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古民家をリノベするということ

1、アレックスカーさんとのお話

喜多方でアレックスカーさんと二人で話ができた。その時の主なテーマは「家と生活の整合性」について。いくら行政がお金を出して保存しようとしても、その建物が維持費相当の稼ぎがないと維持はされない。生活の流れと家がマッチしている必要がある。

2、ミスマッチはしんどい

もしも、今は営業していない大きな旅館に老女が一人で住んでいたとする。家を維持するお金に大変な思いをするのではないか。重要文化財に住んでいる家庭は、その維持費捻出に苦労されていると聞く。空家だと固定費がかかる。

一人暮らしには一人暮らしにあった家のサイズがある。(そのサイズはその方の生活の流れに依存すると思いますが)そこにミスマッチがあった時に大変しんどいのではないかと思う。

3、解決方法について

解決方法としては、建物を借家として出して、維持費を捻出するやり方。課題は貸せるほど立派な建物じゃないこと。その維持費を稼げないこと。

であれば、借りる人がリノベして綺麗にすれば良いのではないかと。古旅館ならゲストハウスにしたり、古民家なら家族仕様のお家に。リノベ分の家賃を安く設定すれば、貸主も長く住むモチベーションにもなる。時代は持つ時代から借りる時代にもなってきている。

大事なのは、住んでいる人の流れと建物を一致させること。ミスマッチが町を衰退に運んでいくのだ。多額のお金は必要なくて、不整合をただして、町の流れを正常化するだけでいい。

4、実践あるのみ

そう簡単にいくのか?と疑問が湧くと思いますので、自らリスクをとって証明することが肝要。なので、リノベをしているのです。

「古民家をリノベする」ということは、町全体の家と生活のミスマッチを調整する活動。良い建物が維持されるためには、それ相応の稼ぎが必要という単純な原理。行政からお金を投入するには限界がある。

行政がやるとすれば、ミスマッチを正そうという取り組みを実施したり、後押しすることかなと思う今日この頃なのである。であーる。

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