７月２６日は幽霊の日

１８２５年（文政８年）のこの日、江戸の中村座で『東海道四谷怪談』(通称『四谷怪談』)が初演されたキュイ。上演は２日にわたり、物語の時系列に沿って『仮名手本忠臣蔵』と一幕ずつ交互に上演するという、凝った演出だったキュイ。

初演から大ヒットのロングラン㊗️！お客の入りが良かったので、その後は『四谷怪談』だけを一日でみられるように変更したそうキュイ。

脚本は鶴屋南北（当時71歳）。奇抜な演出に定評がある超人気狂言作家で、さすがの結果だキュイ👍✨

この初演を記念して、7月26日は「幽霊の日」に制定されてるキュイ👻

 四谷怪談の「お岩さん」といえば、番皿屋敷の「お菊さん」、牡丹灯篭の「お露さん」とともに、日本三大幽霊として有名キュイよね。
お岩さんは美人の設定なんだキュイよ～👩🏻💕👘

四谷怪談は忠臣蔵のスピンオフ作品だ

東海道四谷怪談は既に好評を博していた『仮名手本忠臣蔵』の外伝として制作されたキュイ📙✨

当時の歌舞伎は、歴史的な事件を扱った話と、世俗的なテーマの話をセットで上演するのが一般的で、２つの話は微妙に登場人物や世界観がだぶった、今でいうトコのスピンオフにするのが常だったキュイ。それで『東海道四谷怪談』は『仮名手本忠臣蔵』と同時上演されたんだキュイ。

スピンオフ設定はこんな感じキュイ👇

お岩の父が士官してた塩冶家は、実在の人物である浅野内匠頭がモデルキュイ。お岩の恋のライバルお梅の祖父は、高師直（吉良上野介）の家臣の設定キュイ。勧善懲悪を好む江戸庶民は、浅野内匠頭と赤穂浪士に肩入れしてたので、当然お岩派になるキュイ。そして、お岩の妹の許嫁だった佐藤与茂七は、悪者である伊右衛門を討った後、続けて上演される『忠臣蔵』のクライマックスで吉良邸への討ち入りに向かうんだキュイ！

時事ネタもあるよ

ヤマ場として出てくる“砂村隠亡堀の戸板返し”という骸骨の早替りは、不義密通した男女が罰として戸板に磔にされ神田川に流されたという時事ネタを取り込んだものキュイ。

江戸時代において不義密通は重い罪で、磔・獄門にも珍しくなかったキュイ。なお、密通には親の許しを得ずに若い男女が逢瀬を重ねることも含まれるキュイ(厳しいキュイ！花街や岡場所はＯＫなのに🥹）個人的な制裁＆私刑も認められてたので、復讐しても殺人罪には問われないキュイよ。

ちなみに、元となった事件は雑司ヶ谷付近だったので、観客がピンと来るように、お岩さんの家は四谷左門町ではなく雑司ヶ谷四谷町の設定になってるキュイ（四谷左門町には神田川が流れてないキュイ）。

あれ？四谷（新宿区）で化けて出たんじゃないキュイ？これは“新宿区あるある”だキュイ。
（雑司ヶ谷四谷町は現在の豊島区キュイ）

えっ？四谷って千代田区じゃないの？これも新宿あるあるキュイｗｗ

簡単なあらすじ

歌舞伎狂言の脚本なので、話を面白くするために、祟り話に絡めて運命のいたずらのような悲劇がたくさん描かれていて、昼ドラ顔負けキュイ！（あの人が、まさかあの人の…🫢⁉︎）

【序幕】

高師直のせいで取り潰しになった塩冶家の元家臣「四谷左門」は、没落しても忠義を貫き他に仕官せず、そのふたりの娘「岩」と「袖」が働きに出て家計を支えてるキュイ。

同じく塩冶家の家臣だった「民谷伊右衛門」はお家復興のため岩に求婚するが、伊右衛門の本性を知っていた父親は反対するキュイ😡

公金横領が左門にバレて、自分の悪事がこれ以上暴かれるのを恐れた伊右衛門は、辻斬りに見せかけ左門を殺害。「父親の仇をとってやる」という言葉に騙されて、お岩は伊右衛門と復縁してしまうキュイ😰


【二幕目】

ところが、敵である高家の家臣である「伊藤喜兵衛」の孫娘「梅」が自分に惚れていることをいいことに、伊右衛門は伊藤家に潜り込もうと画策。

喜兵衛と策をめぐらし、邪魔になったお岩に毒を盛るキュイ🧪この毒によって、お岩の髪は抜け落ち、顔がただれて恐ろしい風貌になってしまうキュイ🥹

そして、実行犯の宅悦ともみ合った際に、柱に刺さっていた短刀が誤って首に刺さり、お岩は死んでしまうんだキュイ〜😭

計画通りお梅と祝言をあげた夜、お岩の祟りにより伊右衛門には、お梅の顔がお岩に見えてしまうキュイ😱そして、お梅を斬り殺してしまうんだキュイ。


【三幕目～大詰】

以後、周囲にお岩の祟りが続出して伊右衛門は狂乱。お袖の許嫁だった佐藤与茂七の仇討ちに合い絶命するのであったキュイ。


ご興味そそられたかキュイ？怪談で冷や汗かきたい方も、昼ドラ要素で手に汗握りたい方も、せっかくの夏なので「涼み芝居」をお楽しみになったらいかがキュイ〜👻

四谷怪談にまつわる噂「四谷怪談は実話⁉︎」「“お岩の祟り”は本当⁉︎」については、また後日お話しさせてもらうキュイ😘