おはようございます。

はじめまして、常磐しのぶです。

ぼくは彼女がいません。10年間いません。
今年31歳。大学生の時以来いません。

10年間、シングルです。
でも10年間、何もなかった訳ではないです。
デートはしてました。年に１人か2人。

じゃ、彼女くらいできるでしょ。とお思いかもしれません。でも出来ない。　　

理想が高いからです。

重度の面食いです。

口では心の繋がりが大切とか言ってますが、
とてつもない嘘です。
誰か殴ってください。

じゃあ、顔さえタイプなら付き合うのか？というとそうもいきません。

理想が高いからです。

幸運にも可愛い人や綺麗な人とデートするチャンスは10年間の間にありました。
(※そもそもですが、どの女性も見る人によっては可愛いし、綺麗だとぼくは思っています。ぼくの言ってる可愛い、とか綺麗はぼくの基準であって、ファッションモデル的な世間一般の価値観とは少し違います。)

可愛い人、綺麗な人とデートする機会はあったのですが、全然付き合う気になりませんでした。

なんで？
面食いなんでしょ？
とお思いですよね。

顔がタイプなだけ、じゃダメなのです。

理想が高いのです。

話が面白くないとダメなのです。

知識の種類とか、例え話の上手さとか、ツッコミ、ボケの加減のバランスなどの総合力が高くないとダメ、なのです。総合力。

コイツどれだけ上から目線なんだよ！
分かります。
殴ってください。

デートすると、だいたい2回3回と会うことになるのですが、一向に好きになりません。
一緒にいるのは楽しいんです。顔もそれなりにタイプ。
でも決定的にぼくを突き動かしてくれる何かが足りません。それは顔だったり、話の上手さだっり、少しずつ要因があります。

で、デートの帰りに「今日は楽しかったです。また会いましょう！」とラインしてそれっきり、会わなくなります。

そんなこと繰り返して10年間。

30歳を越えたら周りがどんどん結婚していって、ぼくも焦り始めました。

いつになったら彼女できるんだよ。　

そんなある日、友達に言われました。
「理想が高い」

「最高に好き好き大好き大ピークから始まるお付き合いなんて、存在しないんだ。
あったとしてもすぐに冷める。一定期間、一緒に過ごすことで、だんだんとお互いの好きな場所を見つけていくんだよ。」

そう言われたのは初めてではありません。
今まで何回も同じことを言われました。

さすがに31才になって、その忠告に耳を傾けたくなりました。

そうだよな。付き合ってみないと始まらないかも。　

それで、です。

ぼくは先日、デートしてきました。

誰が見ても可愛い人でした。映画や演劇か好きという共通点もあって話は盛り上がりました。

しかし！

なんか、ピンと来ない。

フィーリングに、サムシングが欠けている。

デートの帰りの電車でスマホを見るとLINEの通知。
「今日は楽しかったです。ご馳走になっちゃってありがとうございます」

「ぼくも楽しかったです。またご飯行きましょう！」

7日経ちました。
LINEはしていません。ぼくからも相手からも。
　
話が合って顔も可愛い。

じゃ言うことないじゃん！　

早く次誘えよ！

分かっているのです。
でも、理想をなくしたら、それこそ本当に理想の相手とは出会えなくなるんじゃないのか。　

でも、そんなこと言ってたから10年間、彼女いなかった訳で。

変わりたい。

理想の壁を突破して、現実の幸せをてにしたい。
　
このエッセイを書き終えたらぼくはLINEを開きます。　　　
そしてこんなメッセージを送ります。

「お疲れ様です！　この間は楽しかったです。今週、雨続きですね。いかがお過ごしでしたか？
前に話していた映画、来週から公開みたいです。良かったら一緒に観に行きませんか？」

うーん。やっぱり送らないかも。

殴ってください。