期待

人間何かと期待をするくせがあるように存じますが、
期待未満の結果になりますと
どうしてもがっかりしてしまいます。

おそらく無駄に期待しないようなると
もっと悩みが少なく
心も穏やかに過ごせるのだろうなとは想像できます。

しかしながら、どうしても期待しまうものです。
楽しい出来事でございましたら、
実際にその出来事よりも
実は、それまでの期間の方が楽しいというお話もございます。
苦しいことでございましたら、
何も考えずにやってみた方が
実は、それほど苦しくなかったということもございます。

期待するということに関しても
ある程度、調整できることなのかもしれません。

そもそも期待しないようにして、
良いことがなくて普通だと思いこみ、
もし良いことになったら喜ぼうとすることもございます。
辛い状況でしたりすると
こういった方法をとって心を硬くして
感情に動かされずにすまそうとしております。

また、よくないことも想定して対策を考えておくということがございます。
仕事などでは必要なことでございますし、
生活などでも期待以下でも最悪よりはましであると慰めることにもつながります。

そんなこともあるのかと、
まあ、ありえるだろうなと
感覚を鈍くしてしまう手もございます。
海外に行った時、
特にインドに行った時は驚きの連続で麻痺しました。
全く違う世界にいると開き直ると
あまり期待しなくなるようになるのかもしれません。

いずれにしろ、
良いことをあまり考えずにいるという調整の仕方でございます。

さて疑問に思うのですが、
どうして期待ということをしてしまうのでしょう。
良いことが起こるだろうと考えてしまうのでしょうか。

もちろん、未来をある程度想定して
進むべき方向を考えるのに
成功の道筋を考えることも必要でございます。

ただ考えながら、
どんどんと都合の良い妄想に陥ってしまいます。
現実逃避からなのか、
暇だからなのか、
不思議と必要以上に考えてしまうものです。

場合によっては悪い方向についても
どんどんと考え陥ってしまいます。
良い期待をしている分には気分はよろしいでしょうが、
悪い期待をしていると不安に苛まされます。

人類としては未来を想定することによって種として生き残ったのでしょうが、
現実に正面から向き合って気楽に生きていくは難しいというのは
複雑な感じがいたします。



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