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犬にまつわる英単語が総動員!~Will You Help Doug Find His Dog?~

リトル・スマーティ・パンツからくまさん(およそ1歳)コースの9月にお届けする絵本は「Will You Help Doug Find His Dog?」Jane Caston  (Author), Carmen Saldana (Illustrator)です。

http://littlesmartypantsbook.com

皆さんは犬は飼われていますか?日本同様、アメリカでも犬をペットとする家庭は多く、まさに家族の一員という扱いです。なので子供同様、かなりきちんとしつけを行いますし、そのために専門のドッグトレーナーに依頼する方が多いようです。州によって異なりますが、動物を傷つけることはかなり重たい罪になり、虐待罪として罰せられます。ペットショップでの販売を禁じている州もあります。今回、ご紹介する絵本は、そんなしつけをもしかしたら受けていないのかも!と想像させられるお話です。

1.あらすじ
タグが公園で悲しそうな顔をしています。飼い犬を見失ってしまったそうです。公園には40匹ちかい犬が遊んでいます。そこで、タグの犬のヒントをてがかりに探してあげることになりました!ヒントは、

みすぼらしい
水玉模様
小さい
尻尾が長い
鼻が濡れている

です。どんどん条件で絞っていくと、最後に茶色の子犬が残りました。しかし色が違うから、僕の犬じゃないと言います。しかし、ぶるぶると体を震わせると、泥がとれて真っ白なわんちゃんになりました。まさにタグの飼い犬です。飼い犬が見つかりよかったですね。

こちらの絵本の英語での読み方については、下記Yotubeをご参考ください。

読み聞かせのポイントについては以下をご参考ください。

2.読み聞かせのポイント

(1)タグの犬を一緒に探す楽しみ

娘はこの本をPreschoolで読んでもらった日に、「ママ、タグの犬が迷子になっちゃったんだけど、見つけたよ!」と嬉しそうに教えてくれまし。「一体なんのこと?」と思い、よく聞くと絵本のお話だったんです。

それぐらいこの本は、子供と楽しい共同作業をする感覚で読めます。なので読み聞かせをする際には、例えば、小さな犬をみつけたらTickle(くすぐられる)がスキだからTickleしてあげてね!といって、「Tickele, Tickle(てぃっくる、てぃっくる)と言って、互いにくすぐりあいをしてみてくださいね。

また、濡れた鼻で、長いしっぽの犬は、キッスが大好きなんだよ!と言って、ページをめくるとアップの犬がでてきますから、そこにキッスするふりをして楽しみます。

(2)独特な単語の理解につながります

動物と接する際の、言葉は独特です。例えば道で犬が歩いていると、娘は「pet(撫でる)したい」と言いますので、飼い主の方に「Can she pet her?(彼女は彼女(犬)を撫でてもいいですか?」と頼みます。「Can she touch her?」とは言わないんですよね。また、こちらは犬に限らずですが、「pat」という単語もよく使います。petは”なでなで”、ですが、patはよくやったね!という感じで”ぽんぽん”軽くたたくイメージです。いづれにしても、こちらの飼い主のことは、もちろん!!と快く承諾してくれますよ。

また、scruffyという単語は、私はこの絵本で初めて知りました。直訳すると’みすぼらしい’というなんとも汚らしい犬が想像されるのですが、すこしニュアンスが異なるようで、この絵本をみていると、綺麗にトリムされていない、毛の長い、ふわふわしたナチュラルな犬がセレクトされているので、おそらくそういう意味なのだなと絵があって初めて理解できました。
まさに、これは英語学習という意味では、最大のメリットだと思います。つまり単語帳ではない、絵と言葉をイメージで覚えることができて、しかも忘れづらい(=記憶に定着しやすい)ということです。あくまで英語は副産物だと思いますが、海外絵本にはあまりあるベネフィットが盛りだくさんですよね。

(3)多様な読み方ができます。

この本では、タグが自分の犬を見つけるために、以下のような条件を出しますが、

みすぼらしい
水玉模様
小さい
尻尾が長い
鼻が濡れている

読み聞かせる際には、自由にその条件を変えて、お子様に探してもらうという遊びにができます。例えば、大きな犬、白い犬、ぶちがある犬、という風にアレンジしてみてくださいね。絵本を最初に読むときは、この作品を作ってくれた筆者に感謝しつつ、ぜひ正確に読んでいただきたいのですが、2回、3回と繰り返し読む場合には、子供の喜ぶ方法に適宜変えていただくと、読み聞かせの時間が一層楽しくなると思います。ぜひ試してみてください。

お子様との読み聞かせの時間がよりよいものになりますように。

Let’s try reading!


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