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決算書の読み方(その4)

キャッシュ・フロー計算書

財務諸表の最後は、キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フローとは、文字通り現金の流れ
現金の流れから企業の経営状態を把握しようという文書です。
性質が異なる3つの現金の流れを分析します。
3つとは、「営業」「投資」「財務」活動による現金の流れです。
「営業」は、本業の儲けを表します。
「投資」は、設備投資あるいは資産売却整理などに伴う現金の流れ
「財務」は、銀行からの借り入れや借入金の返済
この3つの関係性を分析することで、企業が営業で稼いだお金を何に使っているかの概要を知ることができます。
また、最近では、フリーキャッシュフローという用語も注目されているようです。
フリーキャッシュフローは、「営業」ー「投資」で計算され、企業の投資行動の健全性を表す指標です。
この指標がマイナスの場合、過度な投資を行っている疑いが持たれます。
他の財務諸表も同様ですが、単年度の数字のみを評価すると、真の経営状況を見誤る危険があります。
必ず、過去3~5年の数字を総合的に評価することが重要です。

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