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珍スポット 越後の里親鸞聖人 西方の湯

どうも
何だか無性にキーボードをカタカタしたいお年頃なので、最近行った珍スポットについてのレポートを書き連ねたいと思います。
レポート目的で写真を撮影したりしたわけではないのでしっかりとしたレポートが出来ないかもしれませんが、偏差値40なりに頑張って書きたいと思う次第です。

今回レポートしたい温泉は表題通りなのですが新潟県胎内市にある

”越後の里親鸞聖人 西方の湯”

という施設に行ってきました。


アクセス

この施設は新潟県胎内市、新潟市から1時間半ぐらいの場所にあります。

国道113号沿いを北上した場所にこの温泉はあります。
新潟市から山形県鶴岡酒田方面へ向かう際は、一般的にこの113号か日本海東北自動車道を使う場合が多いです。日本海東北自動車道は途中(荒川胎内IC)から有料区間に入るため、迂回路としてこの道を使う車が多いですね。(物流関係のトラックなんかをよく見かける印象がある)
鶴岡方面から南下して新潟市に向かう際、交通費をケチりたいな~と思った場合
朝日まほろばIC→自動車道に乗り荒川胎内ICで降りる→国道113号を使用して南下
この道順で走行すると通行料金がかからない。
自分は時間帯を選べばそれなりに快適に走行できるという理由でこの国道113号をよく使用していたのですが、この道を走っていると異様な光景が目に留まります。

ストリートビューから引用

なんじゃこれ??

コンビニや飲食店をほとんど見かけなくなり、運転してて退屈してくる頃にそれは現れる。地元民や新潟山形を往来している人なら見かけたことある人は多いのではないでしょうか?
初めてこの観音様(?)を見た時は何かの宗教施設だと思っていたが、調べてみるとどうやら温泉施設らしい。車もほとんど停まってないし人の気配を感じないので営業しているのかどうか定かではない。
ネットで検索しても情報は多くなかったが、一応営業しているとの事なので意を決して行ってみることにした。

いざ西方の湯へ

私は現在富山県に住んでいるのですが、富山から新潟って隣同士だしすぐ行けるでしょ?と思っていた時期があります。
高速を使えば楽なのですが、高速道路の迂回路にある温泉に行くのに高速使うのはどうなの?と思い全て下道で行ってみることにしました。(バカ)

片道で6時間かかるらしい…
新潟市と富山市はめちゃくちゃ遠いです、まじで。
本当に営業してるかどうかすらわからない場所に行くためにこんなバカな距離移動するのってめちゃくちゃ楽しいんですよね、というわけで朝5時頃に出発

富山市から東側(魚津側)に一時間半ほど運転すると新潟県の県境を跨ぎます(意外とあっさり越える)
県境を過ぎた糸魚川市にお気に入りのラーメン屋さんがあるので休憩します。

ラーメンショップ糸魚川

そう、ラーショです。
西日本側にはラーショの看板を背負った店があまりないらしいですね。
地元の東北地方にはどこに行ってもラーショがあって、それぞれに特色がありラーショ巡りなんかも楽しめるのですが、富山住にとってそれはもはやかなわぬ夢、とても貴重な存在です。
あまり店舗周辺の写真は撮っていないのですがすぐ横には日本海が広がっており壮大な景色を眺めることができます。朝ラーが安くてガッツリ食べられるのでおすすめ。

朝からこんなもん食ってたら死ぬ

腹ごしらえも済んだので新潟市に向かいます。

一月の能登半島地震の影響で糸魚川から上越市まで下道で行けなかったのですが、自分が行った時には復旧して通行可能になってました。工事関係者各位に最大感謝。
正直新潟市まで虚無区間で特に語る事もないのが本音です。
ですが道中面白い地名がたくさんあるのでナビで周囲を調べながら走行すると楽しめるかも、でもそんな所に楽しさを見出せるのは私のような人間だけでしょうが…


金玉神社

新潟市の金玉(きんぎょく)神社に寄り道をしたりしながら目的地に向かいます。

入浴

着きました。
寄り道したりしてたら7時間半ぐらいかかった…
時刻は昼すぎ、平日だからなのか普段からなのか人の気配の全くしない建物に入ります。


施設の外観

玄関は開け放たれており、一応営業中の文字を確認できました。
外から管内を見渡すと薄暗く、とても営業してるようには見えません。
とりあえず入館することに

なんかすごそうなのがいっぱいある

入館するとかなり広々としたホールが広がっており、なんだか歴史的価値のありそうな骨董品が並んでいました。
券売機もなくカウンターにも誰もいない様子であたふたしていると、カウンターの奥からおばちゃんが出てきました。
入浴料を払って大浴場に向かうことに。(確か500円)
めちゃくちゃめんどくさそうな感じで対応されましたが館内の怪しさMAXの雰囲気も相まってなんだかそれすら楽しく感じてしまいます。

長い廊下 少し埃っぽい


レトロ感が爆発してる

カウンターから大浴場までかなり長い廊下を歩くのですがその道中も様々な骨董品が鎮座しており、なんだか物々しい雰囲気です。
昭和感が抑えきれぬ大浴場に着いてテンションMAXな状態でさっそく脱衣所に入ります。

脱衣所

脱衣所はとても広々としていて、今までの館内の雰囲気とは違い解放的な印象です。掃除も行き届いています。

大浴場に入るとおじいちゃんが一人入浴中でした。
入浴者がいたため写真は撮れてません。(スマソ)
入ってすぐ右角の壁と左側の壁にシャワーがついており、湯舟が二つと水風呂が一つある構造です。
おじいちゃんが右側のシャワーの島にいたので自分は左側のシャワーを使うことに

お湯出ない?

左側にある3つあるシャワーとカランからお湯が出ません。冷水ではなくほんのり温い水が出ます。(おじいちゃんの居た方はお湯出るのかも)
体を洗えないほど冷たいわけではなかったのでそのまま身を清めていざ入浴

写真がないのが残念なのですが赤茶色のような色をした湯舟です。
硫黄の臭いもすさまじく本当に入っても大丈夫なのかと不安になるレベルでした。
湯舟に使ってみるとかなり熱めのお湯で全身がすぐにポカポカになります。体の芯から温まるというよりは外側からジンワリと温かくなるような感じだった記憶があります。
ヨウ素(?)が含まれているとネットに書き込みがあったのですが確かに薬品っぽいような臭いがしていた気がします。多分体に良い(知らんけど)
湯舟が熱いお湯と温いお湯で分かれていましたがどちらもかなり熱かったです。私の地元は熱いお湯が好まれる文化の地域だったので気持ちよく入浴出来ましたが、慣れていない方には結構しんどいかも?
あまりにも熱いのでシャワーを浴びに戻ると、サウナのように整う事ができてなかなか気持ちよかったです。その為にお湯が出ないようにしてあるのか?(多分違う) 

水風呂もあるのですが水が循環しているタイプではなく、底に消毒用の袋的なやつが置いてあるだけだったのであまり衛生的ではないかもしれません。
湯舟の周りもけっこうヌルヌルしていて潔癖症の方は嫌悪感を覚えるかも(おそらく掃除してないせいではなく泉質の影響ですが…)

大浴場の感想としてはかなり人を選ぶかもしれません。
最近の清掃の行き届いた清潔な浴槽は期待しないほうがいいです。
泉質はよく、温泉マニアはかなり満足できるものだと思います。
個人的には大満足でした。
入浴中誰も大浴場に入ってくることはなく、私とおじいちゃん二人きりでした。人混みが苦手な方にはいいかもですね。

ノスタルジーに浸る

さっぱりしたので周りを見渡しながらホールに戻ることにします。

相変わらず色々なものが置いてありますね。

昔は食堂なんかもやってたみたいですね。
全盛期は人がごった返すぐらい来客があったのでしょうか。

奥の方にも食堂のようなものが続いていたりしています。
二階は宿泊棟でしょうか?

外に出てみると冒頭にもあったあの象があります

これが施設名にもある”親鸞聖人”のようです。
昔は中に入れたりしたようですが、今は周りも雑草だらけであまり整備されているように感じません。

かつては賑わっていたのでしょうが今では夢の跡ですね。

総評

正直に言ってこの施設は万人にはオススメできません。
家族や友人彼女をここに連れてきたら館内の雰囲気と独特すぎる泉質に圧倒されてドン引きされると思います。
ですが私のようなB級スポットや昭和レトロ、廃墟なんかが好きな人にはぶっ刺さる要素がてんこ盛りです。
この施設は仏教系の団体によって運営されているらしいですがネットを漁っても詳細な情報があまり出てこず、入館のハードルもかなり高いです。
ですがここでしか味わえない面白い体験が出来るかもしれません。館内の写真に心を惹かれた人は一度行く価値があると思います。

機会があれば是非行ってみて欲しい珍スポットの一つです。

拙い文章でしたがご覧いただきありがとうございました。






ところで新潟の村上周辺には有名な温泉街があります。

そう、みなせ温泉です(*´ω`*)

せなみ温泉

そのうちみなせ温泉もレポートしたいと思います(*´ω`*)


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