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三十六計、逃げるに如かず

戦う事だけが正義ではない。

勝つという事は負けないという事。


三十六計、逃げるに如(し)かず
どんな優れた計略よりも逃げる事が最良策になるという事。


昔々、戦争がまだ盛んだった時代。

人数や武器の数で勝敗を決していた時代。


あるところに大変優れた計略家がいました。

その方は兵法におけるあらゆる戦術を六系統に分類し兵法書を完成させました。

優勢な戦況から劣勢な戦況、混戦や仲間が居る場合など。

その数は何と三十六種類。


これらはあらゆる戦場で効果を発揮し、その兵法書は瞬く間に全土に広まったそうです。

人々はこう語り継ぎます。

三十六計もあれば、どんな敵にも勝てるじゃね!?


しかし、一つの疑問が生まれます。

相手も三十六計を身に付けてたらやばくね?


結局のところ戦争の末期には、人数や武器の数が勝敗を決するようになっていました。


人々は口を揃えてこう言います。

戦争やばくね?

「計略意味なくね?」


そこに賢い男が現れてこう言ったのです。

「逃げね?」


そう、これが有名な諺「三十六計、逃げるに如かず」である。




どう?




逃げてるだけじゃね?




凄い正しい言い分ではあるんですけどね。

勝てないから逃げよう」って言葉をめちゃくちゃカッコ良く言ってる訳です。

それで勝ち誇ってるんだからもう、「勝手にやってろ」って感じですよね。

そもそも「三十六計」の中に敗戦時の計略が含まれているのも良く分からないですし、何かホント


大好きな諺です。




皆さんも逃げる時は是非、カッコ付けて逃げましょう。

サポートして頂いた方の事は一生忘れません。 靴ぐらいなら喜んで舐めます。