記事一覧
トミヤマユキコ「ネオ日本食ノート」25
3割うまい!! とは一体どういうことなのか?――中野「ぎょうざの満洲」
2017年最後の原稿を「餃子の王将」で締めくくった本連載が2018年最初の原稿で取り上げるのは、「ぎょうざの満洲」である。
全国に中華料理のチェーン店は数あれど、個人的には、餃子の王将とぎょうざの満洲がツートップだと思う。なぜ餃子推しなのかわからないくらい他のメニューも気合いが入っているし、レストランよりは食堂や居酒屋
トミヤマユキコ「ネオ日本食ノート」24
今日はネオい中華料理縛り――三軒茶屋「餃子の王将」
中華料理のネオりっぷりについては、もはや説明するまでもないような気がする。ご存じない方のためにいちおう書いておくと、そもそも「中華料理」と「中国料理」は別物。中国料理が日本で独自進化したものを、中華料理と呼んでいるのである。この段階ですでにネオっているわけだが、それだけでは飽き足らないのか、日式中華、町中華といった呼び名まであったりする……日
トミヤマユキコ「ネオ日本食ノート」BN
1 私が好きな食べ物って「ネオ日本食」なのでは?——平井「ワンモア」のホットケーキ
2 わたしのホームタウン——三軒茶屋「セブン」のオムナポ
3 ネオ日本食の「聖地」——横浜「ホテルニューグランド(ザ・カフェ)」のナポリタン
4 ロメスパとサンドイッチで世界一周ーー大手町「リトル小岩井」
5 サンドイッチのお花畑かここは?——新宿「サンドイッチハウス メルヘン 髙島屋新宿店」
6 ピザ欲じゃない
トミヤマユキコ「ネオ日本食ノート」23
ネオらせに前のめりなメニューが嬉しい――大井町「東京洋食屋 神田グリル」のハントンライス
ハントンライスは、石川県金沢市で独自進化した「地方系ネオ日本食」である。金沢に馴染みのないわたしは、はじめハントンライスと言われても、一体なんのライスかわからなかった。ハンガリーの「ハン」とフランス語でマグロを意味する「トン(thon)」を組み合わせた造語だと言われても、やっぱりよくわからない。ハンガリー
トミヤマユキコ「ネオ日本食ノート」16
冷やし中華の元祖を食べる――神保町「揚子江菜館」
前回、「日本の夏は『冷やし中華はじめました』の張り紙によって始まる」とか書いておいてあれだが、発祥の地とされる店では、一年中冷やし中華が食べられるという。はじめないし、終わらない。そんな冷やし中華もあるのだ。
神保町駅のA7出口を出て、すずらん通りを入ってすぐのところにその店「揚子江菜館」はある。学生時代から神保町には何度となく来ているし、す