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たがため

散々人生というものに嫌気がさしている私だが、
まだかろうじて人の心は持ち合わせている。
ワンピースでも一気見しようかな、と想える程度のワクワク感もまだある。


明日が憂鬱で、未来に希望がなくて、毎日をただただ浮遊しているような日々に観た映画で想ったことがある。

私は生かされて生きている。


今まで毎日死場所を探すような日々で、今日死んでも明日死んでも
予想通りとでも言いたげだった私だが、

ふとした瞬間に、心からそう思った。観た映画は忘れたが。


なぜかはわからないし、きっかけも不明。
今までこう思おうとしたことは何度もあったが、急に腑に落ちたのは初めてだった。

そう、生かされて生きているし、生きてきた。

ということは、今私がするべきは簡単、生きること。
今日も明日も明後日も、笑って泣いて生きることだ。
怒るのはなるべく少ないほうがいい。


そしてもう一つ、生かされて生きているということは、
その時点で自分だけの命ではないということ。

それは愛されていると想う、そうではないと想う、は関係ない。
人のために使う命であり、時間。
それが私の今日の意味であり、明日の意味であり、明後日の意味であり、
自分の意味である。


いつかこの結論は変わるかもしれない。
自分のために生きなさいという人もいるかもしれない。
結論なんてもはやなんでもいい。

私の少し先の未来がちょっとだけ光ったから
もうそれでいい。

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