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成功の法則92ヶ条①

楽天創業者の三木谷さんが書いた成功の法則92ヶ条を読んでの感想を複数回に分けて記載したいと思う。
1回目は第一章10の極意から、特に気になったトピックを取り上げる。

3ヶ条

グループとは?
  それぞれが
  決まった役割しかしない集団。
  チームとは?
  自分の守備範囲を超えてカバーし合う
  集中力の高い組織

中身の要約

- **チームとグループの違い**:
グループは決まった役割を持つ集団であるのに対し、チームはメンバーが互いの責任範囲を超えて支援し合う集中力の高い組織です。

- **楽天の職場清掃の習慣**:
楽天では、社員全員が職場の掃除に参加し、全ての仕事が自分に関係しているという意識を育んでいます。この習慣は、組織が小さかった頃から続いており、役職にかかわらず全員が徹底的に掃除を行います。

- **大企業病と役割分担の問題**:
組織が大きくなるにつれて役割分担は必要になりますが、それが行き過ぎると社員は自分の役割以外のことをするのは間違いだと考えるようになります。これが大企業病の根源です。

- **チーム意識の重要性**:
組織は単なる烏合の衆ではなく、メンバーが互いの守備範囲を超えて支え合うチームであるべきです。全ての仕事は戦争のようなものであり、勝つためには組織を構成する全員が責任意識を持つ必要があります。

- **組織の成功と個人の責任意識**:
組織の成功は、各社員が自分が組織を支える主役であるという意識を持ち、それを共有することによって実現します。これは組織だけでなく、個人にとっても重要です。

感想

私が勤めている会社は、典型的な大企業で、社員の多くが自分の担当外の業務を手掛けることを誤りだと考えています。この状況には様々な要因があると思いますが、特に制度的な側面で、年功序列に基づく人事制度や、失敗をペナルティとして扱う評価制度が影響していると考えられます。さらに、組織文化や雰囲気も大きな役割を果たしていると思います。特に本社の社員は、自分たちの働く目的が不明確になりがちで、結果として目の前のタスクにのみ集中し、大局的な視野を失いがちです。これが、指示された業務をこなすだけの社員を生み出している原因でしょう。

このような組織において、私に何ができるかというと、新しい挑戦を積極的に行い、その経験や成果を社内マーケティングして共有することが一つの答えだと思います。現在、社風がまったく異なる会社への出向経験をしており、この期間に学んだことや達成したことを、できるだけ多くの同僚に伝えることが重要だと考えています。

気になった点

組織の成功は、各社員が自らが組織を支える主役だという意識を持つことにあると述べられており、私もこれに同意します。この考え方を体現する一例として、毎朝行われる職場の清掃活動が挙げられるでしょう。しかし、人の出入りが激しい楽天のような環境で、パートナー社員含め自分は組織の主役であるという意識をどのように持たせることができるのか疑問です。楽天がこの問題にどのように取り組んでいるのか、また、他の会社でも容易に取り入れられる成功例や方法があれば、ぜひ知りたいと思います。

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