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【循環型社会の窓】気になる国内サーキュラープロジェクト10選 vol.1

サーキュラーエコノミー(循環型経済)や循環型社会のあり方について関心が高まり、急に勉強を始めています。

「サーキュラーってなんやねん?」という方のためにアクセンチュアの定義がわかりやすいので貼り付けておきます。

サーキュラー・エコノミー(Circular Economy:CE)とは、再生し続ける経済環境を指す概念です。 製品・部品・資源を最大限に活用し、それらの価値を目減りさせずに永続的に再生・再利用し続けるビジネスモデルも意味します。

『つくって(生産)→つかって(消費)→すてる(廃棄)』という一方向の経済活動ではなく、廃棄される資源を利活用したり、そもそも廃棄物が生まれないようなビジネスモデルや活動のことをいいます。

海外の先進的事例もさることながら「国内も面白いことになってきているぞ…!」と感じるようなプロジェクトや事例が見つけられるようになってきたので、自分のネタ帳のためにも定期的にまとめていきたいと思います。紹介は大雑把ですのでご容赦を。大きな取り組みから、小さな取り組みまで。

1.bread beer(bricolage bread & co.)

画像引用:Farmer's Market @ UNU

西麻布のレストラン・L’Effervescence(レフェルヴェソンス)の生江シェフが、新たに六本木に開店したbricolage bread & co.(ブリコラージュ ブレッド&カンパニー)で、廃棄されてしまう「パン耳」を活用したビールが誕生。原宿・キャットストリートで地域清掃活動を展開するチーム「CATs」や「530week」を主宰する中村元気くんとタッグを組んで開発されたそうです。早く飲んでみたい・・・。

2.メルカリエコパック

使ったことがない人はいないだろう「メルカリ」。サービスそのものがサーキュラーであることはもちろんですが「梱包資材」の廃棄問題に会社として取り組むためにリユース可能な梱包バッグを、世界環境デーである6/5にリリース。本とかTシャツとかのサイズ感であればこれでOK。商品を受け取った人は、届いたエコパックを再利用してまた誰かに送ることができる。初期段階はユーザーリテラシーが試されますが、文化として根付くと最高ですね!

3.SUGARCANE ​STRAWS

見た目だと太いパスタっぽいですが、これはストローです。サトウキビを主原料としながら竹、コーヒー、ビールなどをあわせた100%天然植物ベースの生分解性ストロー。最近では都内のおしゃれカフェなどでも導入が進んでいるようです。使用済みストローはちゃんと回収して堆肥化の資材としても利用されているそうです。「生分解性」でも捨てたり燃やしたらサキュラーじゃないですからね!

4.国産無垢材のレンタル会議テーブル「木活」

国産の杉・檜の無垢材で作った会議テーブルをレンタルできるサービス「木活」。グリーンズのオフィスにご厚意で導入いただきました。飯能市などにまたがる「西川の森」の木材を活用したテーブルで定額制。 汚れが目立ってきたら交換も可能。使い切ったら自然に還るところまで行われるそうです。普通に購入するとウン十万するような無垢材の大型会議テーブルですが、これなら気軽に利用できる!TaaS(Table as a Service)の誕生です。

5.廃棄パンのECサイト「rebake」

美味しいパンのお取り寄せECサイト「rebake」。全国のパン職人さんが手がけたパンを購入できるのですが、なかでも「廃棄パン」の流通を積極的に取り組まれています。ECサイトのカテゴリーに「ロスパン」があり、店舗のロスパンを予約購入することができます。「ロス待ち」という仕組みが面白い!

6.イエバエによる堆肥&飼料化事業「ムスカ」

新進気鋭の昆虫テック企業。45年前からソ連で研究されていた「イエバエ」によって畜産糞尿や食品残渣等を、高品質な有機肥料と飼料に100%リサイクルする仕組みを開発している。虫嫌いな人には抵抗感高いだろうが、とんでもない技術である。



7.ホタテ貝殻事業「ホクエイ」

画像引用:Gyoppy!

海にまつわる情報メディア「Gyoppy!」で紹介されていた北海道・八雲町の企業「ホクエイ」。ホタテの養殖が盛んなこのまちで問題になっていた「廃棄貝殻」。埋め立てても地下汚染につながってしまうそんな行き場の無い貝殻を引き取り、大人気の肥料や歯磨き粉商品にしてしまっている。昭和59年に創業し、現在年商3億6千万円。とんでもない老舗サーキュラー企業である。


8.サンウエスパ

ソトコトの「SDGs」特集で紹介されていた岐阜のリサイクル事業会社「サンウエスパ」。古紙回収事業を営みながら、「シュレッダー」の紙ゴミからバイオエタノールを生み出すエネルギー事業を立ち上げている。最近では海外事業も開始し、カンボジアの湖に大量繁茂し漁村に深刻な被害を及ぼしている水草「ホテイアオイ」をエタノールに変える事業も開始。ゴミからエネルギーをつくる彼らの事業を見ていると、未来を感じる。

9.シェア傘サービス「アイカサ」

最近、街角に設置されているのを見かけることが増えてきた「アイカサ」。シェアサイクルのように設置されている傘スタンドから一日70円で利用することができる。どれだけ気をつけていてもそのうち紛失してしまう傘。利用者が増えれば「傘ゴミ」は減るだろう。

10.kurkku fields

オーガニックレストランでお馴染みの「kurkku」が今秋、木更津にOPENするサステナブルファーム&パーク「kurkku fields」。農業、食、エネルギーなどがまさにモデルケースのように美しく組み合わさっている場所。ソーラー発電、バイオジオフィルター、堆肥舎など、場所そのものが「循環」を目指している。OPENが楽しみだ。


今回は以上となります。ネタが貯まってきたら不定期にまとめていきたいと思います!次は海外編かな。

「このサーキュラープロジェクト知ってる?」というタレコミ大歓迎。よかったらTwittterで教えてください → @little_shotaro

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