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Amazonの怪しい中華製レビュアーになってしまった話

私が人生で初めてAmazonを利用したのは2009年の12月。当時はガラケー全盛期だったのでネット通販が今ほどポピュラーな時代ではありませんでした。スマホの普及するきっかけになったiPhone4の登場も翌年の2010年からです。ガラケーとスマホの2台持ちが懐かしいなぁ。

2009年はAmazonを一度しか利用していませんでしたが、使っているうちに送料無料(一部除く)の魔力に取り込まれ、いつの間にかAmazon教の信者になっていました。もちろん最高神はジェフ・ベゾス総督です。気になったので今までの利用回数を調べてみたら以下のようになりました。

【過去の利用数】
2009年∶1
2010年∶2
2011年∶2
2012年∶2
2013年∶0
2014年∶1
2015年∶4
2016年∶20
2017年∶59
2018年∶95
2019年∶82
2020年∶79
2021年∶117
2022年∶91
2023年∶92
2024年∶4

計651

2017年頃から購入数が増えているのはハムスターを飼い始めた時期と一致しますので、購入の大半はハムスター関連の商品です。2021年に117回も利用していたのは念願の駐車場付き戸建てを購入したからだと思います(防犯カメラやタイルマット、洗車グッズの購入が多い)。

総じて2017年あたりから購入数が激増しているのはタイトルにもある「怪しい中華製ガジェット」を頻繁に買うようになり、Yahooや楽天よりも商品ページが使いやすかったことからAmazon一択状態が続くようになったからです。ユーザーインターフェースって大切(感心)

ちなみに「怪しい中華製」の怪しい部分は主に「相場よりも安すぎる価格設定」「安いがゆえに起こりうる恐怖」です。商品ページの写真と実物が明らかに異なっていたり、ACアダプタの中が空っぽだったりとハズレをひく可能性が高いので、相場よりも安すぎる製品を購入する場合は気をつけたいところですね。




怪しい中華製ガジェットの品質には偏りがある

・デジカメやドラレコなどの品質はハズレ率が高い

試用中に燃えた5,980円の中華製ドラレコ

安すぎる価格設定に飛びついてはいけない典型例がドラレコ。おそらく粗悪なデジカメの外観をドラレコっぽく仕立てただけで、ドラレコとして必要な機能はほとんど搭載されていません。特に夜間においては景色は綺麗に映るのに一番重要なナンバープレートが映らないという謎っぷり!

挙げ句の果てには使用から15分足らずで本体から煙が出てくるという時限爆弾のような製品です。さすがに怖すぎるので国産のドラレコを購入することにしました。Amazonでよく見かける1万円台の中華製デジタル一眼レフカメラも地雷です。ドラレコの部品を流用していること多いので、オートフォーカスが搭載されていないことがあります。

安心安全の国産ドラレコ


・ノンフライヤーや掃除機に関しては中華製が最強

コスパ最強の中華製ノンフライヤー

一方でノンフライヤーやサイクロン掃除機などの構造が比較的シンプルな製品に限っては中華製の右に出る者はいないくらいに最強です!特にノンフライヤーは個人的に超絶オススメができる商品。3年以上使用しても故障せずに現役で使うことのできる意味不明な耐久性も実現しています。

費用対効果が良すぎるサイクロン掃除機

掃除機も個人的にお気に入り。ただモーターを回転させて吸い込むだけの単純作業なので、どんなに怪しい中華製ガジェットであっても失敗しにくい分野なのでしょう。特に写真のツインローラー掃除機はお気に入り!バルミューダと同じ使用感なのに値段は5分の1ですからめちゃくちゃお買い得感があります。


・スマホとかタブレットは怖い

通信する系は単純に情報が抜かれそうで怖いです。Androidが搭載されていても本物かどうか分からないのでアカウントの登録なんてできません…。


怪しい中華製ガジェットを楽しむコツ

・購入自体を楽しむことが大切

4,299円のサイクロン掃除機

中華製ガジェットの大半は安いことが魅力ですが、品質的にバラツキがあるのも事実です。少ない投資で最大のリターンを得ることは難しいかもしれませんが、ごく希に値段以上のアタリ製品に出会った場合はめちゃくちゃワクワクします。

最悪ハズレを掴んでしまってもその安さゆえに「まぁいっか」となりやすいのも中華製ガジェットの魅力。しかもAmazonなら返品も可能なので費用的な痛手はほとんどありません。特に「Amazon整備済品」はその基準の厳しさから良い筐体に出会うまでの無限ガチャ(※)が可能です。

(※Amazonの整備済品の返品規約には「30cm離れた場所から傷を確認できる場合」の記載があるため、傷がある限りは返品、購入の繰り返しを行える。)

Amazon整備済品の返品規約
比較的綺麗だが傷があるので返品できる


・気がつけば怪しい中華製ガジェットレビューアーに

私が運営している「リベログ」にて怪しい中華製ガジェット関連の記事を書き続けていたところ、週間SPA!様より取材の依頼を受け2023年12月26号に「プロが選んだ5万円」に記載されることになりました。他にも周囲からは「Amazonの人」というよく分からない称号を頂いています。

とりあえずAmazonの製品で気になったら「この人に聞けば間違いない」程度には認識されているのでしょう。好きこそものの上手なれとはまさにこのことで、私は好きで怪しい中華製ガジェットを購入していただけなのに、気がつけばそれなりの知識が身につき周囲からは軽く専門家扱いを受けています。

「これ燃えます?」と聞かれたときは返答に困りました。このように何かを続けていると、その分野に対して何かしらの精通してくるものがあるので、継続は力なりの精神で興味があることに対しては色々と没頭してみることが大切だと思います。


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