ねだる子ども

「小さな子どもが欲しがる、スーパーの商品」と言われてどんなものを思い浮かべますか?


レジ店員としての体感では、お菓子や食玩、知育菓子、ジュース、週刊漫画雑誌、夏であれば手持ち花火やしゃぼん玉などが思い浮かびます。

レジ打ちをしていると、一日に一人くらいはお菓子を買ってもらえなくて泣いている小さい子どもを見かけます。
泣いている子どもの場合は親へのおねだりが玉砕したことを意味するわけなのですが、レジ打ちをしている中で子どものおねだりの仕方の特徴に気が付きました。

多くの子が「ねぇねぇ、なんかあったよ」「みてみて、なんか面白そうじゃない?」「これ、かわいくない?」などと濁すのです。
ストレートに「これ欲しい」とは言わずに、その商品を親にプレゼンしようとする子がめちゃくちゃ多いです。
商品の良さを伝え、「だからママも欲しいでしょ?」と論理展開させたいんだろうなと思います。
結局みんな親御さんの「そんなのいらないでしょ」の一本槍にやられてしまうのですが、その健気な姿を見ているとお金を出してあげたくなります。(実際は金銭の問題ではなく教育方針の問題であることは重々わかってます。)

「欲しい」だけでは買ってもらえないということを重々承知していて、親からの共感を得ることでそれをかいくぐろうとする頭の良さに毎度驚かされます。


#284 ねだる子ども

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