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遍く旅路に光あれ

初めて「菅田将暉のオールナイトニッポン」を聴いた日のことを鮮明に覚えています。

大学の受験が一旦落ち着き、センター試験の過去問、もう絶対に使わない参考書、中学の教科書などを片っ端から紐で縛り倒している時でした。
ちょうど翌日が資源ごみの日だということに深夜に気が付いてしまったので、もうやるしかありませんでした。
「技術の教科書懐かしすぎるな」「この参考書、多分一回も使ってねぇな」なんて思いながらせかせかと縛っていました。

部屋の片付けをしながら、僕はなんとなくradikoを起動させました。
曜日は月曜、時刻は深夜1時をだいぶ過ぎた頃でした。
パーソナリティは菅田将暉さん、ゲストはバカリズムさん。
どんな放送をしていたかは正直全く覚えていないんですが、「すげぇおもしれーなー」みたいなふんわりとしたことを思ったのを覚えています。

僕が"菅田将暉”を意識し始めたときにはすでに菅田さんはもう少し長髪だった気がするので、この頃の菅田さん、髪の毛短かすぎますね。


それから約2ヶ月ほど経った頃から、僕は菅田さんのラジオを毎週聴くようになりました。


番組終了の発表の際、菅田さん自身も「どデカい裏がある中で」とおっしゃっていましたが、月曜一部のオールナイトニッポンを5年は本当にすごいなと思います。
横並びも縦軸も激しい番組の移り変わりがあった中で、週の始まりでラジオをかまし続けていたのは凄まじいです。
聴き始めた時は裏の「伊集院光 深夜の馬鹿力」と交互でリアタイしていたのですが、MIU404をきっかけに完全に菅田さんの虜になり、それ以降は毎週欠かさずに「菅田将暉のオールナイトニッポン」の方をリアタイしています。


5年ある番組の歴史の中で、僕はまだ2年くらいしか菅田さんのラジオを聴けていません。
半分すらも聴けていない。
自分の知らない放送回がまだ150回ほど眠っている。
その未聴の放送たちを聴く手段というのはもうないけど、逆に無限のワクワクを感じれるような気がします。
番組ブログとNAGORIカタログの年表を読み込んで我慢します。笑。

僕は「菅田将暉のオールナイトニッポンGOLD」とか、レギュラー放送初期の初々しさを残した”ラジオパーソナリティ・菅田将暉”を聴いたことがありません。
今日の月曜エンタメアカデミーの「スティーヴン・タイラー」のくだりもちゃんとはわからなかったし、Creepy Nutsとのサントラ制作に係るラジオでのやり取りも聴けていません。
聴き始めてちょっと経った頃にサントラができて解禁されてました。

僕なんてリスナー歴も全然短い新参リスナーですが、僕にとって月曜日の楽しみでした。
月曜はやっぱり一番腰が重くなるし、疲れるんですよ。
学校やバイトから帰ってきて、飯食って、テレビ見て、シャワー浴びて。
「25時には絶対に椅子に座ってラジオをニッポン放送に合わせる」というのを軸に、月曜は生きていました。

それと、菅田将暉さんとファーストサマーウイカさんの縦の並びがすごく好きでした。
アクリル板もあるし難しかっただろうけど、同じブースでお二人が話してる姿が一回くらいは見たかったなぁ、なんて妄想をしていました。笑。


番組を聴き始めた時にはすでにNAGORIパジャマの受注は終わっていたし、NAGORIパーカーはお金がなくて買えませんでした。
今回のNAGORI Tシャツは満を辞して2色買ったし、番組カタログも買いました。
僕の知らない150回くらいの放送回を、カタログの年表で見てきました。
読むだけで声を上げて笑ってしまうし、中身はないけど濃厚な放送でいっぱいでした。

こんなこと考えても無駄なだけなんだけど、番組を5年間聴いている人の感想を読んだりするとやっぱりうらやましくて「もっと早く聴き始めていれば」「もっと早くラジオにハマっていれば」「あの時、ラジオにハマるチャンスだったのに俺は何してたんだ」とか考えてしまいます。
今更考えても意味のないことだし、今聴けていることを噛みしめたいけど、やっぱり羨ましさとか過去の自分への後悔が押し寄せてきます。
(新しく始まる番組がある時期だからこそ、「後悔しないように初回は意識して聴いてみないとな」と思います。)

一年以上前ですけど、一回だけ菅田将暉ANNでテーマメールを読んでいただいたことがあります。
「祖母はエビフライにタルタルかけると怒る」みたいなやつだった気がします。
あれは本当に嬉しかったです。
毎回テーマメールは何通か送るようにはしていたんですけど、やっぱり難しいですね。笑。
文字がすぐ消えるでおなじみの、番組特性の赤ペン欲しかったなぁ〜笑。

次のオールナイトニッポン月曜1部のパーソナリティを務めるのはCreepy Nutsさんです。

今後もテレビで菅田さんとCreepy Nutsさんが共演することがあったら、勝手に心の中で「サントラやん。」とか思います。
呟いたりはしなくとも、「新旧パーソナリティ揃ってんね~」という世の人には理解されないであろう気色の悪いテンションの上げ方をします。
“サントラ”、最高でした。


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菅田将暉のオールナイトニッポン最終回。
前週のCreepy Nutsと松坂桃李さんことをちゃんと浚って、めちゃくちゃ面白いフリートークもがっつりやって、リスナーからの最高の送辞と、通常運転でコーナーを畳んで、最後の菅田さんの答辞も心に刺さりました。

こちらこそ、「感謝」「ありがとう」「お前はすごい」です。

エンディングでかかるGoo Goo Dollsの「Here Is Gone」。
菅田さんの「ほな」のあと、とりあえずニッポン放送では2分間流れ続けます。
今日は番組のハイライトと共に、流れました。
今日ほど「終わらないでくれ」と思った2分間はなかったし、「永遠にこの時間が続いてくれ」「永遠にこの曲が流れ続けてくれ」と思った2分間もありませんでした。

2度とラジオをやらないわけじゃない、そうおっしゃっていたのが凄く嬉しかったです。
またいつの日か、「菅田将暉のオールナイトニッポン」が聴ける日を本当に楽しみにしています。

また逢う日まで。
ほな。



#261  遍く旅路に光あれ

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