見出し画像

注文とは違うけど

 詳細は上記の記事を読んでいただけると幸いなのですが、要約すると「せっかく時間があるなら、今のうちに先輩が言う“遊び”とやらに行ってみようかなと思ったりしたよ〜ん♪」という話である。


 「バイト先の先輩が言ってる“遊び”ってなんだよ」というようなことを、言われてからしばらく考えた。本当は友人とか異性と共にどこかへ行くべきなんだろうなと思った。それが、先輩との雑談の話題として所望されている内容だと僕はなんとなく思う。

 この前1人で映画を見に行った。意味はないけどわざわざ遠い映画館にした。適当な時間に家を出て、映画館周辺のショッピングモールをふらつき、書店で時間を潰した。本を吟味し購入してもそれでも時間があったので、フードコートでビールを2杯嗜んだ。映画の前に飲む液体の量ではなかったけど、酔いに負けることなく映画を堪能した。映画を見終わり最寄駅のコンビニでビールを買い、夜風に吹かれながらVIVANTを見た。そこから歩いて牛丼をテイクアウトし、食べてから泥のように寝た。


 昨日、1人で居酒屋に行ってきた。小説を読みながら4時間くらいお酒を嗜み、腹がちぎれそうになりながら、おぼつかない足で意味もなく1時間歩いて帰宅した。


 所望される“遊び”ではないかもしれないけど、俺はどっちも凄く楽しかった。虚無感に苛まれても、それすら楽しかった。未来を想像することすら全くしなくていい虚無な時間。それが心底心地よい。


 バイト先の先輩が海外に卒業旅行として行くと言っていた。どんな関係値の人と行くかは聞かなかったけど、きっと1人じゃない。
 「遊びに行ったりしないの?」とまた聞かれた。会話の流れ的には「旅行行かないの?」の意だったけど。

 やっぱり北海道に行きたい。スカイツリーからの景色じゃ満足できなかった。もちろん、東京タワーでもダメだった。絶対に俺は函館のあの夜景を見に行きたい。
 「卒業旅行行こうみたいな話になってないの?」と聞かれたけど、なってない。正確にはなりそうになったのを無視している。俺は北海道を満喫したい訳じゃなくて、あくまで「函館に行きたい」ただそれだけ。

 お金を貯めときたいのはもちろんだけど、やっぱ函館の夜景は見に行っておきたい。誘う人はあまり思い浮かばないし、声をかけるのも忍びない。


 今年中に行くのが吉かも分からないけど、とりあえず色々調べてやろうと思います。絶対に行くんだ。


#380  注文とは違うけど

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?