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#Daily 11/14/2023

おはようございます。
日次の相場まとめをさせて頂きます。
今日のタイトルは11/14/2023となっていますが、前日11/13/2023日のまとめを書かせて頂きます。今後も同様のタイトルのつけ方となるので念のためあらかじめ断っておきます。

では早速。

白線:ドル円、緑線:SP先物、オレンジ線:米10年債利回り、赤線:ドル指数、青線:ユーロドル
※チャートの表記上の都合で本日の日付となっていますが、前日の日付の動きと読み替えて下さい

為替市場の値幅は全体感としては14日に予定されている米CPIの発表を前に小幅な値動きとなっていました。株式市場は引き続きFEDの利上げがピークを打つということが意識される中で堅調、金利も同様に大きな動きとはならず、いずれも今日のビッグイベント=米国のCPI発表を前に様子見ムードが強いです。

ということで、今日はあまり特筆することがないと言いたいところではありますが、、、一発目から内容の薄い記事を書くのも悔しいので、、、昨日ドル円が日本時間14日午前0時頃に急落したことについて触れておきたいと思います。

この動きですね

ドル円相場

この時間帯に特に目立ったニュースはありませんでした。昨日は鈴木財務相から牽制発言が伝わっていたため、為替介入を疑う声も聞こえてきますが、介入があったのであれば市場関係者経由で(ほぼ確実に)漏れます。つまり、実際に介入があった場合には結果的にニュースのヘッドラインとして漏れてくることになります。なのでこれも考えにくい。

おそらく実際はNY時間の通貨オプションのカットオフ(行使期日)が影響したものと思われます。通称NYカットとは現地時間の午前10時(日本時間では夏時間:23時、冬時間:24時)に行われる通貨オプションの権利行使です。詳細の説明はみんかぶさんに、、

リンク先の説明でもありますが、大口の権利行使付近では相場が突発的な動きをすることがたまにあります。では実際にそんなに大量に権利行使予定があったのかというと、152円に$1.3bnという大口の権利行使がありました($1bnを超えてくると何となく大きいといった感覚でいます)。

Forex Live より

おそらく152円コールの売りを仕込んでいたディーラーがドル円をヘッジのために買っていたところ、151.90台で行使を迎えたために、要らなくなったドルロングを投げ売ったという整理でしょう。通貨オプションのヘッジ(いわゆるデルタヘッジ)などの話は中々奥が深い部分でもあるので、また別の機会にまとめさせていただきます。

ということで、おそらく朝方は介入を疑った人達の売りもあるかと思いますが、昨日の動きを見ただけでドル円ショートで向かうにはまだ早いようにも思います。なぜなら今日の米CPI予想はかなり低下方向で見ている人が多いからです。足元はドル売りバイアスが強い(金利がピークを打ったという思惑、米景気後退警戒、本邦介入警戒 etc.)ので、指標が強かった場合の動きに警戒したいところです。

Bloomberg社よりヘッドラインCPIの市場予想値


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