。 2020年、だんだんと汗ばむ陽気の日が増えた初夏、 私は三重県に引っ越してきた

          おじいちゃんの生まれた町に、行ってみた。

          自分との約束を守れた8月

          「ちびまる子ちゃん」のまる子や「サザエさん」のカツオが夏休みの残った宿題に「やっべ汗」と顔に縦線が入る頃だ。(縦線が入るのはまる子のみ) といいつつ、私の住む町ではもう小中学生は夏休みを終えて登校しているらしい。31日がXデーなのは、もはや永遠に昭和に生き続けるまる子とカツオだけの世界なのかもしれない。 8月に入って、次の道を模索しつつも上手くゆかず、途方に暮れながら友達と会ったり、中学時代の担任と再会したりした。 その友達とは4年ほど会っておらず、連絡も取り合っていなか

          自分との約束を守れた8月

          元気でいてくれよ

          友人との電話中に相手がそう言ったので「どっかのバンドの新曲みたい」と盛り上がった。 最近の私自身は、元気であり、そうでなくもあり、かといってめちゃくちゃ塞ぎ込んでいる訳でもない。 来月からのアルバイトが決まって、少し気分がホッとしているところ。 先月、別の友人がメロンを送ってくれたので、そのお返しになれば、とささいなプレゼントに手紙を添えて送った。すると受け取った友人から 「あなたからもらうお手紙はベホマズンの効果があると思う。」 とメッセージが送られてきた。 「べほまず

          元気でいてくれよ

          痛い言葉

          Twitterをやっていない。 けれども最近、暇をもてあましてTwitterを覗くようになった。 アカウントを持っていないので、フォローなどの動作はできないが ツイートやコメント(リプライで合ってる?)は見ることはできる。 特に話題のツイート、いいねが何万件もついた、いわゆるバズってるツイートがトップ画面に出てくる仕組みなのだと理解しています(合ってる?)。 先日、 「新卒で失敗したら人生詰むから、大学生はとにかく就活を頑張って大手企業に入ってがむしゃらに働いたほうがいい」

          桜の写真を送りたいと思える人がいる幸せ

          幸せです。 虹の写真も然り。

          桜の写真を送りたいと思える人がいる幸せ

          泣き場所は、冷蔵庫の前

          少し恥ずかしい話をする。 社会人になるまでは、やせの大食いだった。やせ、と言ってもいわゆるモデル体型ではなく、どれだけ食べてもそんなには太らないタイプだった。 25歳を過ぎたあたりから、何となく代謝の変化などを感じるようになった。つまりは、いくら食べても太らない「ボーナスタイム」の終了のお知らせだった。 とは言いつつも、お腹いっぱいに食べてもそこまで体重に反映される訳ではなかったので、相変わらずダイエットとは無縁で食べるのが大好きなことに変わりはなかった。 20代後半

          泣き場所は、冷蔵庫の前

          モノにお礼を言いたくなる人

          2週間使い終わったコンタクトレンズを捨てる時、ゴミ箱に放つ瞬間に「ありがとう」と呟く。いつの間にか習慣になった。 「私の目になってくれてありがとう」 という気持ちを込めてのありがとう。 レンズを失った目は、おおよそキスの一歩手前くらい(!)の距離まで近づかないと、目の前の物が何なのか判別できないほどの近視なので、本当にコンタクトレンズ様にはアタマが上がらない。 他には、使い古した歯ブラシ。歯間フロス。など 毎日たくさん消耗するもの、例えばティッシュなどにまではお礼を言

          モノにお礼を言いたくなる人

          ニートの夏

          夏らしい写真がない。 春までは海のすぐ近くに住んでいたので、移住してすぐは、カメラロールが真っ青になるほど、海に興奮して写真を撮りまくっていたのだ。でも、人間は慣れる生き物で、次第に青い写真は減っていった。それでも、毎日コロコロと表情を変える太平洋には、何度も心を晴れやかにしてもらった。 今年の夏は、海が見えない。 夜、布団の中でびゅーびゅー吹く潮風を聴くこともない。 — 人生で3度目の離職期間。 次の道筋を全く考えずに辞めるのはお決まりだ。(えっへん そして、露頭に

          ニートの夏

          お言葉手帳

          好きなアプリ: Google Keep 日々の出来事や思ったことを書き記すのが日記だが、最近は紙よりも手軽なスマホで済ますことが多くなった。 日々、人と関わり生きていく中で、誰かからキラリと光る言葉を貰うことがある。時には、手をかざすと暖めてくれるぽうっとした石油ストーブのような。また違う時には、美しい紙が丁寧に貼られた小箱にリボンを結んだものを手渡されるような。 その時は心に触れて幸せな気持ちに浸るが、残念ながらまた新しい日常が流れていくと忘れてしまう言葉がある。そ

          お言葉手帳

          人生の舞台裏

          年末にかけて、身近な人の「舞台裏」を知ることが重なった。 特別な悩みが無さそうな人、淡々と仕事をこなす人、誰にでも人当たりが良く好かれやすい人、いつも前向きでネガティブな言葉を発しない人 周りをとりまくそんな人たちにも、必ず「葛藤」というものがあるのだという事を、恥ずかしながら30歳手前にして、やっと実感・理解することができたように思う。 「自分ばかりつらい想いをしている」「自分は誰よりも苦しんでいる」 常に他人と自分の軸を無理やりにでも並べて、「私のほうが」とランク

          人生の舞台裏

          9月の春

          毎年9月になると何故か体調が良くなっていき 気分も安定してくるので もしかしたら私は1〜8月までそれぞれ 「一月病」「三月病」「七月病」などとずっと五月病的なものが続いているのではないかと思う。 それか、9月が私にとっての春なのかもしれない。 ・ 9月から始めたことがある。 手帳の日にちのコマに、その日のだいたいの気分に合った顔のシールを貼ることだ。シールには「元気そうな顔」「普通の顔(いわゆるニコちゃんマーク)」「元気なさそうな顔」と三段階になっていて、その中から選んで