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「共有のための日報」がチームワークに効く

この春から、グリーンズでは社内のチームワーク向上のために試行錯誤しています。

その中でも「共有のための日報」という取り組みが、うまく機能しているので紹介しようと思います。

端的に言えば、Slackに「日報チャンネル」を立ち上げました。

こう書いてしまうとシンプル過ぎて身も蓋もないのですが、これがとても機能しています。

例えばこんな日報が日々、メンバーから投稿されています。

文面からも汲み取ってもらえると思いますが、これらは「義務」でもなければ「上司への報告のため」でもありません。

自分の日々の取り組み、悩み、体調などを他のメンバーに共有するために自発的に投稿してくれています。

前提として、グリーンズの働き方は「リモートワークでやろうが、勝手に休もうが、完全自由」というスタイルです。メンバーの主体性に任せた、自立型組織なのです。

・・・と、言うと「今どき」だし聞こえはいいのですが、その裏で大いなる問題が発生します。


「誰が何やってるのかわからない」


グリーンズはフルタイム4名、業務委託/パートスタッフ8名というスモールチームなのですが、各メンバーがどんな業務をしていて、どんな進捗/成果があるのか、見えづらいという課題がありました。

メンバー数の割に取り組んでる事業/プロジェクトが多岐に渡りすぎているというのも一つの理由だとは思いますが、リモートワーク前提で稼働日も違うと、メンバーが顔を合わすことも限られています。そのため、自分のチームのことは分かるけど、他のチームの動きはさっぱり分からなくて上手にチーム間の連携ができなかったり、そばの人に雑談して悩みを聞いてもらうことも難しかったりします。

日々の業務遂行のためにSlackは有効活用できているものの、組織全体で見ると個々の「プロセス」が共有できていなくて、チームワークが効かないという課題があったのです。これは「今どき」の働き方をしていると結構出てくる問題なのではないかと思います。

そんな折に読んだ本がこちら。

今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則――『ジャイアントキリング』の流儀

ヤッホーブルーイングさんが全社を挙げて読んでいるという楽天大学 中山進也さんの本です。(この本の紹介をし始めると1万字くらいいきそうなので、今日はしません)

その中に「二行日報でお互いの業務を共有しあおう」というtipsが紹介されていました。

二行くらいの簡単な文面でもいいから、いま取り組んでいることをみんなに共有することでお互いの業務理解につながり、誰かがサポートしてくれるということです。

「これは良さそうだぞ」とビビッときて、5月からグリーンズでも実験的に導入してみたのです。


先に貼り付けたキャプチャで紹介したとおり、みんな自発的に投稿してくれています。正直、こんなに上手く機能するとは思いませんでした。

この「二行日報」はグリーンズの組織に合うように、いくつか前提をつくりました。

・投稿するのもしないのも自由
・投稿できない日があってもいい
・成果や嬉しいことがあったら共有しよう
・体調、健康状態についても共有しよう

「自由」なので投稿できなくても、誰に咎められることもありません。というか誰も管理していません。笑

入れておいてよかったのは、体調についても共有できることです。人間生きていれば、日々の体調やモチベーションには波があるものです。それを共有できると、周りがサポートすることができます。

また、予想していなかった発見としては、僕も含めてみんな「自分の頑張りをみんなに知ってもらいたい」という気持ちがあったということです。

日々、リモートワーク前提で、誰に管理されることなく主体的に動いてるからこそ自分の頑張りを伝える機会がなかったのです。

日報チャンネルが機能している風景をみながら、そんなことに気づけました。

日報チャンネルの実際の効能をまとめるとこんな感じです。

・お互いの頑張りが分かるので、仲間感が育つ
・相談する場ができて、チームを越えてアドバイスが生まれる
・健康状態を把握できるので、周りがサポートできる
・自分が属してないチームの動きも把握できる

チームワークUPに手応えを感じています。皆さんの会社やプロジェクトでもぜひ!noteをチームに共有して「実験的にやってみましょう」とお伝え下さい。

Twitterやってます:@little_shotaro

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