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黒黄ルフィ構築概論

前書き

 お初にお目にかかります、月うさぎ(@MdaTaePraty)と申します。
今回は第七弾初期である現環境で活躍している「黒黄ルフィ」の構築について執筆させていただきます。

 こちらのデッキは「シャーロット・フランぺ」が登場した6.5弾環境から安定感を増し、定石を知らない相手に対しては無類の強さを発揮しております。
 僕自身もこのデッキが頭角を現し始めた直後は強さをきちんと把握できておらず、3on3の3rdデッキ的な立ち位置のデッキとして認識していました。
 しかし制限改定により青黒サカズキが姿を消した後の環境においてかなりデッキパワーが高く注目度が高くなっています。
 今回X(旧twitter)上で多くの要望をいただきましたので、使うとき・対面するときに意識すべきポイントやそれぞれのカードの役割を纏めていこうと思います。
 これから黒黄ルフィを使用する、もしくは大会で当たった時に適切に対応したいと考えている方はこちらの記事を読んでいただけますと理解が深まるかと思いますので、無料部分だけでもぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

※購入してくださる方が多いと今後組んだデッキのnoteを書く励みになりますので、気に入ったらぜひTwitterのフォロー、記事の購入を検討いただけると幸いです。
※今回の記事のように「構築概論」とついている記事に関してはあまり更新頻度を高くするつもりはありません。これまでより多くの情報を、鮮度を保ったまま発信するために必要なためご了承いただけますと幸いです。

スペシャルサンクス

 黒黄ルフィの基本的な回し方については「奥泉洋(たかかっちゃる)」さん(X:@takakattyaru)さんからご教示いただきました。
ありがとうございます!!

関連情報

※既知の方は読み飛ばして結構です。
過去弾の記事の一部や初心者~中級者向けのプレイング記事に関しては無料公開しており、よかったらそちらも読んでいただけると幸いです。
対戦動画を中心としたyoutubeチャンネルも今後更新頻度を上げていく予定ですので、興味がある方はチャンネル登録をお願いいたします。

筆者実績: 
- 2023CS 一次予選 エリア予選(神奈川) ベスト32 
- 2023CS 一次予選 決勝大会 ベスト16
- 2023CS 日本一決定戦 予選7位 優勝
X(Twitter):
 @MdaTaePraty
sponsor:
 カードマウンテン(X:@card_mountain
note:
 https://note.com/lockongn006
Youtube:
 



 

「窮地ほど笑い、笑うほどに…か!」

 上記は原作第1011話で、追い詰められる程笑顔を浮かべて強くなっていくルフィと対峙したカイドウの言葉ですが、黒黄ルフィはそんなルフィの性質を体現したようなデッキとなっています。
 2コストキャラ(子供ルフィ・エース・サボ)の効果でライフから5コストキャラ(大人ルフィ・エース・サボ)を毎ターン登場させることでリーダーのパワーを7000~9000と高く保っていくことが可能になっており、ギミックがきちんと回り始めさえすれば相手のパワー5000以下のキャラはほとんど攻撃権を失うと言えます。逆に言えばライフを削られず、ライフの操作もできない場合子供たちの効果を使用出来なくなってデッキの強みを失ってしまうのです。
 後ほど詳しく説明しますが、ある程度黒黄ルフィ対策を知っているプレイヤーは序盤黒黄ルフィ側のライフを削らないことでリーダー効果の起動を遅らせています。これを知らないと、アタックによってライフを削ることでむしろ相手のサポートをしてしまい、窮地に陥ってより強くなったルフィに反撃されてなすすべもなく負けてしまうことでしょう。

ターン経過によるライフと手札の価値の変遷

 「黒黄ルフィ」というデッキを正しく理解するには、「裏向きのライフ」・「表向きのライフ」・「手札」の価値を正しく評価することが必要と言えます。
 
 「ライフ」というのは本来「0コストで無限カウンター+1枚ドロー+トリガー効果使用」という複合的な価値を持ったリソースのため、従来のライフ増加効果はかなりコストが重くデザインされています。
 そんな中、ライフが0の時という条件は付いているものの、リーダーに2ドン付与して手札を1枚捨てるだけでライフを2も増やすことが出来るのは破格に見えるでしょう。

 …しかし、このデッキにおける「表向きのライフ」はその法則に当てはまらず、「手札や墓地のリソースを消費して生み出す0コストの無限カウンター」であり、「盤面を圧迫せずリーダーしか守れないブロッカー」に近いのです。
 また「裏向きのライフ」が存在している時はリーダー効果も子供キャラの効果も使用できず、本来ゲーム後半において価値が高くなる「裏向きのライフ」の価値が非常に低い、むしろマイナスと言えるのもこのデッキの特徴です。
 
 そしてこのデッキにおいては「手札」の価値も他のデッキとは大きく異なります。なぜかといえば、ゲーム後半においてリーダーのパワーが9000となり、相手のアタックに対して必要なカウンター値が極端に少なくなることが理由として挙げられます。
 ドンを付与してパワーに加算することが出来るこのゲームにおいて、従来のデッキではゲームが進むほど「手札」≒「カウンター値」の価値は下がっていくのですが、リーダーのパワー上昇幅が非常に高いこのデッキではゲーム後半に行くにつれて手札の価値が上がっていくという特徴があります。
  
 上記二つを纏めると、通常のデッキにおいては「ゲームが進むにつれて手札の価値は下がり、ライフの価値が上がる」というのがこのゲームの従来の価値観なのですが、「ゲームが進むにつれて手札の価値が上がり、ライフの価値が下がる」という特殊な価値観を持っていることがこのデッキの面白さであり、初見殺し性能を高めていると言えます。

デッキレシピ


TCG+にて作成

こちらが3/12現在、筆者の使用しているデッキレシピです。

 具体的な採用枚数・採用理由に関しては後述しますが、「自身でライフを手札に変えることが出来るカード」を最大枚数採用し、2コストと5コストのルフィ・エース・サボのセットを揃えるためにサーチカードも最大枚数採用した基本的な型と言えます。

各カード採用理由

リーダー モンキー・D・ルフィ

 窮地に追い込まれてから2ドン付与することでライフを2回復することが出来る防御的なリーダー…と見せかけて、実際は自身のライフを高速で手札に変換し、そこから圧倒的なリーダーパワーで攻防一体の動きを繰り返してアドバンテージを稼いでいく攻撃的なリーダー。
 先述した通り、このリーダーはライフが0になってからギミックが回り始めるため、「いかに手札を消費せずライフを0にするか」が重要と言えます。
 リーダー効果では手札かトラッシュからライフを増加させることが出来るが、先述したように後半の手札枚数が非常に重要なリーダーのため、出来るだけトラッシュからライフにすることが出来るようサボの手札交換効果やカウンターの切り方で調整しましょう。

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