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先日の即興ダンスのワークショップでやったワークの一つ、「雲を踊る」。

雲は自分で形を変えようとしないんだなぁと、前日バスの中から大きくて長い雲を眺めていた。
風、熱、他の雲、水蒸気などの影響で変わるのだろうかと。

踊る時も、それを常に念頭においてやってみた。
雲の形を踊るのではなく、雲になる。その場の空気、周りの人たち、窓から入ってくる風や木洩れ陽に動かされて、身体を動かす。
というより、動く。

ゆっくりとゆっくりと、時に早く、自然と形が変わっていった。

私がやっているセッション(施術)も同じようなことだと思った。

クライアントさんの形(身体・心)を変えようとしない。つまり治そうとか、解放しようとか、癒してあげようなどの意識を出来るだけなくした状態で触れる。

クライアントさんの身体が、その場が、空気が、天気が、宇宙が、私を動かす。
それは、どのように触れるか、どこに触れるか、どのような速さで触れるか、どのタイミングで動くか止まるかなど。

自然治癒力。
生きている限り、自分で癒える力が備わっている。

クライアントさんの身体・心・生活は、雲がゆっくりと形を変えるように、自然に、変容していく。時折、ものすごいスピードで変容が起きることもある。

即興で踊るのも、セッション(施術)をするのも一期一会。同じ状況は二度とない。瞬間瞬間をいつでも大事にしたい。

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