見出し画像

夏見心地の考察まとめ

まだ回収しきれていない差分があるのですが一応まとまったので考察をします。

ねじつきの存在について

ねじつき(ランドセルの姿)

ねじつきは「ED3で死んでる女の子を模造して作られたロボット」だと思っています。根拠としては、頭のねじ、死を忘れているところ、現実世界と夢世界の日付があやふやになっているところ、イベントの日付を忘れているところ、友達(あの子)を忘れているところ、現実世界8/31→9/1の以降の時のグリッヂなどです(寝るとねじの認知の中では日付が一日進むので)
「夏見心地」というゲームは、後々出てくる男の子がねじを忘れられずに作り出した存在で、そのねじは

可愛い絵日記だね

この日記の後(恐らく9/1)に男の子に突き落とされて死んだので、8月、つまり男の子との思い出の中でしか生きることが出来なかったんだと思います。

・EDについて

ねじつきの世界がバグり(これもロボット要素)、学校(死んだ場所)以外に入れなくなってしまったねじつき。1、2の時点では誰が死んだか、どうやって死んだかが分からず、ただねじが頭のネジを外すというだけの描写になっています。ここは悩みどころなんですが、自身がロボットだと気付いて(もしくは知ってて、壊れて役目を終えたことに気付いて)頭のネジを外したのか、「頭のネジが外れてる」とかけたのか、が謎です。恐らく両方だと踏んでいます。
ただただ扉から出ていくED1ですが、あれは故障したため男の子に直しに行ってもらったと解釈しています。
そして飛び降りのED2ですが、あれは「役目を終えたから元の子と同じ終わり方にしなければ」という意思で飛び降りたんだと思います。(プレイヤーは分かりませんが、ねじ自身はねじのことは全て知っているはずなので)
ED3以降は名無しのことを考えないといけないので割愛

鏡イベントについて

ねじつきがロボットであると仮定すると、あそこのイベントは「ねじつきの自我の解放」だと思っています。鏡の中に封印していた元の子の感情をねじつきの手によって解放しているのかなと。夢占いでは「別離や破局」と出てきたので、作られたねじと殺されたねじに分離してしまったのではないでしょうか。だから追いかけがやめろとこっちにくる。捕まった場所が家。なんとなくしっくりくるなと思いました。その破壊した欠片を部屋に置いておくことでなんとか縛り付けていたのかもしれません。
もしくは「いつまでもあの子を縛り付けていないで早く解放して」という自責の念からあの笑顔を壊したのかもしれません。

名無し君について

彼を最初見たときねじの双子の兄か?と思ったのですが、髪を染めていることに気付き全くの別人だと解釈しました。髪色を同じにするほど大好きな子がねじだったんでしょう。しかしED3を見る限りねじはクラスの人気者、そう簡単に自分に振り向いてもらえない…髪色を同じにして、もみあげも作って、接点を作ろうとして…もちろんねじは名無しにも平等明るく接してくれるんです。でも彼は特別が欲しかったわけですね。

EDについて

ED3の1、「外に出る」は「ねじを修理する」だと思っています。2も同様に、ねじが壊れて心のよりどころが無くなったから死のう、と。3は引きこもりルートだと思います。永遠にねじの好きだったぬいぐるみを抱えて…
……というかぬいぐるみの中にドライバー隠してるあたり…プレゼントでもしたんですかね?

そしてED3の4、これは恐らく自殺に失敗したんだと思います。自分に都合のいい笑顔を見せてくれる(もしくは本当に恨んでないのかも)ねじと並んで、少し下がってついていく……この光景は意識不明の状態の時に見えるものなのかなと思っています(臨死体験的な)


ここからこの男のヤバいところがはじまるんですよ

恐らくねじの追体験は名無しと遊ぶ約束とかだったと思うんです。それをねじの日記を通して追体験していて…「夢の中に自分と遊んだことが出てくる優越感」みたいなのを感じていればいい。そしてこの部屋、一見双子の部屋?てなりますが私の解釈だと名無しの妄想です。だってドアがない。
一通りねじに会って、ねじとのお別れのために自らの手でねじを殺して、行きつく先は精神病棟。そりゃ自殺未遂してる殺人者なんてそうなる。そう、ねじを殺した後の世界がひたすら他者からの目や懺悔にまみれていて悲しくなりました。やったことは許せないけどねじが好きなだけだったんですから。

懺悔

ねじの顔にグリッヂかかってるってことはねじにも罪悪感があったんでしょうね…当たり前だ。

そしてねじを突き落とすわけですが、ここ、名無しの息切れが聞こえて本当に限界状態だったんだなと感じました。一瞬境界性パーソナリティー障害かなと思ったんですが突き落とすほどの重度の被害妄想、きっとねじの悪口(言ってない)が聞こえていたんだと思います。ねじに頭の中見透かされて好きなのバレてて、でもなにもしてくれない…その鬱憤が今回の事件のトリガーとなってしまったんでしょう。

総括

「夏見心地」というゲームは「ねじつき」を操作して元の子の8月の思い出を追体験するゲームだったんだなと思いました。私だけかもしれませんが、全クリしたあと名無しの方でベッドに入っても進行不可能になりました。バグでなければ、ねじのいない夏見心地は存在しないということになるんでしょう。

因みに私はねじの本名は夏海ちゃんだと思っています

夏見心地考察まとめ[完]

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?