見出し画像

「美味しい」はギフト

2024年の🎍お正月も、変わる事なく
「いつものお雑煮」を作りました。

私の実家では、祖母・母ともに「四角いお餅」を使い
鶏肉ベースで、醤油仕立て
中には、椎茸・人参・大根・なると・三つ葉が入ります。

それだけ同じなのに、祖母と母の「お雑煮」は
それぞれに違っていたのを記憶しています。

たぶんお料理は、全く同じレシピを用いても
同じ味にならないのと一緒で
個人の「美味しい」が違い
その人の「味覚の行きたい場所」が違うので
結果、それぞれの味が出来上がるのかも知れません。

心を込めて丁寧に作ったものは、温かな味わいになる気がするし
面倒だと思いながら、急いで作ったものは、何だかそれなりになってしまう
私も、仕事や家事、育児や介護が重なっていた年代は
本当に「いかに時短で、辻褄が合うか」だけに特化していたと思います。
お料理って、その時の気持ちが正直に出てしまいますね💧

だから、あまり上手ではないけれど
幾つも掛け持ちでタスクを抱えていた頃とは違うので
せめて今は、時間が許すなら「急がすに作ろう」と思っています。

さて今年の元旦、娘2人と次女のパートナーさんが集まり
家族5人の初ランチの席が、無事に集えました🎍

次女のパートナーさんである彼は、とても食べる事が好きで

沢山食べてくれる上に、とても時間をかけて咀嚼し
作り手が嬉しくなるほど、深く味わってくれます🌿

性格も穏やかで、とてももの静かで、大きな声を出した所を見た事がまだありません。

そんな彼の使う言葉は豊かで
配慮ある、優しいものばかりです。

そんな彼と、今まで何回か食事をして来た中
ふと思った事があるのです。

彼の使う「美味しい」には、同じ言葉でも
その言い回しや、抑揚、声の微妙な大きさ、表情に、小さな違いがあって

まるで「美味しい」の五段活用みたい!…と秘かに思ってしまいました。

とても感動して、お料理を褒めてくれる時には
気遣いではなく、心の底からしみじみと褒めてくれる様な「美味しい」

もちろん優しい彼は、作り手に美味しくないとか
何がどうとか注釈を付けることは皆無です。

いつもいつも穏やかに微笑みながら、褒めてくれます。

多分私の方で秘かに
一生懸命作ったご褒美としての「五段活用遊び」かも知れません・笑

私の作るお雑煮を食べて貰うのは、今回で2回目でした。

今回も、お年始のご挨拶を終えて
席について、和やかにランチが始まりました。

いつも通り静かに箸を取り
お雑煮をひとくち食べてくれた時…

「おいしすぎる…」と、誰に言うでもなく・・・しみじみと一言

やったぁー!

「美味しい五段活用」の最上級です!

嬉しいー!一生懸命作って良かったなぁー
私は早々に、心の中で「ガッツポーズ」でした。

作り手の腕を上げてくれるのは
こんなふうに豊かな「美味しい」を、使ってくれる彼の様な存在なのかも知れません。

さぁまた次の会食でも、腕を磨いて、最上級を貰えるように頑張るぞ

まるでお年玉を貰った様な、弾んだ気持ちです。

そして密かに精進を誓う私に、今年も優しい三つ葉☘️の香りでした。



追記
ギャラリーからお借りしたのは
大好きな「hoho」さんの作品です🌷ありがとうございました


#うちのお雑煮

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?