図書館で働く図書館員に司書の資格は必須なのか?

みなさんこんにちは。
最近、風邪やらインフルエンザやらが流行してきてとても怖いですね。(この季節は定番ですが。)

公共図書館という場所はたくさんの人が集う場所であり、それらには特に注意していかなければなりません。(マスク着用に越したことはないですね。)

私もちょっと喉いたと鼻水が出るので風邪気味かもしれませんヘ(´д`ヘ)(ノ´д`)ノ アーコリャコリャ

ところで公共図書館に司書資格は必須なのだろうか?とふとそんな疑問を感じてしまいました。

なぜかと言いますと、そもそも資格というのは基本的にその職場で働くまえに持っておく必要がありますよね。採用情報等で司書資格必須の要件が加えられたりと。

でも図書館で働くのに必ずしも司書資格は必須なのだろうか?と感じています。

実際のところ、公共図書館で働く図書館員というのは都道府県、市町村が採用をしている場合もありますが、近年は指定管理者や民間委託によって民間企業が採用するようにもなってきています。
民間企業によっては図書館で働く際に司書資格を必須条件に入れていないところもあります。

まぁそういった公共図書館への指定管理者や民間委託による民間企業の参入がいろいろと批判の的にはなっているわけですけれども。

実際問題として図書館費用の削減を名目に民間企業に運営を託し、正規雇用よりも給与の低い様々な形態で図書館員を雇用して経費を抑えるといったことは行われていると思います。(非正規雇用や契約社員、アルバイトなど。)

図書館司書資格に縛られない雇用や様々な雇用形態は図書館で働きたい、働いてみようと思う人たちにとってはむしろ今までの各自治体による正規採用でしか働くことができなかった枠組みから大きく広がったという意味で、そこは良い部分でもあるのではないでしょうか。
自治体によっては図書館員の採用を直接行なっていないところもたくさんありますしね。
各自治体の採用試験を受けて、採用されてから配属されるパターンですね。(もちろん希望に沿わないことも。)

正規雇用に縛られない形で働くことができるというのは図書館で働きたい、働いてみたいという気持ちはあるけれど、正規(フルタイム)だと難しい環境にある人たちを迎え入れる環境を作ったという点は評価されるべきかと。

ただ、これだけは許すまじと思うのが、フルタイムで働いているのにも関わらず正規採用された図書館員の人たちと大きな給与差があることです。
正規採用された図書館員の方々も決して給与は多くないと思いますが、非正規の場合はフルタイムでももっと下がります。
これは図書館で働くことを生活の糧にしている人々にとってはとても悲しい現状です。
なのでそこは変わっていくべきと思います。この経費削減を名目とした非正規採用の拡大が、こうした悲しい現状を作ったのだとしたら、そこが批判の的になるのはどれだけ良い部分があったとしても仕方ないことだと感じます。

話が逸れてしまいましたが、僕の経験から語らせていただきますと、図書館の仕事というのは司書資格取得中よりも図書館で働き始めてから学ぶことが多いと感じます。
たしかに図書館司書資格を得るために図書館のことについて様々なことを学ぶわけで、そこで得た基礎的な知識を持っていた方が実際に図書館で働く時に様々な場面で助かるのは事実です。

しかし図書館で働き始めてから様々な研修を受けたり、自己研鑽に励むことでそれはカバーが可能なのではないか?と思います。

これは決して司書資格の存在を否定しているわけではありません。図書館には専門的な知識やスキルを持って働く必要があると思うからです。

図書館は本当に専門的なスキルを必要とする場だと感じますが、それは大学図書館や公共図書館・専門図書館・学校図書館によって求められるスキルというのが変わっていきますし、図書館といってもその図書館のある場所・地域によって求められるスキルは変わってくると思います。
そして司書資格というのはその各図書館どこで働くにしても通じる基礎的な知識となるのは確かです。

ですが、司書資格を通じて学ぶ基礎的な知識というのは図書館という場に馴染んでいなければ頭に入ってきづらい知識なのではないか?と思います。

医師や看護師、保育士さん等のように命を預かる立場にある人たちが初めて病院や保育所で働くことになった時、最低限の知識を詰め込んで業務にあたるというのは理解ができます。たとえ新人であったとしても緊急事態に備えなければならないと思うからです。そういう時、専門的な知識のあるなしというのは大きく影響してくると思います。

それに例えば看護師さんとかだと知識を詰め込むだけではなくて実習も行いますよね。

そういったことを考えると今の司書資格というのは資格としても中途半端なのではないかと。
私はちなみに某大学の通信教育で司書資格取得を目指していますが、より確固とした資格としたいのであれば図書館現場で働く、あるいは図書館現場で実習するといった経験を積みながら図書館に関する知識についても学んでいくというものである必要があると思います。

私の中でもまだまだこの考えに整理がついてないのでちょっとわかりづらい文章になっているかもしれません。
図書館には専門的なスキルが必要になってくるのは間違いないと思います。そのためにも日々、研修を受けたり自己研鑽に励まなければなりません。しかしそれは図書館で働き始めてからより磨いていかなければならないもので、働く前から持っておく必要があるのだろうか?と思います。
特に今のような実習もないような状況でです。

そういったことを考慮して今の司書資格というのは不要なのではないかと感じるのです。

しかし司書資格のおかげかはわかりませんが、今、図書館で働きたいと思う人が司書資格を要件に
図書館に直接志望できる状況にあるのは嬉しいことです。
地域によってはそれがまだ叶わないところも多いですが。

図書館が専門的な知識を要する場であるということが認められているということですよね。

図書館という場は図書館で働きたいという想いを持った人が働く場所・働ける場所になるといいなと思います。

noteでは公共図書館に関わる情報を中心に、他にも様々なことを発信していく予定です。新しいもの好きで、新型のPCやスマホ、カメラ等に興味を持っており、サポートしていただけるようでしたら、そちらの機材購入費に充てていこうと検討しています。