見出し画像

失敗談~限界集落移住編~

こんにちは〜野良夫婦の嫁 かおりです👷‍♀️

ああ、
実験には失敗がつきものでございますね。。。。


そう、やらかしました!あちゃー!
今回の投稿はお題の通り「失敗談‼」です。


数日間夫婦共々ガッツリ落ち込みましたが、
お互いに励まし合い周りにも助けていただきやっと浮上してまいりました。
そして、何事もとにかく抗いたい性分のわたくし、
ただやらかしただけでは終わらせませんよ。
抗う性分のわたくしはこれを記事として残します。


今後、田舎に移住しようと試みている方へ
わずかながらでも参考になればと。
実践に勝るものはありませんが、こんなこともあるよということを
知っておくのも賢い方法のひとつかと思います。


今回大失敗に終わった実験の状況はこんな感じです↓

・海も近い山間部
・町民の8割以上が60歳オーバー
むしろ60歳はまだ若者扱い
・隣の家との距離は200m以上ある
・大体のご家庭が畑、田んぼ、納屋を持っている農村

そんな地域にある、わたしの祖父の家に居候しながら敷地内の土蔵を改装し移住する予定でした。


その家には90歳手前の祖父と60代独身の叔父が暮らしており、
2人は畑や田んぼをしたり、森の手入れをし椎茸を育てたり、イノシシを獲って食べたりと、
百姓の暮らしをしています。


わたしたちはそこで、空いている畑のスペースで野菜を育てたりたまーに田んぼの手伝いをしたり、土蔵の片付けをしたり、
相変わらずソーラー発電した電気で米を炊き、本を読み、ネットで記事を書いたりとマイペースにのらりくらりと過ごしていました。
生活費は前もって貯めておいたお金があるので当分働くつもりはありません。


一見、祖父たちもわたしたちも自然に沿った暮らしをしていて似ているからうまくいきそうな気がします。
わたしもそう思っていました。


しかし、彼らから見たわたしたちは
「若いのに働きにも出ず、やりたいことだけやっている怠けもの」


はい、これは否定しません。
わかっててやってます。
なので別にこれを言われてもヘラヘラ笑ってスルーしていました。


そんなわたしたちにイライラしてきたのか叔父の感情は次第にエスカレートしていき、段々と言葉の暴力へと変わっていきました。


「お前ら何も考えてないやろ」
「働いてもないのに三食メシ食うな」
(ちなみに食事や生活費はもちろん自分たちでまかなっていました)
「お前らみたいな人間は恥ずかしいから近所と関わるな。家で大人しくしてろ」


などなど、顔を合わせるたびに何かしらイヤミを言われるようになり、
だけど自分たちのスタイルは変えられない頑固なわたしたち、
少しずつ家に居ることが苦痛になってきました。

しかし、わたしにとっては血の繋がっている家族であり、わたしの親も関わっていること。
モメるわけにはいかない。
こちらから相手を傷つけることはしたくない。
耐えて、穏便に。
少しずつ歩み寄れるようにとチャレンジしてみましたが、どんどんストレスがたまっていきました。

そして気がつくとわたしたち夫婦間での言い争いが増えてきてしまっていたのです。

メンタルぎりぎりなのに気づかず謎にふんばってそこに居座るわたしたち。

↑メンタルボロボロ期の風呂上がりの夫


移住してから1ヶ月以上が経った頃
そんなどんよ〜り滞った空気の中、
わたしたちの暮らしている場所へ
風のようにぴゅーーんと旧友が登場し、
止まらないわたしのグチを聞いてくれ、
「いいやん、やめれば。」と言い放ってくれました。

煮詰まったときにもらう第三者の意見はとても効果的ですね。
その一言のおかげでわたしたちはスッと手放すことができました。
ミラクルなタイミングで現れてくれた友だちには心から感謝しています。


そんなこんなで(内輪モメは端折ります)その家を飛び出しました。


今回の出来事で、叔父との関係がこじれたのは事実です。

突然の事故でゆんゆん号での生活を失ったわたしたちを、ご好意で住まわせてくれた祖父と叔父には感謝します。

何十年も変わらない静かな暮らしだったところから、異端児夫婦がいきなり現れたらそりゃあ困惑するでしょう。

これはどちらかが一方的に悪いわけではなく、
考え方が違いすぎたこと、そして最大の原因は


『リスペクトし合えなかったこと』


だと思います。

考え方が違うことなんてしょっちゅうあります。
家族間、友達間、職場の人とも考え方が違うことからモヤモヤすることは少なくありません。

だけどその逆で、考え方は違うのに一緒にいられる人が居ることも事実です。
あなたの心の中にも何人か思い浮かぶでしょうか?


その違いは何かというと

『お互いがリスペクトしているか』

だと思います。


世界中のすべての人をリスペクトできれば素晴らしいと思います。
だけどわたしはまだまだ未熟です。
わたしの美学に反する行為をする人、または理由はないけど生理的に受け付けない人が存在します。
今はまだ仲良くなれない。ただそれだけのことです。
逆に、相手から自分がそう思われることもあります。
それも仕方のないこと。薄目でスルーしましょう。


今回のわたしたちのケースは少し特殊で、
ラスボスキャラが一番身近で暮らしている同居パターン。
ハードル高すぎでした。

そこまではいかなくても、やはり暮らすにあたって人間関係はとても大切だと思いました。


海があるだとか山がキレイだとか、環境で選びがちな田舎移住ですが、

『どこで暮らすかより誰と暮らすか』

人です。人。


しかし、移住する前から仲良くなれそうなご近所さんかどうかなんてわかりません。


最初はうわべでニコニコする人はいます。沢山います。
そしていざ距離が近くなり、こちらが何かをすることで自分に被害がくるかもしれないと感じた途端に手のひらコロっと返して攻撃してくるなんてこともあるんだと今回学びました。


移住する際はどんなにご近所さんがいい人そうであっても『お試し期間』を作ると良いのではと思います。
自分の気構え的な『お試し期間』でも○
絶対ここで長年暮らそう!と決めて労力やお金を費やしてしまうと、
やっぱり辞めようとなったときにダメージが大きいです。


はー、学びました。どっさり疲れましたがほんと学びました。
いつも割と脳内お花畑なわたしなので
これはとてもよい経験になりました。


そして展開の早さは相変わらずの野良夫婦。
次の実験は、、、


移住仲間の家で1ヶ月お試しシェアハウスをしながら、なんと、

ゆんゆん号を復活させます!!!!!
やったー!


荷台のおうちがあることでわたしたちの精神衛生状態がかなり保たれていると、失ってみて気付きました。笑
復活したらまたみなさんのところに会いに行けるのがとても楽しみです。

壊れた荷台のおうちを一回バラして、割れてるパーツを取り替えてまた組み立て、
前と同じボンゴトラックを購入します。
(中古車探し中につき情報求ム!)


そして、
居候させてもらう移住仲間はアンティークなモノコレクターの欲張リスト!
ミニマリストなわたしたちとは正反対。
しかし、のらくらスピリットは共通していて、リスペクトがあるのは確信しています。

↑彼らは洒落たカキ氷カフェをしています🍧🍰☕️


お試し期間がうまくいけばまたそこから楽しい展開になるかも?!


いやはや何が起こるのか想像できません。
どうせいつも想像のはるか上を行くのですから。


生きる実験はつづく