私はセーラームーンが見たかった

小さな頃、親の言うことは絶対だった。
普通親なら、子供の気持ちを尊重するだろうが、毒親は絶対服従。
そんな風に育てられたためか、幼稚園の頃の先生が好きだった。
親からもらうべき愛情を、先生からもらおうとしていた。

私の幼い頃の土曜日は、セーラームーンと日本昔ばなしが放送していた。
私は先生に「セーラームーンが見たい」と言ったら、先生は「日本昔ばなしを見た方がいいよ」と。

別に先生は何も悪くないのだが…
日本昔ばなし見ていたが、何ひとつ覚えてないし何ひとつ教訓にもなってない。
ただ、セーラームーン見たかったなという悲しい気持ちだけが残る。
大人になって、あの当時のセーラームーンのアニメを見たが、大人になった今では遅い。
あの頃でないと意味がない。

親から愛情を受けていたら、今のように先生のせいだとか人のせいだとか思わなかったんだろうな。

先生は悪くないのに、なぜか「あんな風に言ってきて嫌だった!」と思ってしまうんだな。


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