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「『温故知新』YOH写真展」で見た、キャプションの無い写真たち。

俳優・デザイナー・フォトグラファーであるYOHさんの写真展にお邪魔してきました。

JR高円寺駅から徒歩10分ほどのアートギャラリーのSPACE33で5月10日・11日の2日間開催された個展で連日とも大盛況。お客さんもひっきりなしでファンの方や俳優関係の方などが入れ替わり立ち替わり状態でした。

展示されていた作品はInstagramで見たことのある写真が多かったのですが、その色合いたるや紙媒体になっても褪せることなく見事に再現。

画面で見る光の3原色と印画紙で見る色の3原色はまったく違うので、紙用に色校正するキャリブレーションは結構骨の折れる作業なんです。でもそこはデザイナーなのでなんのその、やっぱりプロの仕事はスゴイ。

ギャラリーは14畳ほどのアットホームな雰囲気で、YOHさんとお客さんとが間近でコミュニケーションを取りながら作品の話をするスタイルだったのですが、よく見ると展示されている写真にはタイトルも説明もない。

Instagramに載っている同じ写真にはタイトルなどが書かれているけども、ギャラリーの作品にはいっさい何も書かれていない。

そう、もともと写真にキャプションなんて無いんです。

写真家の作品を収めた写真集は、完全に「
絵」だけで語っていてタイトルはあったとしても解説はない。考えてみれば当然、それが写真であり絵画であるのだから。Instagramに慣れてしまって忘れていた写真の本質を思い出させてくれる瞬間でした。

初日では個展だけでなくトークイベントもあって、YOHさんと旧知の仲である俳優の寿里さんとの対談も行われてファンの方々は間近で楽しんでいました。

俳優も写真家も、自分にできる表現で最大限に魅せるというアートなんですよね。

今回の個展で僕は初日にお伺いしてYOHさんといろんな話をしながら、お客さんのようなスタッフのような位置で写真を撮らせて頂きました。

次回の個展もすでに開催に向けて企画が動き出してるようなので、今回を逃してしまったひと、気になったひとは是非とも足を運んでみてくださいね。

YOH official site

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