見出し画像

Webディレクター歴15年の大先輩に聞いてみた!〜オリエンテーション・ヒアリング事前準備編〜

こんにちは。LockUPのWebディレクターの中村です!
今回のテーマは「オリエンテーション・ヒアリング」についてです。

オリエンテーション・ヒアリングは、プロジェクト走り出しの重要なMTGです。
ここでしっかりとお客様の要望のヒアリング、必要な情報の確認をしておかないと、いざ動き出した際に

「あれ?インフラ周りってどうするんだっけ?」
「競合他社を聞いておくの忘れた!」

というような事態になりかねません。

そこで今回は、効果的なオリエンテーション・ヒアリングを行うために必要なことを、Webディレクター歴15年の渡邊さんに聞いてみました!

例として、弊社に多くご相談がある下記のような要件をベースに考えてみました。

前提条件・クライアントからもらっているざっくりとした要件

・コーポレートサイトをリニューアルしたい
・何年も前にリニューアルしたのでデザインが古くなっている
・前回のリニューアル時から会社の事業内容が変化してきている
・スマホ対応ができていないのでこのリニューアルで対応したい
・最新情報(News)を表示させたいと思っている


オリエンテーション・ヒアリングの事前準備について

まずは事前準備をしっかりすることが重要です。
ここをしっかりやっておかないと、オリエンテーション中にただ世間話をしただけで終了…ということにもなりかねません。

渡邊さん曰く、

「オリエンテーション・ヒアリングとは、出たとこ勝負ではなく、答え合わせをしに行くマインドセットで挑むもの」


とのこと。

事前に不明点や疑問点を洗い出しておくことにより、オリエンテーション当日の時間を有効に使うことができます。


事前準備 現状のサイト確認

以下のことを意識しながら、現在のサイトを見ておきます。

ビジネス内容の把握
知っている領域であれば、ある程度問題ないかと思いますが、そもそもクライアントがどんなビジネスをしていて、どんなサービスを提供しているのかが分からない場合もあります。

知見がない分野であれば、調査は必須です!
業界の背景を調査することにより、競合も予想がつきますし、業界に対する理解も深まり、オリエンテーション中に少し踏み込んだ話もできるようになります。

欲を言えば、この時点で業界全体の課題まで、ある程度みえるようになるとBESTとのこと!

企業理念
企業理念とはすなわち「企業の想い」がそのまま凝縮されているものです。

これを理解することで、クライアントが何を大事にしているかがわかります。

また、後の要件定義や提案のコンセプト策定にも役立ちます。

サイトのターゲットをイメージしておく
具体的なターゲットは、聞いてみなければ分からないこともあるため、あくまでもイメージをするというだけで、この時点で正解に辿り着く必要はありません。

ターゲットが明確に定まっていればよいのですが、定まっていないクライアントの場合、こちら側で絞り込んで問いかけていくことにより、ターゲットをが徐々に明確になっていきます。

例えば、検索流入のユーザー(一時接触)なのか、予め認知した状態での流入(二次接触)なのかで、コンテンツや構成も変化してきます。

サイトの目的をイメージしておく
サイトの目的がお問い合わせ数を増加させることなのか、ページビューを増加させることなのか、などを予め考えておきます。

それにより、「お問い合わせへの導線を増やそう!orクリック・タップしやすい配置にしよう!」「ユーザーが回遊しやすい構造にしよう」などサイトの構造に直接影響してきます。

また、この目的や目標がそのままKGI、KPIになります。

ページ数の確認
事前にページ数、コンテンツ量を把握しておくことにより、
リニューアルの大まかなスケジュールや費用感をイメージしておきます。

Webサイトのトンマナ確認
ロゴ、使用されているカラー(メイン、サブ、アクセント)、かためやわらかめなどのテイストを確認しておくことにより、リニューアル後にもそれらを踏襲するのか、などを当日確認することが可能になります。

あとは当日を待つのみ!

事前準備が完了したら、後は当日を待つのみです。

次回は当日のオリエンテーション進行や、質問リストについてご紹介できればと思いますので、「〜オリエンテーション・ヒアリング当日編〜」をお楽しみに!

LockUPのディレクター達が培ってきた、プロジェクトを進める上でのノウハウやコツ、日々どんなことを考えながら業務を行っているかなどを書いていきます。