34年待たせた株最高値の先

日経平均株価は2024年2月22日、309098円と初めて39000円の大台に乗せた。1989年12月29日以来、34年ぶり最高値更新に証券界、マスコミは湧きたった。ワタシは1982年に社会人になり、日本証券新聞の記者として1991年まで株の世界を漂流していた。取引所の立ち会い場に日参、知り合いの場立ちから、手口リスト(証券会社がどの銘柄を買っているか)、相場情報を酒臭さが漂う場で、いただいて記事にしてました。企業取材ではアサヒビールのスーパードライ。試飲したらいままでにないビールの味!オマエにビールの味うんぬんとはな、デスクに散々コケにされましたが、その後5倍になりました。当時、株は値上がり益オンリー。配当利回りは0.5%。銀行郵便局の定期が6から8%もあったのに。今は3%利回りはゴロゴロ。預金金利は定期でも0.002%。今後、金利が上がっても預金金利でせいぜい2〜3%予測。国内金融商品では株が有利。米国エヌビディアのような驚異的成長企業は日本には見あたりません。日本株高の行方はNTTがカギを握る。なにせ去年、1株を25分割、令和の良い意味のライブドア。電力消費を数百分の1に減らせる可能性を秘めるIOWN世界標準になればiモードのガラパゴス体質を覆せる。当面、1日数十円上がり、300円水準になれば、34年ぶりの最高値更新の航続距離を占う試金石になりそう。そして官僚的、減点主義のシンボルといわれ、バブル期資金供給でミソをつけた3メガバンクのリスクオン変身が本物なら、天井は高そう。半導体敗者の日本が半導体でリードするか?老舗変身企業がそれに見合う株高を享受していくだろう。

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