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ドクタースースでラップが歌える?!〜Fox in Socks by Dr.Seuss's〜

海外名作絵本と読み聞かせ方法について
リトル・スマーティ・パンツのらいおんさん(およそ3歳)コースの今月(9月)にお届けした絵本は「Fox in Socks」by Dr.Seussです。

有名な著者ドクター・スースで知られる彼の名前は実はペンネーム。本名はセオドア スース ガイゼルといいます。(1904年3月2日~1991年9月24日)彼はアメリカ作家、児童文学作家で漫画家です。長い彼の人生の中で60冊以上もの本を書き発行部数は6億部以上といわれています。1991年に亡くなっていますが死後収入ランキングが世界トップレベルとフォーブスが報じていることでも、いかに彼が人気があるか分かります。このFox in Socksは1965年に生まれ、彼の著作のなかでも新しい方の絵本となっています。

http://littlesmartypantsbook.com


1.あらすじ
靴下を履いたきつねFox(フォックス氏)がKnox(ノックス氏)というお友達にあれやこれや、とにかく舌がこんがりそうになるような歌遊び(韻を踏むライム)を紹介しますがノックス氏は舌が回らずヘトヘト。あんまりお好きではないみたいです、最後は怒ってフォックス氏を瓶に詰めて帰って行ってしまうという、内容は特にないこの絵本。では、何が面白いかというところですが、全てのページで韻を踏んだ歌詞のようになっているのです。アメリカ人はラップが心。子供の頃からライミングが大好き、文化でありユーモアです。

こちらの絵本の読み方については、本当にラップしている動画がありますので下記Yotubeをご参考ください。

https://www.youtube.com/watch?v=q5wvurTU5DI

見ているだけで楽しいですね。さて、ドクタースースの魅力ですが、韻(Rhyme)を踏んだ言葉と文章がふんだんに使われていて、リズミカルすぎて子どもが全部暗記してしまうほどです。なんか、めちゃくちゃかっこいい!という感じで子供が好きになってくれれば最高です。こんなふうにラップ出来たらいいな!とみんな思いますが、なかなか難しいのです。

この本の初めにはこんな忠告があります。
This is a book you READ ALOUD to find out just how smart your tongue is.
(この読み聞かせの絵本はあなたの舌がどれだけ賢いかわかるよ!)
と表紙で宣戦布告。しかも
Take it SLOWLY. This Book is DANGEROUS! 
(ゆっくりね、この本は危険?!だから)
と警告が続きます。

そもそも韻を踏むとは、どういうことでしょうか?
英語では、子供の童謡こ事をライムスというくらい韻を踏むことが根付いています。マザーグースやポエム、ジャスティン・ビーバーの歌だってみんな韻を踏んでいます。

母音の終わりの音を同じにして、似ているような音の単語で文章を構成することを韻を踏む(ライミング)と言います。
絵本では、フォックス、ソックス、ボックス、ノックス。
ノックスインボックス、フォックスインソックス。
分かりますか、全く難しい単語を使っていないのですが舌がついていかなくなります。

英語を読みはじめたばかりの子供たち(Early Reader)が読めるような、簡単な英単語を使って書かれているのも、ドクタースースの人気の理由です。ちょっとハードな英語舌と口のエクササイズ、挑戦してみませんか。
Let's read aloud!

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